天岩戸の扉が立つ天之石立神社

公開日 : 2019年03月14日
最終更新 :
筆者 : 大向 雅
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芳徳寺から再び駐車場の方に坂を降りていきますと、途中にあるY字路がありますので左に曲がります。そこから先はまた急な登り坂になりますが、とりあえず道は舗装されているので歩きやすい道だったのですが...昨年の台風のせいで、ここは現在通行できません(2019年2月末現在)ので一旦下の広い道まで出てから南下して、再度天岩立神社への看板から上ることにします。

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木立の中を鳥のさえずりを聴きながら約10分ほど歩きますと、里を見晴らせる場所にでます。そしてこの先にありますのが、たくさんの巨石をご神体とする天之石立(あめのいわたて)神社です。

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こんな山の中に本当に扉のような岩が、地面に突き刺さるように立てられている姿は圧巻です。周囲に注連縄(しめなわ)を張って、この巨石たちが御神体として祀られています。

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由緒書の、天岩戸にお隠れになった天照大御神を外に出すために手力男命(タヂカラヲノミコト)がこじ開けた岩戸の扉がここまで飛来してきたという話もピッタリすぎます。

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足が取られそうな木の根道をさらに奥へ50mほど先にいきますと、一切の人工的な音のしない自然そのものの空間が広がります。

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そしてそこには大きな亀がうずくまったような巨石があります。長さ 8m、幅7m、高さ2mもある花崗岩で、真ん中が見事なまでに斜め一直線に割れています。これには柳生新陰流を創始した柳生石舟斎が、天狗と試合をして、一刀のもとに切り捨てたところ、天狗は消えて石が割れて残っていたという伝説があり、通称一刀石(いっとうせき)と呼ばれています。

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さて、さんざん歩き回りましたのでお腹がペコペコです。柳生の里に昔からあり、とても風景に馴染んでいる十兵衛食堂さんで看板メニューの「十兵衛うどん」をいただきました。

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一見すると普通のうどんですが、いったいどこが十兵衛うどんなのか?これをご店主に尋ねてみました。

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すりおろした山芋の下にある2つのシイタケが、柳生家のシンボルである二蓋笠(にがいがさ)の家紋を模しているだそうです。(けっこうマニアックでした(汗))このシイタケが効いているおかげか、出汁がとても美味しく素朴なお味がとても懐かしく感じ、大満足できました。

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落雷によって立ち枯れてしまった木が、逆に異彩を放ちながら立ち続けている十兵衛杉をはじめ、柳生の里はまだまだ他にも見どころがたくさん有りますので、どうぞ一日かけてじっくりとお出かけくださいませ。

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