街角風景?  〜NYの地下鉄あれこれ

公開日 : 2007年05月20日
最終更新 :
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20年ほど前、NYに一人で遊びに行った大学の先輩に「NYの地下鉄って危なくないんですか?」と聞いたとき、「夜2時過ぎでも乗っていた」という発言にびっくりしたものである。男性でも危ないものは危ない。マンハッタンに住んでいる友人は、10年ほど前だったが7時以降は短いスカートでは乗らない方がいいという注意をくれた。

今ではどうか。ここに住んで丸6年半。ハーエム以南のマンハッタン内だったら夜12時過ぎて、スカートも気にせず地下鉄に乗ることもしばしば。タイムズスクエアーを中心としたミッドタウンやソーホー、イーストビッレッジ周辺の地下鉄は週末ともなると夜1時過ぎてもホームにはたくさんの人。要は自分が気をつけていれば大丈夫というのが私の意識の中にある。人が少ない駅は避けるべきだし、キョロキョロものめずらしそうに周囲を見ない。ただ深夜は本数が少ないので待ち時間が長くなるから、どちらかといえばタクシーの方をお勧めする。

しかし、20年経っても変わらないのは地下鉄の古さ、ゴミゴミした構内、電車は清潔さにかける。線路にネズミが走り回っているし、ちょっとひどい雨だと天井から雨漏りが耐えない。世界主要都市でもアジアやヨーロッパ、米国内の地下鉄でも例えば、ワシントンDCなどは見違えるほどクリーンなのに、NYは大都市に関わらず地下鉄の整備が遅れているようである。

もっともこの荒廃さが、NYの古き良き時代の面影を残しているという人もいるかもしれない。駅のよっては、アーチストによる壁画やオブジェのレイアウトを楽しめる。また、ギター、バイオリンといった定番の楽器はもちろん胡弓、バグパイプ、オカリナなどの民族楽器を手にした人たちが駅構内やホームに陣取って、演奏し小銭を集めている。これには一応オーディションがあり、選ばれた人だけが構内での演奏活動の許可をもらっているそうだ。確かにそれなりの腕前があると感心することもしばしば。

もっとも狭い身動きの取れない車内で突然楽器演奏を始める人もいるが、これは人の音楽の好みも違うから、「押し付け」のように感じられる。昨日もいきなりサックス演奏者が現れたがお世辞にも上手いとは言えない。そして最後はお決まりの小銭を集め。不思議なことに、演奏中は興味もないように振舞っていた人たちも集めに回り始めると、財布を取り出して気前よく小銭を渡している。これがニューヨーカー?

写真:壁画アートが楽しめる駅構内(Rラインの28丁目駅)

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