奈良の玄関口は二つ

公開日 : 2017年09月07日
最終更新 :
筆者 : 大向 雅
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奈良観光のイメージは、何といっても東大寺の大仏さまや興福寺の五重塔、阿修羅像といった世界文化遺産と、天然記念物の鹿ちゃんたちが、沢山歩いている奈良公園のエリアだと思います。

1年間に国内外から数千万人もの観光客が、来られるわけですから、新大阪経由で来られたり、関西空港や大阪空港から奈良に来られる方もいらっしゃることと思います。一般的には、京都駅まで新幹線で来られてから奈良に入られる方が多いと思います。さてそこで今回は奈良の玄関口となる奈良駅について書きます。

実は、奈良駅というのは近鉄奈良駅とJR奈良駅の二つがあるのです。あまりご存じない方もおられるようですが、どちらも大阪や京都につながっていますので便利なのです。近鉄奈良駅とJR奈良駅から直線距離で、約1Km離れていますので、訪問先によっては、少々ロスが生じることもあります。

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まずは、近鉄奈良駅を利用した場合、駅では東の改札口が、圧倒的に多く利用されています。しかし、バスやタクシーを利用されるならば、西側の改札から出られた方が便利です。

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東側には、このように東大寺大仏殿を建てられたときに、尽力された行基(ぎょうき)というお坊さんの噴水があります。ちなみにこの行基さんのお顔の方角に大仏殿があります。

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東に徒歩で、登大路(のぼりおおじ)を5分も歩けば奈良公園が広がり、たくさんの鹿たちがお出迎え、その中には興福寺、東大寺、春日大社といった世界文化遺産の寺社や、秋に正倉院展が催される奈良国立博物館など、一日中歩いてもすべてを観て回れないほどの観光スポットとお店があり、奈良観光の中心的エリアを散策されるなら近鉄奈良駅が便利だと言えます。

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そしてJR奈良駅はというと、駅の周辺にホテルが、多いことや世界最古の木造建築ということで、有名な法隆寺や日本でも最古級の神社である石上(いそのかみ)神宮や大神(おおみわ)神社といったエリアへのアクセスが良いのが特徴です。

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2010年3月13日に高架駅として生まれ変わり、改札口は2階の1ヶ所のみなので分かりやすく、改札を出ると天井が格天井となっており、柱は吉野杉で組物を思わせる装飾が施されているのも実に奈良っぽいです。

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外に出ると1934年に、和洋折衷様式で建てられた二代目の駅舎が建っています。2003年まで実際に使われていましたが、現在では奈良市総合観光案内所として、再利用されています。駅前には、春日大社の表参道ともいえる三条通りが通っていますので、両脇に連なる奈良らしい土産物屋や専門店などを観ながらのんびりと歩いていただくのも良いものです。

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今回は、電車の駅について注目しましたが、奈良の観光に欠かせないのが、奈良交通のバスです。210円の均一料金で、市内を回る市内循環や土日祝日に奈良公園エリアと平城宮跡エリアの2つを循環する「ぐるっとバス」なども使い勝手が良いです。それらは近鉄奈良駅、JR奈良駅ともに停車するものが、多いですから安心です。

交通機関を上手に利用していただいて、奈良の色々な寺社や遺跡などを通して、悠久の風景を楽しんでいただけたらと思います。

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