アメリカ政府のシャットダウンで観光はどうなる?

公開日 : 2013年10月04日
最終更新 :
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2013年10月1日、上院、下院の間で予算法案が可決されないまま、アメリカ合衆国は政府機関の閉鎖という最悪のシナリオに突入してしまった。閉鎖は1996年以来、約17年ぶりのことである。政府機関のシャットダウンで、一部の重要機関が機能しなくなり、国運営の全米国立公園、国立美術館、博物館は閉鎖。ニューヨークでは、自由の女神像のあるリバティー島に上陸できなくなってしまった。(ここに来てはじめて「自由の女神」が国の運営だったことを知った人も多い!)

ニューヨーク観光客にとっての打撃は、リバティー島へ上陸できないことくらいだが、(自由の女神像は、無料のスタテン島行きフェリーに乗って近くで拝むことができる)ワシントンDCへの観光中、もしくは観光を計画している人には大変な痛手に違いない。スミソニアン美術館、国会議事堂など、政府機関の絡んだ観光スポットがみな閉まっているのだ。

またグランドキャ二オン、ブライスキャ二オンなど国立公園目当てに日本から来られる人にもショックキングな話である。航空券など払い戻しができなければ、急遽予定の行路を州立公園などに変えなくてはならないかもしない。

アメリカ入国自体は今のところ問題ないという話である。入国審査、税関申告など、このシャットダウンが原因での遅延は今のところないということだ。またフライトの運行にも影響はなし。長距離列車、アムトラックも平常通り運行中。ただ今後長期化の恐れも出てくるので、ニュースは毎日チェックしたい。

なお、このシャットダウンではアメリカの観光産業にも大きなマイナスである。観光業界の危機ということで、アメリカ観光協会などは、旅行関連業者に「シャットダウンを終わらせるようにあなたの地元の議員に訴えよう」と全米に協力をよびかけている。

(U.S. Travel Association)

追記:マンハッタンで停止となっている博物館は、クーパーヒューイット国立デザイン博物館とアメリカン・インディアン博物館。

メトロポリタン、MOMAといった主要美術館はオープン中。

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