タイタニックの悲劇を体感する展示会
レオナルド・ディカプリオ主演の「タイタニック」が世に出てすでに10年以上もたつ。あの映画で全世界の人々が、多くの犠牲者を出した1912年の沈没事件のあらましを知ることになった。以後タイタニックにまつわる展示会は、カナダやイギリスなど世界で催されてきたが、ニューヨークでも6月24日から大規模な展示会がスタートした。場所は自然、冒険、科学技術、歴史番組で有名なディスカバリーチャンネルの展示会場でタイムズスクエアーの劇場近く。
入場料を払いチケットを購入すると、展示会入り口で、ホワイトスターラインと記された「ボーディングパス=乗船券」が渡される。ランダムで渡されるボーディングパスには実際に乗船したある乗客の名前、乗船した場所、キャビンのクラス、年齢、渡航目的が記されている。
展示会のスタートは、巨大なシップがどのように作られたか建造の様子からスタート。そして処女航海。新天地米国へ向かういろいろな人の思いや写真。展示会の中には実際にタイタニックに乗船したかのように通路や船室のドアが再現されている。大広間の階段にたどり着くと誰しもが、ジャックがローズをエスコートした場面を思い浮かべるだろう。実際にこの階段に立って記念撮影をすることが出来る(有料)。
そして次にはタイタニックがアイスバーグに近づく緊迫感。夜空の星に立ちはだかるような氷山を目前にすると、凍るような寒空の中に身をおいていた人々の絶望的な気持ちが伝わってきて切なくなる。
そして沈没する様子。70年以上もたって引き上げられた遺品の数々。救助された人々と犠牲になった人々の名前が記されたボード。やはり1等船室や2等船室の乗客は助かった人が多いのに比べ(1等船室の死者はほとんど男性)、3等船室は犠牲者が多い。しかし一番の犠牲者は乗組員である。ボイラールームにいた人々を始として700人以上の乗組員が海に消えたのだ。助かった乗組員は200名程度。
先ほど渡された乗船カードの名前は19歳の女性で2等の乗客。救助された側に名前があった。それにしても、人の人生それぞれだが彼女の経歴、乗船理由がなんともいえない。英国ウースターのキャンディショップで働いていた彼女は妻子持ちのボスと駆け落ちしてロサンゼルスに行く途中だったらしい。しかも、彼女は乗船しているときにボスの子供を宿していたことを知らなかった。このボスは助かったのだろうか?
226 West 44th Street (7番街と8番街の間)
電話:866−987−9692
開館時間 :7日間 朝10時から夜10時まで
大人$19.50
シニア(65歳以上) $18.50
小人(4歳から12歳) $17.50
4歳以下 無料
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