街角風景?  〜ニューヨーカーはペットがお好き

公開日 : 2006年05月21日
最終更新 :
待ってる犬.jpg

LA、テキサス、オハイオ、シカゴ。いろいろなところに住んでみたが、NYほどペット連れの多い街は他にないと思う。とにかく「道を歩けばペットに当たる」。マンハッタンは独身者が多く、また子供のいないカップルが愛情を注ぐ対象としてペットを飼う傾向にあるようだ。種類もチワワからゴールデンリトリバーまで大小さまざま。

公園によっては、飼い主が見守る中、共同で遊ばせることのできる「犬の広場」のようなものがある。この間、マディソンパークで自慢のチワワ(だったかな?)を連れて散歩している友人に出くわした。

私:「お宅の犬、公園デビューはしないの?」友人:「うちは他の犬を怖がっちゃうからだめなの。人間の女性にはなつくんだけどねぇ」(まるで主婦の会話)そこへ日本人熟年カップルが通りかかる。奥さん:「可愛いわね。うちにもいるのよ。ワンちゃんのお名前は?」友人:「ミルキーです」奥さん:「え、男の子でミルキー? あらまー。カフェオレとかだったらよかったわねぇ」私:「(カフェオレ)??」何を言われているかわからない、当の本人はうれしそうに奥さんにじゃれついている(確かに男性のほうには寄り付かない)

こんなふうにペットを連れていると「出会い」も期待できそうなのでうらやましい。

米国のお買い物では、ペットを連れて中に入るのを容認しているお店も多い。(ただし友人はミルキーを連れてエステに行こうとしたがさすがにそれは断られたらしい)そんなことが街中でペットを連れている人を多く見かけるゆえんであるかもしれない。もちろん外に連れ出すとなるとこれは圧倒的に犬だが、この間は小型2匹に首輪をつけて散歩しているのをよくよく見ると一匹は犬、一匹は猫(!)、なんてことがあった。また、犬が首に米国旗のスカーフを巻きつけている姿も。さすが愛国心の強いアメリカ。日本ではいくらなんでもペットに日の丸スカーフは…。

散歩で困るのは便意を催されることだろう。そのため、飼い主はちゃんとビニールなりを用意して拾って始末するようだ。ずっと昔、犬を連れた人がひったくりにあったが、ひったくったプラスチックボックスを開けてみたらそれは犬の「落し物」。怒りで頭に血がのぼったらしい犯人はわざわざ飼い主のところに引き返し「なんだコレは!金をだせ!」と再度要求した、という笑い話のような記事を読んだ。ともかく、ペットを飼う人にはそれぞれマナーというものを心得ているようでホッとする。

こちらに住む日本人でも猫や犬はもとより、中にはウサギ、カメ、フェレットを飼う人もいる。当然家族のように愛情がわくためか、帰国のときは連れて帰る人が大半だ。

飛行機に乗せるには機内持ち込みか貨物室に入れるかのどちらかだが、小さいものは機内持ち込みを希望する人が多い。ただし、最近JAL、ANAの日系航空会社は機内持ち込みについては禁止するようになった。中には動物アレルギーの乗客もいるらしく苦情があったということが禁止の理由らしい。

ペットを飼ってみたい。連れて歩けばそれだけ社交の輪も広がりそう。だけどいろいろな諸事情を考えるとやはり大変、という結論に達して断念してしまう私である。日本のようにペットレンタルがあればいいのに。

ご参考までにこの間ペットショップでみた子犬一匹のお値段は$800くらい。

(写真は、犬を連れてレストランでお食事風景。暖かくなりオープンカフェスタイルのレストランが増えてくると、犬を伴ってくる人も多い。中には、飲み水用の皿も用意してくる飼い主も。私が犬だったら、「なんでご主人様だけおいしいもの食べて自分は水なの」って一蹴したいところだが、どの犬も騒がずおとなしく待っているのが不思議)

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