変遷・進化するニューヨークのホテル(ONE UN NEW YORK HOTELを例に挙げてみると)

公開日 : 2012年10月22日
最終更新 :

最近に始まったことではないが、ニューヨークのホテルでチェーン系列が変わり、そのためホテルの名前が一新されることも多い。たとえばビジネス客に長年親しまれてきた42丁目、グランドセントラルターミナル近くの「ヘルムズレーホテル」もつい最近はウエスティン系となり、「ザ・ウエスティン・ニューヨーク グランドセントラル」という名称に変わった。

そのワンブロック東の「チューダーホテル」が「ヒルトンマンハッタンイースト」に変わったのは、数年前のこと。ヒルトンといっても、チューダー地区(イーストリーバーに近い歴史的アパート区域)にあるため、6番街にある大型のヒルトンホテルとは違い、こじんまりとした様相で室料金も6番街の「老舗」に比べればいくぶん安く抑えられている。

さて、改装も多いニューヨークのホテル。最近部分的に改装を終了し、名前も変わったホテルをひとつご紹介しよう。

こちらは以前にも紹介した、(旧)UNプラザホテル。文字通り国連(United Nation)の近くにあるため国連ゲストも多いが日本人でも利用率が高いホテルである。ミレニアム系というチェーンこそは変わらないが、この度名前を「ONE UN ニューヨーク」と改め、ウェストタワーをなんと$30ミリオン以上をかけ、トータル154部屋の改装を終了した。ニューヨークという土地柄、スタイリッシュで洗練された空間を全面的にアピール。設備、インテリアも時代の先端を行くホテルとして申し分ない。たとえば、最近のマンハッタンのホテルにトレンディーとなりつつある床から天井までのガラス張りの窓。イーストリバービューもあり、また都会の夜景を堪能したい女性客のハートをつかむには申し分のないデザインだ。

UN NO HEYA 2012.jpg

またiPODのドックはもちろん、ハイスピードWIFIは無料、部屋にはエスプレッソマシーンまである。スクエア型トイレのデザインも斬新だ。(座るくぼみはちゃんと楕円形!)

UN TOILET.jpg

部屋の広さも367スクエアフィート~と申し分ない。ただ日本人にとって難点なのは、バスタブつきの部屋がないこと。ウエストタワーでバスタブがあるのは2ベッドルームスイートだけだそうだ。バスルームがかなり広いためあってもよさそうなものだが、最近のホテルは「禁煙のみ」と「シャワーのみ」が増えてきている。確かにバスタブがない分、視覚的に広めに感じられるのが利点なのかもしれない。

30階には専用のクラブラウンジがありコンチネンタルブレックファーストやイーブニングカクテルが楽しめる。

UN 30 FLOOR LOUNGE.jpg

マンハッタン内のホテルは、常に競合していくために進化を遂げなければならない。そのためこのOEN UNも第二段階として来年はレストラン改装に着手、第三段階はスイミングプールもあるイーストタワーもアップグレードする計画があるらしい。今後どんな装いを見せてくれるか今から楽しみである。

UN HOTEL LOBBY 2012.jpg

ちなみにホテルの担当者の話だと、ここ数年、ハドソンリバーから打ち上げられた独立記念日の花火大会が、来年はイーストリバー側に戻される計画があるらしい。これが実現するとホテルにとっては花火大会鑑賞の「特等席」となるにちがいない。

ホテルは高く泊まれないという人も、1階にちょっとしたデリタイプのカフェができたので、お茶をしに出かけてみては? 場所は44丁目と1番街。

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