格差社会と呼ばれるアメリカの買い物風景
日本では高級店でも、100円均一ショップでも訪れる人に大差はない。もちろん細かい観察をすると宝石店にはゴージャスな毛皮を着た人が訪れ、「100円―」にはごく一般的な庶民が集まるといった構図は垣間見ることができる。それでも日本にいた頃はあまり違和感がなかった。
ところが、アメリカ、特にニューヨークとなるとお店によって人種が異なるのに驚かされることがよくある。例えば、クレイト&バレルというお洒落な雑貨チェーンやホールフーズといったオーガニックフード店は、ほとんど白人や裕福な黒人、アジア人で占められる。対して、アメリカの100円ショップならぬ99セントショップや安物衣料品CONWAYなどに行くと、ヤマのようにメキシコ人や中南米系、東南アジア系、イスラム系、黒人家族を見かける。文化や生活習慣の違いもあるが、お洒落なインテリアやオーガニックの野菜より最低限必要なものを安価に買い求める世帯がこのマイノリティと呼ばれる集団に多い。
日本人はどうかというと、私を含め、どちらの系統のお店にも出没しているようだ。ゴミ袋やノートなどクオリティーが下がるものでも問題なければ、99セントショップ。洗剤や食品の質に疑問を感じれば、超安売りショップは敬遠し、スーパーに足を運ぶ。ちょっと面倒ではあるが、何しろニューヨークは物価が高い。また、テキサスのように州税がフリーというところもあるのに、ニューヨーク市に住めば州税も市税も給料から引かれてしまうのだ。
ともあれニューヨーク在住の日本人は、皆そこそこの暮らしを楽しんでいる。家賃が高い分、賢く買い物をして、貯金もし、適度に贅沢もするというバランスを考えながらやりくりしているのだ。
写真は99セントショップでゲットしたバラのキャンドル、クリスタル調のインテリアグラス。安いのはいいけどついつい余計なものまで買ってしまうのは日本でもいっしょ?
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