街角風景?  〜有名人はどこにいる?

公開日 : 2006年08月19日
最終更新 :
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マンハッタンに5年半も住んでいるのに、私はまともに有名人を見かけたことがない。撮影現場にはヤマのように出くわすのだが、私の知っている「有名人」はそこにいない。せいぜい朝のテレビニュースで突撃レポートしているおじさんくらいだ(おじさんに失礼!)

友人の中には、「(セントラルパークの動物園で)観ていた隣の男性の腕があたると思ったら子連れのイーサン・ホークだった」とか、「LAW & ORDER(事件とその裁判を描くアメリカの人気ドラマ)に出てた人を立て続けに2回見た」と教えてくれる。また新聞には、「23丁目のホームデポでジュリア・ロバーツがシャワーカーテンを買っているのが目撃された」などとあって、時折ぶらついたものだ。

しかしほんとうにまったく何もない。以前このコラムを読んでくださった方からも「NY旅行に出かけ、セントラルパーク付近で松井選手を見かけたのでいっしょに写真を取ってもらった」といううらやましい話を伺ったのに。

また見かけたとしても実はよく知らない人だったりもする。先日、セントラルパークサウスの西、トランプタワーホテルの視察に出かけた。さすがロビーも大衆的雰囲気はなくこじんまりしたなかにも優雅さがあふれ、格調高いつくり。ホテルというより超高級アパートの玄関といった趣がある。そのフロントデスク前のソファーに座っていた、黒人の若い男性を見て、後輩のS君が小声ながらも興奮してささやいた。「あれは、NBAのステファン・マーベリーですよ!」え、そうなの。NBA−バスケットの試合など見ない私には皆目検討がつかないが、言われてみたら彼には有名人たるオーラがあふれているように思われた。S君は握手をしてもらいたくて一歩ふみだそうとしたが、ステファンの携帯電話がなり、一瞬ためらった。それに気づいた彼は、電話で喋りながらも、S君を手招きで呼び、握手に応じてくれた。有名人でも気さくな人がいるのね。「あの人は有名なの?」と聞くと、S君。「まぁ、だいたいバスケ知っているニューヨーカーならー」

そもそも、有名なNOBUやMEGUといったレストランに出入りできる身分でない私には会う確率も少ないというものか。いや今に「この間、パリス・ヒルトンを見かけたわ」などというセレブ目撃報告ができるようにがんばりたい(高級クラブに行かないと駄目かしら?)。

写真はNBA選手を見かけた、トランプタワーホテル

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