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アメリカ/ニューヨーク特派員ブログ 青木 多佳子

アメリカ・ニューヨーク特派員が現地から北米地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2005年9月 1日

ブルックリンで過ごす日曜日の昼下がり キャロルガーデン/パークスロープ


ブルックリンで過ごす日曜日の昼下がり キャロルガーデン/パークスロープ

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マンハッタン先端東のイーストリバーを越えたエリアはブルックリンと呼ばれる。対岸沿いの有名なブルックリンハイツは高級住宅街。マンハッタン並みの家賃のため、ここに住める=リッチな人という構図ができあがる。一方でブルックリンの奥地(!)に行くと危険なエリアもあるのはよく知られている。8年も昔だが、ブルックリンの安アパートに住んでいた友人は、「怖いエリアだから夜6時以降はもう地下鉄に乗らないようにしている」とディナーはこれからという時に、そそくさマンハッタンから立ち去っていった。このようにブルックリンは単に高級住宅街と貧民街が混在するエリアとして、マンハッタンのニューヨーカーには特に関心を持たれなかったようだ。しかしここ最近、開発が進み新たな注目を集めている。個性的でアーティスティックな感覚のブティックやレストラン、カフェが増えてきているらしい。ギャラリーもチェルシーやソーホーあたりからこちらに移動しているとか。

そんな話題を耳にすると、どれひとつ行ってみようかという気になる。今話題のエリアは、ウイリアムズバーグと川岸にあるダンボ、そしてキャロルガーデン、パークスロープと4つに分けられる。見どころはそんなになさそうなので、今日は2つのエリアが近接している後者の2つをまとめてご紹介。

行き方だが、14丁目からL線に乗り、ブルックリンへ入ってロリマー:Lorimer St.で降り、G線のスミス:Smith行きに乗り換え(G線ではロリマーではなくメトロポリタン:Metropolitan Ave.という駅名になる。)バーゲン:Bergen St.で下車。

いつも知らない駅の地上へ初めて出てみるとき「どんな感じかしら?」と期待でわくわくするものだが出てみて拍子抜けしてしまった。「あら、田舎じゃない」というのが私の瞬時の感想である。もう何年もマンハッタンの住人。たまに行く、アジア系、ラテン系の多いクイーンズはフラッシングのあふれるばかりの商店、人の波に慣れてしまった私にはなんだか物足りなく映る。代官山や自由が丘とまではいかないまでもファッショナブルな街として売り込むにはまだ力不足、物足りないような気がする。

まあせっかく来たのだから、と気を取り直して歩いてみることにした。ここはキャロルガーデン地区。メインのスミス通りにはポツポツとお店がならんでいるが、人並みもそれほど多くはない。マンハッタンと違い、ラテン系、アジア系、アラブ系の人はほとんど見かけられず白人ばかり。しかし、よくよく耳をすますと英語でない言葉をしゃべっている。ヨーロッパからの移民かもしれない。またこの界隈はレンガ造りのレトロなたたずまいを見せ、アメリカマスカルチャーの象徴たるファーストフード、デパートやドラッグチェーン店が見当たらない。マクドナルドやGAPさへない。あるのはスタバくらいだ。どのお店も(会社ではなく)個人経営という形をとっているらしく、ショップの規模はきわめて小さい。入るのにちょっと気が引ける。レンタルビデオ店やコインランドリーがあるのは、やはり観光客のためというより地元住民の街というカラーを感じる。目抜き通りはこのスミス通りと平行に走るコート:Court通り。いくつか見つけたお店を紹介しよう。

・Brooklin Artisans Galllery (Court St. at Warren St.)
良質の工芸店。銀細工のアクセサリーやティーカップ、お洒落なデザインの照明スイッチカバーなど手作り風なものが目白押し

・Marquet Patisserie
上記工芸店の隣のパン屋さん。クッキーやキッシュも販売している。店内でお茶もできるらしい。狭いところに人が押しかけているのを見るとかなり人気のようだ。ふと入り口を見るとなにかの日系誌で紹介されたのか、写真入り日本語のテキストが。創業10周年とあるが、10年ではあまり伝統的な老舗とは言いがたい。

・bar tabac
スミス通りとディーン:Dean通りのコーナーにあるこじんまりしたフレンチ系ビストロ。店内からテラスのお客さんへとテーブルの間を動き回る陽気なバイオリン奏者、そして店内から流れるキーボードの生演奏も聞こえてくる。日曜日は昼下がりのブランチ。なかなか小粋な演出である。

そしてここから一気に道を横切り東へ歩く。レンガ造りに人通りのない並木道。(したがって暗くなってからは歩かないように)その並木の上方から夏の終わりをつげるようなセミの声。けだるい暑さで眠くなってきそうだ。この閑静な住宅街を抜けると20分でパークスロープ地区に到着する。キャロルガーデンに比べてもう少し賑わいがあるが全体的な雰囲気はさほど変わらない。ここの中心は5番街と7番街。歩いて見つけたお店を以下の通り。

五番街――――――――

・Red White & Bubbly
ユニオン:Union通りの近くのワイン専門店。

・Bob & Dudi's Colectibles
5番街の217番地にあるアンティークショップ。鏡や照明器具からアクセサリー、コーヒーカップ、子供のおもちゃなど幾分ジャンクにも見えるアイテムが勢ぞろい。古いものでは1931年の女学校の色あせた卒業写真が額に収まったかたちで売られている。値段は70ドル台。これはあと半世紀くらいしたら「お宝」になってプレミアムがつくのかなどと、アンティークショップに行くたびに取らぬ狸の皮算用をしてしまう私。しかし1931年って言ったらまだ生きておられる女性もいるのでは。老後にアンティーク店で自分の写真が売られているのを想像すると複雑な気分だ。

・Ozzie's Coffee & Tea (at Garfield St.)
スタバのようなセルフサービス式コーヒーショップ。店内はいかにも「地元です」といった人たちがインターネット(PCが並んでいる)に熱中したり、本を読んだり談笑したりしてくつろいでいる。黒板に書かれたありとあらゆる種類のメニューからイングリッシュアイスティーとチーズケーキを注文。ケーキは甘さ控えめ、まったりした濃くのあるチーズの味が効いていてなかなかいける。イタトマのケーキひいきの私でも二重マル(イタトマは、イーストビレッジの8丁目にあるのだ)。アイスティーもレストランで出されるよりは断然おいしかった。同じ店舗が七番街にもある。

七番街――――――――

・Body Essential & More (at St. Jones St.)
143番地。全米チェーンのBath and Body Works やBody Shop タイプのお店だがアロマオイルマッサージやオーガニックローション、パフュームといったアイテムはパッケージも独創的。イタリア製と書かれたバスグッズもあるのでここはけっこうおススメかも。

・Tarzian West (at 2nd St.)
194番地。カラフルなキッチンアイテムやキャンドル、または、レトロなビニール製の化粧ポーチなどオリジナルあふれるグッズがたくさん。大量にテーブル用ナプキンを仕入れていく女性を見ると、こちらでは食卓の必須アイテムなんだと今さらながら実感。日本の家庭ではまだ「オシボリ」が出されるのだろうか。

・Gift & Home Furnishing Center
162番地。禅やヨガブームを反映して、アロマオイル、エコロジーミュージックのCD、お香やキャンドル、ハンドメイドのアクセサリーなどを販売している。

こうしてみるとなにやら英語とは思えない店名も多い。こじんまりしたギャラリーやタイ、中華、インドなどのエスニックレストランもあるが、ブルックリンが「自由が丘」並みに賑わうまでにはまだまだ時間がかかりそう。このくらいの規模では、わざわざブルックリンまで出かけなくても、たとえばイーストビレッジやウエストビレッジで事が足りることは請け合いだ。ただ、マンハッタンの喧騒を離れ地元住民と隣り合わせの時間を過ごしたいのなら、出かけてみても悪くないだろう。
次の機会にはウイリアムズバーグとダンボの話題を拾ってみたい。


パークスロープのボディーケアショップ
Body Essential & More
ラベンダーやミントなどマッサージオイルの種類も豊富。ミニボトルで4ドルくらいから。かさばらないのでお土産には最適。
なお、パークスロープの5番街7番街を散策し終わったら7番街とフラットブッシュ街の交わる「7番街」の駅からまっすぐマンハッタンに帰ること。フラットブッシュの通りを越えて北に歩くのは危険といえる。なおショップは日・月がお休みのところも多いので日にちを選ぼう。

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カテゴリー ショッピング・雑貨・お土産
2005年9月 1日
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      ニューヨーク特派員
      青木 多佳子
      大好きなヨーロッパに住むはずが、うっかり(!)オハイオの大学院へ入学。気がつけば17年もの米国暮らし。現在はトラベルコーディネーター兼ライターとしてNYを徘徊中。根っからの旅人間で、訪問した国は45ヵ国。米国も西のシアトルから北のバーハーバー、南はキーウエストと、森林、砂漠、海辺、渓谷、ひなびた街を歩きまわる。マリンスポーツをかねてカリブ海の島々にも出没中。旅の基本スタイルは自由気ままな「おひとり様」+α(?)。ご連絡はこちらまで。 DISQUS ID @takakoaoki

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