アメリカ人にも大人気。グランドセントラル近くのオムス・ビー カフェ「oms/b caffe」

ＮＹは食材が豊富である。また世界各国のレストランも軒をそろえ、寿司を扱っているところだけでもマンハッタン内だけで2000店は下らないといわれている。地方都市、たとえばサウスカロライナ州で働く友人など、車で一時間も飛ばさないと日本食レストランにはありつけないらしい。ゆえにここＮＹはとても恵まれた場所なのだが、それでも駐在員は日本に出張に行くたびに、食べ物はやはり日本が一番という。日本の郷土料理など、美味で贅沢な味に慣れてしまった私たちにはまだまだＮＹの「食」文化は物足りないのだ。

そんな中でもひとつ、「これは日本でも珍しい」というお店がある。2003年にオープンした「oms/b」―オムス・ビーカフェ。文字通りおむすび、つまりオニギリを売っているのだが、コンビのようにたらこや鮭に海苔をまいただけのものではない。ご飯はコシヒカリ、塩は天然塩、そしていろいろな食材をミックスして芸術品のように盛り付けられたおむすびは食べるのがもったいない逸品である。味付けも濃くなく、かといってただのご飯でなく、バラエティーあふれる美味なおかずを少しづつ食べている気分である。

またオニギリだけでなく、味噌汁やコーンチャウダー、お惣菜、デザートも用意。難点は店内が狭いのであまり落ち着いて食べれないこと。テイクアウトし、グランドセントラルの地下か、テーブル・ベンチがセットされたブライアントパークへ行ってみよう。

オープン当時は日本人が多かったが、今では行くと常連風（お店のスタンプを集めている）の外国人客で占められている。最近ヘルシー感覚にこだわる人が多いが、大豆やひじきなどヘルシー食材を使った食べ物として受け入れらているようだ。

場所：156 East 45st Street (3番街とレキシントン街の間の45丁目)

時間：月―金／8:00-19:30 土／ 11:00-17:30　日／休

電話：212-922-9788

サイト：　　http://www.riceball-omsb.com/

写真は左からイール。そして一番人気というグリーンレタスでラッピングされたシュリンプ・ポップコーン。ご飯とその上に盛り付けられたマヨネーズ、海老の味わいが程よくマッチ。右端ロブスターサラダも、キュウリをミックスしたヘルシーで上品なテイストだ。

ひとつ＄2.25。小さいので4つくらいは食べれそう。2ドル以下ではふつうの海苔をまいたオニギリもあるが、店頭になければその場で握ってくれるのがうれしい。