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アメリカ/ニューヨーク特派員ブログ 青木 多佳子

アメリカ・ニューヨーク特派員が現地から北米地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2006年7月12日

ハーレム初級編(下)〜125丁目で学ぶハーレムの裏事情


ハーレム初級編(下)〜125丁目で学ぶハーレムの裏事情

ようやく125丁目にたどり着く。ここはうってかわってお祭りのような賑わい。道を往来し買い物を楽しむほとんどが黒人とあって(白人は居住してもあまり125丁目でショッピングはしないようだ)ここはハーレムなのだとしみじみ実感する通りである。時折通る、ダウンタウンからの観光用ダブルデッカーの2階席は、白人観光客で占められている。いっせいにカメラを取り出し「ハーレム」を撮影する光景がなんとも言えず滑稽だ。

さてD女史はさすが、ありきたりのアポロシアター、ソウルフードで有名なシルビアレストランなどはパスし、マルコムXなど通り名の由来にも言及しない。そんなことはガイドブックに書いてあるから読めばわかること。彼女のツアーはあくまでもガイドブックからは得られないハーレムの真髄を知ってほしいという意図があるようだ。

黒人を主体とした絵画、ポスターのお店、アフリカのマリから買い付けられた、カラフルな布地店など、ハーレムならでは要素がつまったショップをセレクトしてはその背景を説明してくれる。なかでも興味深いのは黒人専門書店。

ヒューマンブックストア(Hu-Man Book Store)ではそのほとんどの書籍が、黒人作家による黒人を主人公とした題材を扱ったものである。たしかに一般のアメリカの書店に行くと恋愛小説からミステリー、ホラーまでほとんどが白人中心。人口の比率でいれば黒人の文化がもっとあってもおかしくはないはずである。

ひと際印象に残るのは子供向けの絵本。黒人のお伽話から偉人伝、また、遠い昔の自分たちの歴史など、やはり忘れてはならない、大人が伝えていきたい黒人のルーツがやさしく描かれている。奴隷から出発したつらい時代に目を背けず、伝承することの大切さゆえに書かれた絵本がいくつもある。また、黒人社会の中でも色の濃さにより差別的な見方が生まれているそうだが(長い歴史の中で白人とのミックスにより皮膚の色の濃さが人によって違う。白いほどいい、とされる風潮が子供に及ぼす影響には計りし得ないものがある)「どんな色でもみんないっしょ」、という写真集の送り手のメッセージに胸がつまる、とD女史は語る。

ツアーはこんなところでちょうど3時間を迎える。
ハーレムはヒップホップに代表される黒人文化と一括りにされやすいが、黒人と言ってもアフリカ系からラティーノといわれるプエルトリコ、ジャマイカなどのカリブ出身者等様々である。3時間ではそんな奥深さを知るには足りないところだが、ツアーを終えた参加者は、何の気なしに想像だけで来てみたハーレムに、実は様々な顔があることを知ったようだ。「目からウロコが取れた」気持ちになり、実りのあるNYの旅を終えられるだろう。(完)

ツアーの詳細は
http://www.harlemjp.com/

D女史によるブラックカルチャーあれこれ
ツアー前に読んでおけばよりいっそう理解が深まるはず..
http://www.nybct.com

ツアーの注意事項
極力歩きやすい服、靴で。スニーカーがベスト。また歩くのも年齢により個人のペースに合わせてくれるので、心配な人は問い合わせてみよう。集合場所の135丁目は地下鉄赤ラインの2番か3番線に乗り「135丁目」で下車するだけなので問題ない。

(写真は書店の新刊のお知らせ。若い女性の日常など話など極当たり前の小説だが主人公は皆黒人)

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2006年7月12日
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      青木 多佳子
      大好きなヨーロッパに住むはずが、うっかり(!)オハイオの大学院へ入学。気がつけば17年もの米国暮らし。現在はトラベルコーディネーター兼ライターとしてNYを徘徊中。根っからの旅人間で、訪問した国は45ヵ国。米国も西のシアトルから北のバーハーバー、南はキーウエストと、森林、砂漠、海辺、渓谷、ひなびた街を歩きまわる。マリンスポーツをかねてカリブ海の島々にも出没中。旅の基本スタイルは自由気ままな「おひとり様」+α(?)。ご連絡はこちらまで。 DISQUS ID @takakoaoki

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