THE JOY OF SAKE ~日本酒愛好家が集まる一夜
2か月半前になるが、「ザ ジョイオブ サケ」にプレスとして参加してきたのでそのお話を。
2001年にスタートしたこの海外向け酒テイスティングイベントは、第1回目はホノルルからスタートした。当初は参加人数が少なかったものの「SAKE」の知名度が上がり、寿司やラーメンなどの人気と相まって日本酒をたしなむ人が増えてきた。今では海外最大規模のイベントへと成長し、日本酒愛好家のために東京やニューヨークでも開催されるようになった。
2017年のニューヨークでは9月27日水曜日の6:30PMからスタート。チェルシーのメトロポリタン パビリオンが会場となったが、仕事帰りの会社員も立ち寄れるとあって、想像以上の大反響。午後7時前に到着したが、会場の入り口前は長蛇の列であった。
ようやく受付にオンラインで受け取ったチケットを見せ、IDチェック(年齢確認等)を済ませると、小さいプラスチックカップを渡される。これは試飲用に持ち歩くものらしい。
会場はすでに6時半から来ている人で大賑わい。会社をひけてグループで来ました、といった人たちから熟年カップル、(もちろんお酒の飲める年齢の)ヤング、女子の2人連れ、また一人参加でしきりにメモを取っている人も見かけられた。
とりあえずいろいろな酒のパンフレットを受け取り、会場を歩いて見る。
なるほど。広いホールの中央に純米、吟醸 大吟醸A、大吟醸Bのテーブルがセットされ、壁際には「酒蔵」、「ZUMA」、「スシサンバ」などニューヨークで酒を取り扱う16の人気レストランが並ぶ。わかりやすいレイアウトだ。
ひとつひとつのテーブルを廻って皆丁寧に吟味する。
158のブリューワリーで作られた381種の日本酒。そして有名どころの日本料理をとことん味わえるこのイベント。一般入場料が110ドルとけして安いお値段ではないが、ありとあらゆる日本酒を一度に味わう機会は、このようなイベントに参加するのが手っ取り早い。おそらく日本酒をおきたいレストランのオーナーなども来場しているのだろう。
スポイトでサンプルのお酒を吸い上げ、入口で渡されたプラスチックカップに垂らすのだが、なぜかうまく吸い上げられない。。(スポイトを扱うなんて理科の授業以来だ!)
日本酒というものは、その辛さからあまり女性には馴染めないと昔は思っていたが、今はフルーティーなアロマの香りが広がる品種もあったりワインのように幅が広く、女性でもたしなむ人が増えてきた。
昨今、ニューヨークでは日本人女性が、日本酒の輸入を手掛けたり、地酒のレストランんを開いたりと楽しい話題を聞くこともある。
さて、数々の日本酒を堪能しつつ、やはり人気は高級料理の並ぶレストランブース。潮の香りのウニやいくら、そして高級和牛。中でも「えん」の提供する宮崎牛は、いつ廻ってきても常に長い列が途切れない。
確かにほどよくあぶった、柔らかいお肉はするっと口の中でとろけ、何とも言えない食の幸福感(!?)を味わえる。
私の大好物、茶碗蒸を提供するブースもあり。出汁加減がほどよく「これは日本人でしかわからない絶妙な味わいだ。」としばし悦に浸っていた。
ワインの販売が盛んな米国のリカーショップでも最近は必ずと言っていいほど「SAKE」コーナーがある。日本の伝統的な食文化がここアメリカでも受け入れられているのを見るのは日本人として何とも嬉しい限りである。
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