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アメリカ/ニューヨーク特派員ブログ 青木 多佳子

アメリカ・ニューヨーク特派員が現地から北米地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2013年1月10日

今宵は寒さも吹き飛ぶカウントダウン!


今宵は寒さも吹き飛ぶカウントダウン!

~世界から、宇宙から届く「HAPPY NEW YEAR」の一日


今年で3度目の年末カウントダウンへ参加してきました。パワー炸裂、寒さも吹き飛ばす100万人の興奮と熱気にあふれた現場の雰囲気をそのままお届けします!


大晦日の本番に先駆け、29日は紙吹雪テストがあり現場を覗かせてもらった。タイムズスクエアにあるビルの8階から、地上に向けて紙吹雪を降らせるお試し会。報道陣もかけつけ、小さいオフィスはカメラ機材をかかえた人でいっぱいに。窓に寄り添った2名の代表者が繰り返し「ハッピーニューイヤー!」の掛け声とともに、両手にあふれんばかりの紙吹雪を窓の外へ降り注ぐ。


①紙ふぶき.jpg

地上では、観光客が舞い落ちる紙吹雪とともに、ひと足早い大晦日気分の記念写真をパチリ。
米国の報道機関、ABC7やNY1がインタビューを始めている。まだあと2日あるというのに、すでにタイムズスクエアは、カウントダウンのような賑わいだ。


翌30日の夕方は、ニューイヤーズイブボールの特別見学会。ビジターセンターには先代のボールが展示されているが、「現役ボール」を見学するのは初体験。見学者はグループごとに分けられワン・タイムズスクエア・ビルの屋上に上る。エスカレーターを降りて最後は階段で外へ。


出たとたん、巨大なボールが視界に飛び込んできた。先代のボールより大きくその重量感に圧倒させられる。直径約3.7メートル、重さ5.4トン。ボールの表面を覆うのは三角形のクリスタルパネル。手作業でひとつひとつはめ込む様子が放映されていたが、実際にみるとその作業にかなりの時間を要したことが見て取れる。足元には数人がかりでないと持ち上げられないような電飾用ワイアーの束。その先はボールの内側へ続いている。


見学の合間もLEDのクリスタルボールは、いくたびも万華鏡のように光や色を変え続け、ともすれば生命体のような息吹さへ感じられる。太いポールの頂きに昇り、100万人の観衆の頭上にその輝かしい姿を見せるまで、あと1日。


②ボール見学会.JPG


こうしてニューヨークはいよいよ大晦日を迎えた。この日はどこでも「ハロー」ではなく「ハッピーニューイヤー」という挨拶から始まる。バスの運転手、売店のスタッフ、ドアマン、近所の人、警備中のポリスまで皆、声をかけあう。


午前10時前、日本時間に併せたカウントダウンが実施されるというタイムズスクエアへ足を向けてみた。この行事も今年で4回目。日本からの観光客や地元の日本人が集まってささやかながら日本の新年を祝うのだが今年はー。


45丁目からブロードウェイにはいったとたん、凄まじい人混みで一瞬身動きが取れなくなった。まだ朝の9時半なのにあたりは人の山、山。日本人はどこに?人だかりを掻き分けて、46丁目にそろそろ進むとようやく、ニベアのステージ前に日本人と思われる集団を見つけた。年々集まる日本人が増えていることもあるが、それにもましてすでに本番待ちの人が座り込み、あたり一帯を占拠しているのだ。


③14時間前。もうここを動かない.jpg


カウントダウンボールのすぐ下にある東芝ビジョンに目をやると、スクリーンが今年から始まったお天気情報に。本日は晴れマーク。ただし気温は華氏で示す30°(摂氏マイナス1.1℃)。去年の大晦日よりはるかに寒い。なのにこの人たちは底冷えの寒さの中、これから14時間も待とうというツワモノ集団なのか。


④お天気コンテンツ.jpg


日本が新年に替わるニューヨーク午前10時まであと1分。恒例のカウントダウンが始まる。「59、58、57――」ニューヨークにいながら、日本語でのカウントダウンはやっぱりうれしい。道行く人々もいったん足を止め、ボールがドロップする様をみあげる。スクリーンの文字が次々に変わり最後の数字へ。「1!」日本が新年を迎えた一瞬、東芝ビジョンに「謹賀新年」の文字が現れ、そこかしこから歓声があがった。これから14時間待つのは大変だけど、せめて日本のカウントダウンを見届けたいという人には、願ってもない「タイムスクエアでのカウントダウン」となった。


⑤謹賀新年.JPG


「新年」を迎えたあとは、皆で記念撮影。中には、去年と同じちょび髷のいでたちで現れた男性の姿も。日本のメディアもインタビューで「カウントダウン」を終えた感想を聞きまわっている。どうやらこのまま14時間待ちにチャレンジする若者もいるらしい。


⑥すでに大混雑のTスクエア.jpg


家に帰って、午後5時半。テレビやネットでライブ中継を見ると、ステージ付近はものすごい人だ。ここに位置するのはおそらく10時間以上も待っている人たちだろう。ものすごい混雑と交通規制に阻まれながらこのタイムズスクエアにたどり着き、寒くてつらい思いをしているだろうに、インタビューでは皆晴れやかな笑顔。カメラに向かって手を振ったり、キスして見せたり、お祭り気分は最高潮。熱気とパワーがスクリーンを通して伝わってくる。


アナウンサーは皆口々に、去年より寒いのに去年以上の人混みを感じる、と言っている。「どこから来たの?」の質問に「コロンビア」「ペルー」「エクアドル」と応える人が多かったのにはびっくり。中南米は今夏まっさかりのはず。それなのにわざわざ寒いニューヨークにやってきている。このカウントダウンを見届けるためにー。「イタリア」「中国」「ハワイ」などと応えている人もいるが、全世界の人々にとってタイムズスクエアでのカウントダウンは、1回でも参加したいあこがれのイベントなのだろう。


いよいよ午後8時。私は今年も43丁目にあるハードロックカフェでのニューイヤーズイブパーティーに参加させていただいた。会場はすでにドレスやスーツ姿の人たちでいっぱい。ホールは、ダンスを楽しむ人で埋め尽くされている。バーカウンターで談笑する若い男性陣。寄り添いながらシャンパンを傾けるカップル。今頃はチェルシーやソーホーあたりのクラブでも、ニューイヤーズイブを楽しむ人で盛り上がっているのだろう。


外ではカウントダウンのイベントもたけなわである。東芝スクリーンで見るお天気マークは曇り。気温は38°(3.3℃)。午前中よりは上がっているとはいえ、去年より格段に寒いのだ。寒さを吹き飛ばすために、皆ステージから聞こえてくる音響に併せて体を動かしている。今年も配られたおなじみのとんがりブルー帽。かぶってみると、これが意外と暖かかったりする。


⑦ただ今38度.JPG


9時、10時、アワリーカウントダウンも時間を追うごとに盛り上がり、秒読みの声が大きくなってくる。
今年は寒い分だけ、ここまで待ったという感動もひとしおに違いない。


午後6時のセレモニーを皮きりに、今夜も様々なアーチストがパフォーマンスを繰り広げている。ここから生のステージ(46~47丁目あたり)を見るには距離があるが、ワン・タイムズスクエア・ビルの両脇には臨時のスクリーンが設置され、ライブ中継を目の当たりにみることができる。


⑧ビル両側に設置されたスクリーン.JPG


東芝ビジョンの上方には、昨日間近で見たクリスタルボールが怪しくきらめきながら、100万人の観衆を見下ろしている。あんなに大きいボールもここでは天高く遠い存在。夜空に浮かぶ惑星のようだ。


惑星といえば、今年打ち上げられた火星探索機キュリオシティの映像が、カウントダウンイベントの合間に東芝ビジョンのスクリーンにお目見えする。火星の表面を探るキリュオシティから突然「ハッピーニューイヤー」が届くサプライズシーン。タイムズスクエアのカウントダウンは「グローバルなお祭り」から「宇宙を巻き込む一大イベント」になりつつある!?いつの日かほかの惑星からも次々と「ハッピーニューイヤー」の声が寄せられる、そんな近未来を想像しながらいよいよ2012年も終わりに近い。


⑨火星探査機.jpg


昨年のトリはレディ・ガガだったが、今年はテイラー・スウィフト。光沢のある赤いショートジャケットをぴっちり着こなし、長い髪をなびかせ、パワフルに歌い上げる。カウントダウンを待っている人々もしばしスクリーンに釘付けになるほどのカッコよさだ。こうしている間にも、ハードロックカフェ内のパーティー会場からは、世紀の一瞬を見ようとどんどん人が集まってくる。


カウントダウン直前に流れる最後の曲「イマジン」が始まった。この曲を聴くと1年にあった様々な出来事を振り返り、来年がよい年になることを願わずにはいられない。国境を越えても願いごとは一緒。家族の平和、そして世界の平和――。


11時59分。ブルームバーグ市長がスイッチをいれる。カウントダウンの掛け声がはじまった。「39、38、37――」もはや会話はなく秒読みに集中。頭上を飛び交うヘリコプターも気にならない。東芝ビジョンの数字とゆっくり落ちてくるクリスタルボールだけを見つめる。寒い中、何時間も待ち続けた人々の感極まる一瞬がもうそこまで来ているのだ。「17,16、15――」待ちきれないかのように紙吹雪がはらはら舞い落ちてくる。


「スリー!」、「ツー!」、「ワン!」ドドーンという花火の音ともに、ワン・タイムズスクエア・ビルの四方八方から出る閃光、花火、白い煙。スクリーンに「HAPPY NEW YEAR」の文字が現れた瞬間、100万人の歓声が夜空に響き渡った。頭上からは絶え間なく降り注ぐ紙吹雪。カラフルな紙片が一瞬にして空の闇を覆いつくす。


抱き合い、キスをする人。歌をうたい、ラッパを鳴らす人。ブルー帽を腕いっぱいに振りかざす人。携帯電話で録画する人、あるいは歓声を中継しようとプッシュボタンを押す人。


地面が見えないくらいに降り積もった紙吹雪を踏みしめながら歩く先々では、皆、記念写真を撮るのに夢中だ。すでに音楽はおなじみの「ニューヨーク・ニューヨーク」。遠くセントラルパークでは花火があがっている。


⑩HappyNewYear.jpg


長い間この一瞬を待ちに待って、やっと見届けた人々もようやく帰路につくことができる。入れ替わり、カウントダウンの場に居合わせることのできなかった人々が、フェンスの開放を待って続々やってくる。まだまだカウントダウンの余韻は続くのだ。ふと見ればハンドバッグの中にまで、緑や赤、黄色の紙吹雪。今年はこれをお守りにとっておこうかな。


何度参加しても、新たな興奮とパワーを感じさせてくれるカウントダウン。とりわけ今回は、紙吹雪テスト、ボールの見学会にも参加できた貴重な年でした。イベントが盛り上がるその陰で、様々な人々が準備に関わりイベントを成功させようとする、その姿を垣間見ることができたように思います。紙吹雪やボール製作、ステージの設置、フェンスの出し入れ。ニューヨーク市やイベントのスポンサーから、メディア関係者、そして寒い中を出動したポリスに終了後の清掃員まで、様々な団体や人々の協力なくしては、この大イベントも成り立たなかったでしょう。貢献した人々へ感謝の意をこめてー。皆さん、お疲れ様でした。そして今年1年、よい年でありますように!

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2013年1月10日
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      ニューヨーク特派員
      青木 多佳子
      大好きなヨーロッパに住むはずが、うっかり(!)オハイオの大学院へ入学。気がつけば17年もの米国暮らし。現在はトラベルコーディネーター兼ライターとしてNYを徘徊中。根っからの旅人間で、訪問した国は45ヵ国。米国も西のシアトルから北のバーハーバー、南はキーウエストと、森林、砂漠、海辺、渓谷、ひなびた街を歩きまわる。マリンスポーツをかねてカリブ海の島々にも出没中。旅の基本スタイルは自由気ままな「おひとり様」+α(?)。ご連絡はこちらまで。 DISQUS ID @takakoaoki

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