イタリアのバールでのいろいろな言い方

公開日 : 2020年09月13日
最終更新 :
筆者 : Nakky

皆さん こんにちは!

9月も中旬ですが、ナポリはまだまだ暑いです。

私は一番最初はフィレンツェに住み、そのあとローマ、ナポリとだんだん南下してきています。

イタリア国内を旅行したり、引っ越しをしたりして場所によって同じものが違う言い方だったりすることがあります。

今日は私が気づいたバールの食べ物の名前の違いをお話したいと思います。

まず、コーヒー。

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エスプレッソを頼むときどこも「カッフェ」と頼みます。

例えば、前もお話しましたが、ナポリはエスプレッソを頼むと砂糖をバリスタの人が入れてくれるところもあります。

「ズッケラート?(砂糖入り)」と聞いてくる場合もあるので、自分で砂糖を調節したいときやブラックで飲みたいときは「カッフェ・アマーロ」と言います。

北イタリアに旅行したとき、エスプレッソを頼んだとき、「カッフェ・リッショ?」と聞かれました。

つまりミルクなしのストレートのエスプレッソのことです。

ヴェローナやミラノの何軒かのバールで聞かれました。

初めて聞いたときにはそういう言い方もあるんだぁ。となるほど!と思いました。

ちなみに水も普通の水のことを「アックア・ナトゥラーレ」とか「アックア・リッシャ」と言います。

リッショ、リッシャは前の単語が男性名詞か女性名詞で最後が「a」で終わるか「o」で終わるか変わるので、「カッフェ」は男性名詞なので「リッショ」、「アックア」は女性名詞なので「リッシャ」になります。

そしてイタリア人の朝ごはんといえば、コーヒーかカップチーノにクロワッサンが多いです。

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クロワッサンもフィレンツェに住んでいたときは「ブリオッシュ」と呼んでいました。

ローマに引っ越したら、「ブリオッシュ」ではなくて「コルネット」と名前が変わっていました。

ナポリも「コルネット」と呼びます。

北イタリアでも「ブリオッシュ」と呼んでいたので、フィレンツェから来たは「ブリオッシュ」と言うのかなぁと思っています。

ナポリで「ブリオッシュ」は写真のような山の形のようなパンのことを言います。中には何も入っていません。

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ナポリのブリオッシュ

クロワッサンの中にはチョコレート、クリーム、ジャムなどいろいろなものが入っているんですが、何も入っていないクロワッサンのことを、ローマでは「コルネット・センプリチェ」(シンプルなコルネット)と呼び、ナポリでは「コルネット・ブオート」(何も入っていないコルネット)と呼びます。

ちなみに北イタリアでは「ブリオッシュ・ブオータ」と言います。

この「ブオート」と「ブオータ」も前の単語の女性名詞と男性名詞の違いで変わってきます。

なので、ローマだけちょっと違うんですね。

最後に揚げたドーナッツのようなものですが、

ローマでは「チャンベッラ」と呼んでいましたが、ナポリでは「グラッファ」と言います。

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ナポリの揚げたてグラッファ

行く場所でここではこういう言い方なんだ、と聞いたりするととてもおもしろいし、使ってみたくなりますよね。

コロナウイルスが落ち着いてイタリアに旅行に来られるようになったとき、行く先々のバールで言葉を変えて注文しても楽しいですね!

筆者

イタリア特派員

Nakky

2006年からイタリア在住。色んなナポリを紹介したいと思っています。

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