海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP > 特派員ブログ > 北米  > ニューヨーク特派員ブログ > 冬のロックフェラーは噂のトップ・オブ・ザ・ロックへ

アメリカ/ニューヨーク特派員ブログ 青木 多佳子

アメリカ・ニューヨーク特派員が現地から北米地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2006年1月 6日

冬のロックフェラーは噂のトップ・オブ・ザ・ロックへ


冬のロックフェラーは噂のトップ・オブ・ザ・ロックへ


「今日はそれほど冷え込まない」と判断した1月初旬のある日、意を決して(そんなに大それたことではないが)ロックフェラーセンターに向かった。退社後の時刻は6時半。そうなのだ。今日こそ噂のトップ・オブ・ザ・ロックにのぼってみよう。

これまでマンハッタンの展望台といえば、テロで消滅してしまった世界貿易センタービルとエンパイアーステートビルの2箇所だけと思っていた。それが実は1986年までは、ロックフェラーにある地上260メートルのG.E.ビル70階にも展望台があったという。この展望台はジョン・ロックフェラー・ジュニアによって1933年に開設され、以来、マンハッタンの観光名所のひとつとして賑わっていたようだ。その後、改装のために閉鎖。いろいろな諸事情により20年もかかってしまったということだが2005年の11月に再オープンにこぎつけた。

長時間並ばなくてもすむように、細かい時間制を取っているため、前売り券もサイトで購入できる。しかし、今回は冬休みの終わった平日夜ということもあり、その場で入れるだろうという予測のもとに行ってみた。思ったとおり、人は並んでおらずその時間帯の券を即購入することができた。入場料は14ドル、加えて税金も取られて15ドル17セントはちょっと高いような気がするが―。

券を見ると入場時間がかいてあり今日の6時40分から55分までの間となっている。つまりその時間をのがしたらこの券はおじゃんになるということなのかー。

思わず小走りにエレベーターホールに向かう。ここからがスタート、いっきに展望台へ。と思いきや乗ってからすぐにドアが開く。「あれ、ここはまだ二階?」窓の外のすぐ下を人が歩いている。これが最初のエレベータでここをおりるとセキュリティーチェックが待っているのだ。飛行機の搭乗前に似ているが、そのわりにはコートも着たまま、くつもはいたままでOK.なんなく終わってしまった。ちょっと拍子抜け。そこを通過すると休息もできる写真展示場がある。おもしろかったのは、足元をみおろすとそこがまるでビルの頂上のような錯覚をおこさせる疑似体験用の立体空間があり、工事現場のように見立てた足場(実際はただの線)を渡って下を見るとなるほど、偽物とはいいなが高所の恐怖感を味わえる。実際には床にかかれた線でしかないのにまぬけにもふらふらしてしまった私。気がつくとそばにいた係のお姉さんに笑われていた。

さて、そこからエレベーターホールへ。しかしその手前にまた5分くらいのフィルム上映コーナーがある。簡単なロックフェラー界隈の歴史紹介のようだ。英語でわからないからととばすことはできない。ここを見終わるまでエレベータへの通路は閉ざされているのだ。

そしてやっと、一気に67階へ向かう。エレベータが動き出すといきなり天井が透明なスクリーンに変り、トップの空間まで何色ものライトが宇宙タッチの空間のように光りだす。その光に吸い込まれるかのようエレベータは一気に上昇。そのわずかな間、透明なスクリーンにもフラッシュバッグのようなフィルムの上映を織り交ぜ、なかなか小粋な演出を見せている。

さて、67階へ到着。そこはまだ「ビルの中」になっているのでそこからさらにエスカレータで最初の展望階へ行く。ここは外とはいえ、高さ2メートルのガラスで一面覆われている。光を反射しない特殊加工らしいが、それでもガラスに映る人の影が気になり、夜景も楽しく映らない。三十数階のビルの中で働く私にしてみれば高さはちがっても、ガラス越しに見る景色はなんとはなしに代わり映えがしない。しかも、エンパイアーステートと違い、周囲にしきりのようなものがあり下方をのぞきこめない。高所恐怖症の人にはおあつらえむきかもしれないが、下方を見て「落ちそう」というスリル感を味わえないのだ。

そこから階段をあがると最上階の展望台。ここはさすがにガラス張りではないが、すぐ下は段差で最初の展望エリアとなっているため、遠くのパノラミックな景色を楽しむにはいいが下方をみて足がすくむ、というつくりではない。

そんなわけで、高さ、スリル面から見たらどちらかというと前作キングコングも好んだエンパイアーステートビル(320m、86階)の方がお勧めである。もっとも、トップ・オブ・ザ・ロックは360度見渡せる、広々としたスペースにモダンなつくりという醍醐味もある。また、セントラルパークを一望できるのはここだけ、という触れこみから、昼間の展望だったらこちらのほうが堪能できるかもしれない。それにしても昼間もう一度来て、エンパイアーと比べてみるにはちょっと高い入場料。読者のみなさんご容赦を。ご参考までにエンパイアーステートビルの入場料は今現在、大人16ドルとなっている。

場所:G.Eビル 30 Rockefeller Plaza 西50丁目の5番街と6番街の入り口から入り地下へおりるとチケット売り場がある。
地下鉄はB,D,F線などで47-50ロックフェラーセンター下車
電話:212-698-2000
365日オープン、朝8時30分から夜中まで。上昇エレベータは夜11時でストップ
サイト:
http://www.topoftherocknyc.com/ODTStatic/site.htm


3125.jpg

70階から見るNYの摩天楼。エンパイアー、クライスラーをはじめとする巨大なビル群。その谷間に絶え間なく流れていく車のヘッドライト。イーストリバーにハドソンリバー。ブリッジを覆うきらめくネオン。ほのかに揺れるクルーズ船の光。対岸のブルックリン、ニュージャージの街明かり。遠くラガーディア空港に発着する飛行機の点滅ライト。マンハッタンならではのゴージャスな夜景が眼下に広がる。日本の、たとえば池袋のサンシャイン60の展望台は夜ともなるとアベック一色だが、ここNYでは親子連れ、同性カップル、老夫婦などさまざまな人々が、この夜空の下に輝くパノラミックビューを満喫していた。

記事の商用利用を希望される際はコチラからお申し込みください。
カテゴリー 見所・観光・定番スポット
2006年1月 6日
« 前の記事「無料コンサートはジュリアード音楽院で」へ
»次の記事「クロイスター美術館 ~中世ヨーロッパに思いを馳せて~」 へ
おすすめ記事
    ニューヨーク特派員 新着記事
    ブラックカルチャーを体感するならゴスペルを聴こう
    ハリケーン襲来のその後-プエルトリコ
    2018年極寒のニューヨークから
    THE JOY OF SAKE ~日本酒愛好家が集まる一夜
    ロングアイランドのワイナリーツアー初参加
    夜中の3時半発のメガバスに乗ってみた
    日本とニューヨークの時差・アメリカのサマータイム
    チェルシー地区のマクドナルドがマックカフェに!

    アメリカ ツアー最安値


    2018/9/24更新

    アメリカ 航空券情報


    アメリカ旅行 旅スケジュール

    旅行者の作る、新着!旅スケジュールをご紹介します。 ■アメリカの旅行記・口コミ「旅スケ」へ

    北米特派員ブログ一覧

    USAライス連合会アメリカ/アトランタアメリカ/ウィドビー島アメリカ/ウエストウッドアメリカ/サンタモニカアメリカ/サンノゼアメリカ/サンフランシスコアメリカ/サンフランシスコ2アメリカ/サンフランシスコ3アメリカ/サンフランシスコ4アメリカ/シアトルアメリカ/シアトル2アメリカ/シカゴアメリカ/シカゴ2アメリカ/ソルトレイクシティアメリカ/ダラスアメリカ/デトロイトアメリカ/ニューオリンズアメリカ/ニューヨークアメリカ/ニューヨーク2アメリカ/ニューヨーク3アメリカ/ヒューストンアメリカ/フェニックスアメリカ/ブルックリンアメリカ/ホワイトプレーンズアメリカ/ボストンアメリカ/ポートランドアメリカ/マイアミアメリカ/ミネアポリスアメリカ/モントレーアメリカ/ラスベガスアメリカ/ロスアンゼルスアメリカ/ロスアンゼルス2アメリカ/ロスアンゼルス3アメリカ/ロングビーチアメリカ/ワシントンDCアメリカ/ワシントンDC2アメリカ/ワシントンDC3アラスカ/ホーマーカナダ/オタワカナダ/カルガリーカナダ/ケロウナカナダ/トロントカナダ/ナナイモ・ダンカンカナダ/バンクーバーカナダ/バンクーバー2カナダ/ビクトリアカナダ/ホワイトホースカナダ/モントリオールカナダ/リッチモンド

    北米にもどる

    • 特派員プロフィール
    • ニューヨーク特派員

      ニューヨーク特派員
      青木 多佳子
      大好きなヨーロッパに住むはずが、うっかり(!)オハイオの大学院へ入学。気がつけば17年もの米国暮らし。現在はトラベルコーディネーター兼ライターとしてNYを徘徊中。根っからの旅人間で、訪問した国は45ヵ国。米国も西のシアトルから北のバーハーバー、南はキーウエストと、森林、砂漠、海辺、渓谷、ひなびた街を歩きまわる。マリンスポーツをかねてカリブ海の島々にも出没中。旅の基本スタイルは自由気ままな「おひとり様」+α(?)。ご連絡はこちらまで。 DISQUS ID @takakoaoki

    • リーダーに登録

    地球の歩き方Web特派員募集