海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP > 特派員ブログ > 日本  > 日本国内/奈良特派員ブログ

日本国内/奈良特派員ブログ 大向 雅

日本国内・奈良特派員が現地から日本地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


高鴨神社(たかがもじんじゃ)という名前をご存じでしょうか?

少し神社のことに詳しい方なら「おいおい・・・上賀茂?or下鴨?の間違いじゃ?」となるかもしれませんね。


DSC01016.JPG


京都の上賀茂神社、下鴨神社といえば、堂々の世界文化遺産ですし、京都の中でもとりわけ古い歴史を持つ神社ですから、いきなり奈良の高鴨神社という名前を出されても、なんだかニセモノっぽいような気がする人は少なくないでしょう。

しかし…


DSC01884 (2).JPG

奈良の御所(ごせ)市にあります、この高鴨神社は、上賀茂神社、下鴨神社を筆頭に全国に鎮座している賀茂社の総本社と称されている格の高い神社なのです。

DSC09677 (2).JPG


場所は大阪と奈良の県境にどっしりとある金剛山(こんごうさん)と葛城山の麓になり、古代より葛城王朝(かつらぎおうちょう)が栄えていた所で、鴨(かも)一族の発祥とも云われています。

DSC01869 (2).JPG

見るからに何かパワーが感じられる一の鳥居


DSC01885 (2).JPG

けっこう長い参道を歩くと二の鳥居があり、その後ろに階段がでてくる。


この階段の上に拝殿と本殿。


DSC01875 (2).JPG

現在の本殿は1543年(室町時代)の建物で、三間社流造り(さんげんしゃながれづくり)という建築様式です。式年造体で何度も修理をしているおかげで極彩色がとても綺麗です。

そしてこちらの御祭神は…

阿治須岐高日子根命(アジスキタカヒコネ)

下照姫命(シタテルヒメ)

天稚彦命(アメワカヒコ)

あまり耳慣れない上に長いので、三柱の神々のお名前は一度に頭に入らないですし、なんとなく聞いておいて下されば結構だと思います。


しかし、この阿治須岐高日子根命という神様こそが迦毛之大御神(カモノオオミカミ)とされています。下照姫命は妹であり、その夫が天稚彦命となります。

DSC01880 (2).JPG

そして境内一番奥にある西神社には母神の多紀理毘売命(タギリヒメ)が祀られています。


DSC00605.JPG


下鴨神社の御祭神にはやはり同じく迦毛之大御神、または八咫烏(ヤタガラス)と呼ばれる賀茂建角身命(カモタケツノミ)と娘の玉依姫命(タマヨリヒメ)の二柱の神、上賀茂神社の御祭神は玉依姫命の子供が祀られています。

ちょっと難解かもしれませんが、このようにカモと名の付く神社には賀茂ファミリーが祭神となっているのがお分かりいただけると思います。


DSC04687 (2).JPG


事実、日本書紀には八咫烏(やたがらす)が、イワレビコ(後の神武(じんむ)天皇)を熊野から大和へ道案内したことが記されていますし、神武天皇から第九代開化(かいか)天皇までの間、勢力を誇っていた全盛期には大和・河内・紀伊・山城・丹波・吉備の諸国にまでその勢力が広がっていたと考えられています。

日本には1300年前に作られた古事記や日本書紀という立派な歴史書が存在するだけでなく、現代まで一度も途絶えることなく脈々と歴史を繋いできています。その内容ついて様々な研究がなされており、現在に於いても解釈はマチマチなのですが、まさにその冒頭の神話の世界の場所にリアルに建つ高鴨神社の由緒はただならぬものがあることは、疑いようもありません。


DSC01878 (2).JPG

それに境内を歩いているだけでも、実際に何か元気になってくるような気持ちになるほど、猛烈な「気」が感じられる場所なので、ここも有力なパワースポットだと思います。


DSC01872 (2).JPG


単に宗教施設という観点ではなく日本の原点として、日本中の人達がこのような神社に来ていただき、あらためて日本の歴史を感じていただけたらと思います。


2018年8月16日

奈良の夏の風物詩といえば…

201502032 (2).jpg

かつてはお盆の行事でもある8月14、15日の春日大社の万燈籠(まんどうろう)と、8月15日の大文字の送り火と、相場が決まっていました。

DSC03544 (2).JPG

しかし最近とても人気があるのが1999年に誕生して以来、今年で20回目を迎える「なら燈花会(とうかえ)」です。

DSC03500 (2).JPG

奈良国際フォーラムがある春日野園地を中心に、東大寺、興福寺、春日大社といった世界文化遺産のエリアがローソクで照らしだされ、広大な奈良の緑と歴史の中に幽玄なろうそくの花が咲くということから名づけられました。「燈花」とは、灯心の先にできる花の形のかたまりのことで、これができると縁起が良いと言われているそうです。

ここ数年私も毎年行ってますが、昨年は人混みが予想される8月13日に行ってきました。

DSC07536 (2).JPG


わざわざこの日を選んだのは、燈花会のローソク点灯が始まる19時に合わせて、なんと東大寺大仏殿が無料開放されるからです

DSC07539 (2).JPG


東大寺では毎年お盆の8月13・14日と大晦日の12月31日の夜に、初詣のために無料で拝観させて頂けます。さすが太っ腹ですね(´▽`)

DSC07532 (2).JPG

通常は閉まっている観相窓から、大仏様のお顔を拝することもできるのも嬉しいです。こうして見ると、あらためてその大きさが分かりますよね。


DSC03534 (2).JPG

このローソクは協力金500円を払えば、一定のエリア内で自分の好きな場所に置いてかまわないので、皆さまさまざまな思いを込めて置かれています。

DSC07570 (2).JPG


午後8時ころになってようやく涼しくなってきます(笑)奈良の夏は半端なく暑いですからお気をつけて。


DSC03552 (2).JPG


夏のイベントとしては海水浴や花火大会のように皆でワイワイ騒ぐのも楽しいですが、このような厳かな気持ちで参加するイベントは、じつに奈良っぽいですよね。

奈良を訪れた人々が幸せになりますように。


開催期間は8月5日より14日まで

詳しくはなら燈花会の公式HPにて


2018年8月 6日

まだまだ暑い日が続きますので、今回は少し涼しい場所をご案内。

DSC01748 (2).JPG

こちらの桃尾の滝は天理にある石上(いそのかみ)神宮から車でほんの10分の所にありながら、とても本格的な滝なのです。


DSC01649 (2).JPG


大和高原の西を南北に走る、いわゆる春日断層崖(かすがだんそうがい)の中ではもっとも大きな滝で、滝の水の落差は23mもあります。

DSC01584 (2).JPG


今ではいかにも森の中にあるいうイメージですが奈良時代に高僧・義淵(ぎえん)によって創建された蓮華王院龍福寺(れんげおういんりゅうふくじ)というお寺の境内でした。


明治の初期に行われた神仏分離からの仏教排斥運動、いわゆる廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の犠牲になって廃寺となりましたが、中世には寺領500石を有する真言密教の大道場だったそうで、その名残なのかあちらこちらに不動明王がお祀りされています。


DSC01586 (2).JPG

こちらは一番メインになる祠(ほこら)に祀られたお不動様


DSC01589 (2).JPG


大きな石に彫られた不動明王


DSC01608 (2).JPG

滝の真中にも小さい体で力強く立たれています。


DSC01580 (2).JPG

また「布留(ふる)の滝」として和歌にも詠まれたこの滝は古くから行場としても知られていた場所でした。とても神聖な場所であることが、注連縄(しめなわ)で結界が作られていることからも伺えます。


DSC01746 (2).JPG

これだけの緑の中で滝の音だけが聞こえてくると、あらゆる雑念を祓ってくださりとても癒されるものです。このような癒しの場所でさえも強烈な気を溜めこむパワーが感じられるのも奈良ならではかもしれませんね。


2018年8月 2日
2018年7月26日
2018年7月19日
2018年7月12日
2018年7月 5日
⇒すべての記事を見る

近畿旅行 旅スケジュール

旅行者の作る、新着!旅スケジュールをご紹介します。 ■奈良県の旅行記・口コミ「旅スケ」へ

日本国内にもどる

  • 特派員プロフィール
  • 奈良特派員

    奈良特派員
    大向 雅
    京都奈良観光散策 雅流塾の代表 観光ハイヤーの経験と知識をもとに2014年に独自の観光ガイドシステムを立ち上げフリーランスの観光コンシェルジュ“たっしー&たー坊”として活動中 古都奈良にある神社・仏閣や名所旧跡を通して 古代より現在まで先人たちから受け継ぎ育んできた歴史と文化を分かりやすく伝えていきたいと思います。 DISQUS ID @disqus_YaoRmxkTzr

  • リーダーに登録

地球の歩き方Web特派員募集