セント・パトリックデーに思う米国の移民変遷
ところがー。今年はなぜか緑を身につけている人が少ないようだ。街ではお決まりの緑の旗、帽子、クッキー、Tシャツ、チョコレート、バルーンが売られているのに、人々の反応は今ひとつである。
昔は緑の帽子、緑のズボンという出で立ちの人がかなりいた。ビジネスマンでさえ緑のネクタイをしていたのに、年々「緑の光景」が少なくなってきているように感じるのは私だけだろうか。自分流の緑を決め込んだスタイルが次第に恥ずかしくなってくる。
ニューヨークはもともとアイルランドの移民が多いことから、この伝統的イベントが始まったと聞く。しかし、ニューヨーク、ひいては全米で起こりつつある民族構成の変遷は、こういったイベントにも影響をおよぼしているようだ。米国の人口は4億人と膨れ上がるもの、白人の人口はそれに比例しない。逆にラテン系、ヒスパニック系、アジア系が急激に増加しているのだ。アラブ系も然り。2050年においては白人の人口は全体の半分を切るという予測も出ているらしい。
こういった民族の変遷はニューヨークの伝統もかえていくのかと思うとちょっと寂しい気がする。
(写真は17日のエンパイアーステートビル。この日のための緑一色のライトアップは何年先まで続けられるのだろう)
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