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アメリカ/ニューヨーク特派員ブログ 青木 多佳子

アメリカ・ニューヨーク特派員が現地から北米地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2011年8月29日

ハリケーン・アイリーンとニューヨーク


ハリケーン・アイリーンとニューヨーク

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近代稀に見るハリケーン直撃というニュースがニューヨークをかけめぐって以来、メディアではどのチャンネルもこの話題で埋め尽くされた。東海岸一帯の各州知事、あるいは市長の緊急声明、避難所の案内、交通網の状況。
ニューヨークでは、土曜日の午後から地下鉄、ロングアイランド鉄道など、交通が全面的にストップすると告知され、土曜日の朝まで人々は、スーパーやデリなどで飲料水、乾電池、キャンドルなどを買うため長蛇の列をつくった。
ニューヨークに住んで10年、このような非常事態への準備(たとえば数年前の大停電などは予想外で準備もなにもなかった)というものを経験しなかったため、幾分緊張感もあったが、一方で金曜日の夜までは、楽しそうにレストランで談笑するニューヨーカーや観光客も見受けられた。地元民はともかく、観光で来ている人は気の毒だ。土曜日、人気のミュージカルを始めとするあらゆるエンターテイメントは中止、また空港も閉鎖。いつ家に帰れるかもわからないのである。TVでラガーディア空港のアメリカン航空チェックインカウンターが映し出されたが、ほんとうに人がまったくいない。チェックインの機械はビニールで覆われている。
マンハッタンの川沿いやJFKなど海に近いところでは、強制避難区域とされ、特に病院や老人ホームなどでは朝からほかの病院に移送されていたようである。
私のアパートは比較的ハドソン川寄りだったが、それでも危険度にあわせて設定されたゾーンABCのどれにもあたらなかった。
そんなわけで昨日土曜日は、ずっと部屋にいた。落ち着かないながらも、アイリーンの進入経路はマンハッタンよりも少し東、ロングアイランド上を通過すること、またブルーンバーグ市長が夜になって「避難時期は終わった。これよりは外に出ず、屋内に待機するように」というアナウンスもあって、そのまま寝てしまった。

夜中に少しだけ強風の音を聞いたが、コンクリートのビルに囲まれ、吹きさらしの位置ではなかったため、朝起きてみれば何もなかったかのようである。何よりも停電に見舞われずほっとした。窓からハドソン川をみたが、あふれているようには見えず。ただ、ストリートを歩いている人はほとんどいない。車もほとんど通らず。
ニュースを聞くと、バッテリーパークなどロウアーマンハッタンでは水かさが増し、マンハッタン東のロングアイランドでは、路面一帯が川のように浸水してしまった地域もかなりあることがわかった。雨はおさまったもの、強風が続く。木が地面ごと根こそぎもぎ取られている様子、ひっきりなしに続く雨漏りでバケツを取り替えなくてはいけない、地下浸水の不安をかかえる人など、TVで報道される限りではかなりの打撃を受けた様子が伺われた。
今、ニュースでは、「ハリケーン」という呼び名が「トロピカルストーム(熱帯低気圧)」に代わっている。目下ニューイングランド方面に向かっているアイリーンの勢力もこの先は弱まっていくものと思われた。
さて、明日月曜日。人々の出勤時間が心配だ。交通網がいつ正常に戻るか、特にフライトのダイヤの乱れ。今日日曜日のフライトもすでにキャンセルや20時間以上の遅れという話もある。したがって、月曜日、空港で待機を余儀なくされる人々も大勢いるだろう。
この間の地震でも、日本人からしてみればたいした震度ではなかったものの、東海岸で地震など経験したことのなかった人々の間ではちょっとしたパニックが起こった。携帯電話も一時的に通じなかったり、空港も直後閉鎖されたりもした。この先、何が起こるかわからない大都会暮らし。やはり、普段からの準備も気にしておいたほうがいいのだろう。

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カテゴリー 天気・気候・気温 生活・習慣・マナー
2011年8月29日
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      ニューヨーク特派員
      青木 多佳子
      大好きなヨーロッパに住むはずが、うっかり(!)オハイオの大学院へ入学。気がつけば17年もの米国暮らし。現在はトラベルコーディネーター兼ライターとしてNYを徘徊中。根っからの旅人間で、訪問した国は45ヵ国。米国も西のシアトルから北のバーハーバー、南はキーウエストと、森林、砂漠、海辺、渓谷、ひなびた街を歩きまわる。マリンスポーツをかねてカリブ海の島々にも出没中。旅の基本スタイルは自由気ままな「おひとり様」+α(?)。ご連絡はこちらまで。 DISQUS ID @takakoaoki

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