人種を超えて盛り上がったVAMPSの夜!
12月8日にNYで2回目のVAMPSのライブに行くことができた。3年前の開催場所は14丁目、ユニオンスクエア近辺だったが、今回は52丁目8番街近くのROSELAND BALLROOM。タイムズスクエア近くで、辺りはドラマやミュージカルの劇場も多い。
昨年のラルクのコンサートはマディソンスクエアガーデンで、私の位置からは、ヴォーカル、HYDEは豆粒のようだった。ライブとなるとスタンディング形式のため、シート番号はない。ゆえに早く行けば前の方が確保できるのだ。
日曜日の午後8時開始ということなので午後7時30分に到着。
「あれ、もう盛り上がってる?」
せっかくのライブなのでビールでも注文しようと思ったが、そのままステージに近づいてみた。すごい!ステージ付近はもう人だかり。VAMPSが始まる前祭りと行ったところか。(ヘビメタ系?) KILLCODEの迫力あるパフォーマンスで早くも観衆は、興奮度MAX。ギターのおじさんはしっかりVAMPSのTシャツ着てる。
ようやく、KILLCODEが退き今度は、シド・ウィルソンのDJパフォーマンス。ターンテーブルさばきなどさすがだけど、立ったままの態勢で、これを20-30分聞くのはちょっとつらい。(本番ライブにパワーを残しておかないと)最後は客席ダイブで終了。
そしてーー待ちに待ってーー始まったのは9時過ぎだ。
バンドの仲間が最初に登場。続くカズ。そして最後に、暗闇の中に赤い目を光らせた(本物の吸血鬼か)HYDEが登場すると、観衆の悲鳴が瞬く間に場内をうずまいた。私の位置はステージから10数メートル程度だったが、それでも前の人たちが大きすぎて(日本人ばかりではないのだ)ステージビュー100%とはいかない。おまけに、写真OKで、みなデジカメやスマートフォーンをかざして写真や動画撮りまくり。
見渡す限り、私にとっては外国人だらけ。アジア人でも中国人、韓国人、インド人など日本人以外の集団も多い。そして白人の女の子に黒人のお兄ちゃん。様々な人種がこのーー私の国の人のパフォーマンスを見たくて、そのステージに熱狂したくてここに集まってるーーと思うと、VAMPSには縁もゆかりもない私だがなぜか誇らしい気持ちになってきた。
それにしても、HYDEもカズも40代とは思えないパワーがある。
特に私の立ち位置はカズの正面。目の前で繰り広げられるその華麗なギターパフォーマンスに加え、全身からみなぎるパワー全快のノリにしばしば棒立ちになって見入ってしまった。
そうはいうものの、突っ立ってはいられない。
なにぜ満員ラッシュに放り込まれたようなこの状況。私の前も後ろも右も左も跳んでいる。私も一緒にジャンプしないと体がこすれて苦しい~。
途中、HYDEは英語で「I'm Hungry」と繰り返し、誰を食べよう(血を吸う?)なんて言っていたと思うのだが、みんな「私、私」「オレだぁ~」と手を振っていたのにはおかしかった。そういえばHYDEはGACKTと共演した「ムーンチャイルド」でも、ヴァンパイアー役だったっけ。
途中にドラムのアーリーのサプライズ誕生祝い。ろうそくの立ったケーキが出てきた。よくコンサート中に誰それの誕生日――というのがあるが、初めてそんな光景を目の当たりにした。アーリーさん、外国でお誕生日も悪くないでしょ!
ヴァンパイアーの「宴」もたけなわ。クライマックスはステージに添えられたバラの花から、HYDEが左側の観客へその花びらを降らせた。なんと私の方まで跳んできた。あわてて女の子たちが落ちた花びらを拾おうと腰を曲げる。私は床に落ちる前に一片キャッチすることができた。うれしい。今夜の記念になるわ。(しかしそのバラの花びらは1日で見事なまでに縮んでしまった。。。)
最後、誰もが余韻が冷めず、立ち去りがたい雰囲気の中で警備員が容赦なく出口へ促す。
バラの花びらをゲットできない女の子たちが後片付けをしているステージのスタッフに向かって一生懸命「バラ、クダサイ」と日本語で懇願しているのが目にはいった。
VAMPSの人気はほんとうに凄い。今回、改めてそれを感じとることができた。今年の秋に初めて開催されたロンドンのライブも盛況だったらしいが、ここニューヨークでも2000人が集まったと後のニュースで知った。
KILLCODEのようなマッチョなボーカルが常のライブで、日本人のこの少し妖艶な出で立ちで、しかもテーマがヴァンパイアー。映画「トワイライトサーガ」の人気でもわかるように、人間離れしたものに現実を忘れ、妖しく陶酔させてくれるそのライブパフォーマンスが観衆には心地よいのかも。
VAMPSの皆さん、お疲れ様でした。そして私の住んでいるニューヨークで「日本」を盛り上げてくれてありがとう。
ライブの様子(↓)
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。