話しちゃいけないパーティーって?

公開日 : 2006年08月03日
最終更新 :
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NYには数多くのイベントがあるが最近、一風変わったパーティーに行ってきた。

その名も「QUIET PARTY」文字通り静かなパーティーの意だが、「静か」というのは話をしてはいけない、つまり口頭会話厳禁ということなのである。相手との話はすべて筆談。

なにやらおもしろそうだったので友人と2人で出かけてみた。定期的に催されるようだが、今回の場所(いつもそうなのかは不明)ハウストンストリートの西側のマダムXというバー。名前と店内中赤いライトの照明がなにやら怪しげな雰囲気をかもし出し、私たちはちょっとひいてしまった。しかし、ここまで来たからにはぜひ体験してみないと。

一階はふつうのバーだが、2階がその会場との説明を受けた。階段を上がる直前に入場料10ドルを支払う。時間は午後6時半から9時半まで。もちろんバーだからダンスホールのような大広間というわけにはいかないが、長いスペースの一角一角にイス、ソファー、テーブル、そしてそこかしこに筆談用のメモ、ボールペンが散らばっている。6時半ではまだ人が少なかったが、そのうち座る場所もないほど混雑してくる(どちらかというと男性が多い)。慣れている人が多いのか、男でも女でも気軽に何人もの人とメモを交換し始める。私たちもたちまち男女あわせて何人もの人からメモを受け取るので、そのうち、返すのが遅れてきた。

筆談会話は簡単。たとえば

「ハーイ、楽しんでる? 私の名前はアリス? あなたは?」

「私はタカコ。このパーティー何回目?」

「3回目。ここで出会った男性と何人かデートしたけど、あまり話が続かなかったわ。久しぶりにまた来てみたの」という調子。話が続けば、映画やスポーツといった趣味の話になり、最後に気が合えば、携帯電話やE-Mailアドレスの交換をする。

筆談パーティーのいいところはシャイにならなくてもいいところ。

またちょっとお気に入りの異性にメモを渡されたらトキメキがある。

気に入らない人のメモには返事を出さない、もしくは短く済ませる(わかりやすい!)。

つまらない人とどうやって会話を切り上げようか考えなくて済む。

一方難点は、英語での筆談。英語で書くことによって、また読むことによって

コミュニケーションを取らなければいけない。また相手の字が、判読しづらいのも難点。

概して3時間かなり楽しめたし、昨日は仲良く筆談したS君からお誘いの電話。

機会があったらまた行ってみたい。

写真:このような紙にどんどん筆談していく。(書くのに、また文章を考えるのにちょっと疲れるかも)白人、黒人、アジア人と人種は様々。アルメニアアメリカ人なんていう人もいた。女性同士のメモ交換でもいいが、基本的には異性の知り合いを見つけたいと思っている人がほとんどのようなので、結婚している人、恋人がいる人は、遠慮したほうがよろしいかも。

サイトを見ると、このイベントはサンフランシスコや上海など、他でも催されているらしい。

www.quietparty.com

補足:ビールなどのオーダーはもちろん口頭でOK、またパーティーは予約の必要なし。

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