マンハッタンを抜けて目指すはファイヤーアイランド

公開日 : 2008年07月06日
最終更新 :
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過去マンハッタンから日帰りで行けるビーチを紹介した。コニーアイランド、ロングビーチそしてジョーンズビーチ。マンハッタンの東、イーストリバーを越えたところのロングアイランドというエリアは、東突端のモントークまで海岸線が続き、ビーチが点在する。

コニーアイランドは地下鉄に乗り、マンハッタンからわずか2ドルで行けるお手軽ビーチ。ロングビーチは、ペンシルバニア駅からロングアイランド(LIRR)鉄道で一路東へ。そこからさら東に行くとジョーンズビーチ。広大な白砂が続く美しいビーチだが、駅を降りるとバスに乗らなければならない。

そしてさらに東に位置するファイヤーアイランド。ここはもっと不便だ。鉄道で途中乗り換え、それからシャトル、そしてフェリー。故にマンハッタンから2時間〜3時間はかかる。

だが、到着してみれば緑に溢れ、鳥のさえずりが聞こえるのどかな島。ニューヨーカーにとって都会での疲れを癒すお手ごろのスポットと言えるだろう。なんといっても、島には車が走っていない。ゴルフカート、自転車、そして運搬用のキャスター付き手押し車のみ。(もちろん消防自動車、ポリスカーはさすがにふつうの車だがそれでも小さい!)

路地はせまく、ほとんどが住宅地だ。住宅といってもみな夏用のセカンドハウスとして使用しているらしい。セレブの別荘地として知られるサウスハンプトンとはかけ離れているが、それでも不動産屋の貼紙をみると購入のお値段は5−6万ドル以上(6千万円くらい?)。 レントもあるが8月の間、スタジオ形式の部屋を借りるとそれだけで5千ドル!

各家はほとんど、木材を利用した簡素なつくり。塀もひと昔前の日本を偲ばせるような木戸になっている。フェリーの発着所周辺は、さすがにペンション風のホテルやちょっとしたレストラン、スーパーマーケット、土産物店などが並ぶ。

ここから反対側の海岸線に続くビーチには歩いて10分ほど。海の色は―。 しょせんニューヨークである。あまり期待しないほうがいい。波も高く、サーフィンにはおあつらえむきだが泳げない。それでも元気に子供が波打ち際で飛び回っている(もちろん監視員はいる)。

排気ガスのないあたり一面の空気には、金木犀のようなすがすがしい香りが混りあい、心地よく鼻腔を刺激する。ビーチ目的ではなく、自然の中に一日身をおきたい、ゆっくり散歩したい人にはお薦めの島である。

主な行き方:

34丁目のペンシルバニア駅からベイショアまでの切符を購入(往復で19-20ドル、これはオフピークの料金)。ベイショアのトラックナンバーを確認し、ホームへ。途中、JFK空港近くのジャマイカ駅で乗り換え、2階建てのモントーク行きに。ベイショアで下車すると、シャトルバンが待っている。オーシャンビーチまでと、告げるとピア行きのバンに乗せられる(片道4ドル。現金で支払い)。ピアに到着すると、今度はフェリーチケット売り場でファイアーアイランドの往復乗船券を購入(15ドル)。所要30分ほどで島に到着する。

例えばペンシルバニア駅を朝7時38分に出発する列車に乗ると、最終的に島に到着するのは10時ごろとなる。

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