セント・パトリックデーに思う米国の移民変遷

公開日 : 2008年03月18日
最終更新 :
エンパイアーグリーン.JPG

ところがー。今年はなぜか緑を身につけている人が少ないようだ。街ではお決まりの緑の旗、帽子、クッキー、Tシャツ、チョコレート、バルーンが売られているのに、人々の反応は今ひとつである。

昔は緑の帽子、緑のズボンという出で立ちの人がかなりいた。ビジネスマンでさえ緑のネクタイをしていたのに、年々「緑の光景」が少なくなってきているように感じるのは私だけだろうか。自分流の緑を決め込んだスタイルが次第に恥ずかしくなってくる。

ニューヨークはもともとアイルランドの移民が多いことから、この伝統的イベントが始まったと聞く。しかし、ニューヨーク、ひいては全米で起こりつつある民族構成の変遷は、こういったイベントにも影響をおよぼしているようだ。米国の人口は4億人と膨れ上がるもの、白人の人口はそれに比例しない。逆にラテン系、ヒスパニック系、アジア系が急激に増加しているのだ。アラブ系も然り。2050年においては白人の人口は全体の半分を切るという予測も出ているらしい。

こういった民族の変遷はニューヨークの伝統もかえていくのかと思うとちょっと寂しい気がする。

(写真は17日のエンパイアーステートビル。この日のための緑一色のライトアップは何年先まで続けられるのだろう)

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。