NY発ワシントンDC行き

公開日 : 2006年04月14日
最終更新 :
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前回のアムトラックに続き、NYからの小旅行のお話。

せっかくニューヨークまで来たのなら、ぜひワシントンDCまで足をのばして見よう。ここは文句名なし、全米一押しの観光スポットである。

見どころは、まずヨーロッパから受け継がれた文化や歴史を感じさせる洗練された街、ジョージタウン。(ちなみに「エクソシスト」の舞台でも有名)。そして威厳のある白亜の国会議事堂に、ホワイトハウス。リンカーン、ジェファーソンなど歴代の大統領の巨大な銅像。DC地区内には、芝生や池のほとりなどありとあらゆるところにベンチや石段が設けられ、一休みする場所にことかかない(ただし、一部の地域では売店がほとんどないのでドリンクやスナックなどはあらかじめ持参したほうがベター)。地下鉄もマンハッタンとは違い驚くほどきれいだ。いろいろな角度からそびえたつワシントン塔を見やるといつしか厳かな気持ちに満たされる。

ところでDCでもっとも有名なのはスミソニアン美術館と博物館。NYやボストン、フィラデルフィアの美術館では入場料だけで$12〜20もかかるのに、美術館はもとより宇宙航空博物館、自然史博物館、はては動物園にいたるまでスミソニアンはすべて無料なのだ。

「スミソニアン」とは英国籍だった大富豪の人物の名前だが、諸事情がからみ、自身は生涯足を踏み入れることのなかったアメリカという国に財産を寄付したという一風変ったエピソードの持ち主である。今ではここDCに来れば、全世界の歴史にまつわる美術品、工芸品を目の当たりにすることができる。近年は新しくインディアン博物館もオープンし、 ひと通り見学するには1週間以上ほしいところ。時間がなければ、あらかじめ見たい場所、フロアなどを調べて効率よく回らなくてはならない。なお、テロ以降は入り口でバッグの中身を調べるなど簡単なセキュリティーチェックを行っている。

GW中に来られる方にお勧めのイベント

・ National Gallery of Art, Washington (セザンヌ展)

スミソニアンでも一番人気のナショナルギャラリーでは、5月7日まで「Cezanne in Provence」と題したセザンヌ展を開催。フランスの巨匠、セザンヌの作品が一度にこれだけ見ることのできる機会は稀。ぜひ足を運びたい。

・ Freer and Sackler Galleries (葛飾北斎展)

アジア美術のコレクションで有名なフリーア・サックラーギャラリーでは5月14日まで葛飾北斎展を開催。北斎の絵、印刷物、出版物など計180点のコレクションを揃えている。この美術館では他に、安土桃山〜江戸時代にかけての日本の屏風や掛け軸、茶の湯の道具など日本の歴史・文化にまつわるものが数多く展示されているので興味深い。

スミソニアン: http://www.si.edu/guides/japanese.htm

*ジョージタウンにある有名なダンバートンオークスの庭園は改築のため2007年の秋まで閉鎖

(写真は、今やワシントンDCの名物となったTidal Basinと呼ばれる池の周りの桜並木。4月1日現在。日本が誇る桜の下で、インド人家族、ビルマ僧集団、黒人カップルなど国籍も賑やかに皆記念写真大会。美しいものは、民族に関係なく万人の心を和ませてくれるとしみじみ感じたものである)

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