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日本国内/奈良特派員ブログ 大向 雅

日本国内・奈良特派員が現地から日本地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


いよいよ本日で平成の世が終わりますね。

皆様も良いこと悪いこと様々な思い出があることと思います。

私は特に先月に、天皇皇后両陛下が退位のご報告のために橿原の神武天皇陵に行幸されたときに、お顔を拝することができたことはとても有難い経験でございました。


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ところで、この日本独自の元号についてですが、一番最初に使われた元号が「大化」だということは既にご存知の方も多いと思います。これは日本史の授業で必ずと言っていいほど暗記させられる「645年の大化の改新」から始まっているわけです。


そもそも日本国は古代より、時の権力者や暴君によってではなく、皇室という絶対的権威の元に選ばれた政治家たちが治めていくという体制で国家を運営してきました。

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しかしこの時の日本は、渡来系の蘇我一族が政治の実権を握っており、彼らは皇室への崇敬の念もなく傍若無人の振る舞いをしていました。このままでは日本の将来が危ういと感じた中大兄皇子(なかのおおえのみこ)と中臣鎌足(なかとみのかまたり)が、飛鳥板葺野宮(あすかいたぶきのみや)にて蘇我入鹿(そがのいるか)を暗殺。この乙巳(いっし)の変に端を発した一大政治改革、これを大化の改新と呼ぶわけです。

国民も国土もすべては天皇のものであるという公地公民制を取り入れ、あらためて中央集権することで、豪族の私有地・私有民を廃止し、地方豪族が好き放題に領民を奴隷のように支配するようなことはなくなり、中央政府から役人を派遣して地方の行政組織を確立されました。

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また、戸籍・氏の作成することで国民一人一人を把握できるようになり、また班田収授法の施行により、6歳以上のすべての国民に、それぞれ身分に応じて終身使える田を与えることで国民の生活の安定を計られました。また、ここから租・庸・調といった税制の実施などもはじまりました。


これらはすべて現代の日本の国家形成の基盤になっていることで、皇室があってこその日本であるということを、あらためて改元のときに感じて頂きたいと思います。


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後世の研究によってその政策には賛否両論ありますが、何といってもあの鎌倉時代に編纂された「小倉百人一首」の第一首目に、天智天皇が選ばれていることを考えただけでも、当時の方々の中ではかなりのリスペクト感があったことに間違いないでしょう。

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紀元前660年に初代神武天皇が奈良の橿原宮で即位されてから2679年、125代もの皇統が受け継がれてきた、世界に誇れる日本の歴史の凄さと意義と意味を考えていただきたいと思います。


そして平成の次の「令和」もまた奈良に非常に関わりの深い「万葉集」からということですので、本当に奈良は日本の歴史にとって意味深い場所なのだと痛切に感じます。これからも奈良からどんどん語り続けていきたいと思います。


尚、私の投稿は今回が最後になります。長い間、有難うございました。また皆さまには奈良でお会いできる日を楽しみにしております。

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2019年4月30日

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今回は奈良県天理市布留町にある神社、石上神宮(いそのかみじんぐう)を紹介いたします。

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石上神宮は「古事記」や「日本書紀」にその名が登場するほど歴史の古い神社です。単に古いというだけではなく、古代国家を軍事面でサポートする防衛庁のような役割も果たしてきた重要な拠点だったと考えられています。


DSC08647 (2).JPG(イメージです)

何といいましても御祭神があの「布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)」ですからその霊力は計り知れないのです。とはいえ、いきなり布都御魂剣とか言われてもなかなかピンとこない方も多いかもしれませんので、簡単に解説いたします。


かつて出雲の国の邦守であったオオナムチが、代々の天神が築いてきた国造りの法を無視して、我が物顔で国を支配していることに業を濁した天照大御神から遣わされた、鹿島神・建御雷(タケミカヅチ)と香取神・経津主(フツヌシ)二神による葦原中国(あしはらのなかつくに)平定の際に、武御雷が砂浜にズンっと突き立てて国譲りを迫った剣であり、また神武東征のときには、大和を目指して熊野に辿りついた神武天皇の一行が、毒気にやられて危機に陥った時に、高倉下(タカクラシタ)の夢枕に立たれた武御雷からこの剣を授けられ、それを神武天皇の元に届けた途端に病魔が去ったというエピソードが書かれています。


その後、物部氏の祖である宇摩志麻治(ウマシマチ)により手厚く祀られていましたが、第10代・崇神(すじん)天皇の時代に、勅命により現在地に遷し、石上大神として祀られたというのが、こちらの縁起になります。この剣の凄いところは一度も「切るため」に使われていないことで、あくまでも剣そのものがもつ霊威がズバ抜けているということにあります。


垂仁天皇39年には五十瓊敷入彦(ニシキイリヒコ)皇子が剣一千口と神宝が納め、軍事警察に関わる一切を担い、その後は物部氏族が管理を引き継いできました。

「神宮」という称号をもつ神社としては、現在の伊勢神宮と同じくらい古いことからも、その社格が伺えますね。一説には八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)を所有していたからとも云われています。


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こちらは大神神社(おおみわじんじゃ)と同様に古来より本殿がなく、拝殿の奥の神域に2つの神宝が御神体として埋斎されていると伝えられていました。しかし、1874年の発掘で出土した刀(布都御魂剣か?)や勾玉(八尺瓊勾玉か?)などの御神宝を奉斎するために1913年に本殿を建造されました。


1878年の禁足地再発掘でも、天羽々斬剣(あめのははきりのつるぎ)が出土するなど。剣先状の石瑞垣で囲まれている禁足地には、古代の神宝がたくさん眠っていて、その霊力がしっかりとこの地を守っているのかもしれません。

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御祭神とされる布都御魂剣や十握剣は非公開ですので見る機会はありませんが、4世紀頃に作製され百済から伝わったというこちらの国宝・七支刀は公開されたことがあり、実物を拝見してきました。

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伊勢神宮と同様に境内にはさまざまな種類の鶏が放されていて、夜明けとともにいち早く神のご神託が聞けるようにされています。朝早い時間に行きますと、このように木に止まった鶏が見られるかもしれませんよ。(これぞまさに鳥居ですね)

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2019年4月25日

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今回は奈良県宇陀市室生(むろう)にあります龍穴(りゅうけつ)神社を紹介いたします。ご覧いただくだけで、おわかりいただけると思いますが、鳥居をくぐる前から凄い気が感じられる神社で、奈良県の中でも屈指のパワースポットだといえます。

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まるで行く手を阻むような巨木に挟まれた鳥居をくぐっても、この通り巨木がまるで仁王像のように立ちはだかります(汗)

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御祭神は高龗(たかおかみ)の神という水を司る神様ですが、拝殿には「善女竜王」と書かれています。有名な所では、京都の神泉苑の御祭神で、かつて平安時代に東寺の空海と西寺の守敏(しゅびん)が、雨乞い勝負をされた時に現れた神様です。古来からの呼び名が時勢に合わせて仏教的に変化したけれど、今再び高龗に戻っておられるのでしょう。どちらにしても祈雨の神様ということですが、このあたりをきっちりとして下さっているのは喜ばしい事です。


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こちらの神社には社名の通り、リアルに龍の穴が存在します。といっても境内の中には無く、奥ノ院にあります。境内にはこのような親切な案内板がありますので安心。車でも行けますが歩かれるのがベターだと思います。と言いますのも、やや狭路で初心者にはお勧めできないことと、やはりゆっくりと歩いて、その空気をヒシヒシと感じていただいた方が断然気持ちが良いからです。


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案内に従って、舗装された道を室生寺と反対方向へ進むと、途中に吉祥龍穴と書かれた看板があります。そこから道なりに山へ上がって行きます。

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先にも書きましたが、車での通行も許可はされておりますが、崖側からもポロポロ石が落ちてきますし、路肩も怪しいので歩かれるのが一番です。どうしても車でないと仰る方は、十分にご注意をお願いします。

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途中には天岩戸と称される場所があり、割れた大きな磐に注連縄で結界がされています。突然このような場所に天岩戸というのもちょっと不思議ですが…それは置いておくとして。

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更に進まみま左手に龍穴参道入口があり、狭い階段の道を降りていきますと徐々に激しい水の音が聞こえてきます。


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一番下には奥宮の拝所が設置されていて、対岸の岩に大きく開いた穴に注連縄が張られています。この穴こそが龍の棲み家といわれるもっとも神聖な場所なのです。


今でこそお隣の室生寺の方が圧倒的に有名ですが、この龍穴を中心とした、非常に強い力がみなぎる山一帯こそが本来のパワーの源であることを、ぜひ体感しに来ていただきたいと思います。


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    大向 雅
    京都奈良観光散策 雅流塾の代表 観光ハイヤーの経験と知識をもとに2014年に独自の観光ガイドシステムを立ち上げフリーランスの観光コンシェルジュ“たっしー&たー坊”として活動中 古都奈良にある神社・仏閣や名所旧跡を通して 古代より現在まで先人たちから受け継ぎ育んできた歴史と文化を分かりやすく伝えていきたいと思います。 DISQUS ID @disqus_YaoRmxkTzr

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