NYCはシャットダウンへ。公立学校、レストラン、劇場は閉鎖【ニューヨークの新型コロナウイルス事情】

公開日 : 2020年03月16日
最終更新 :

2020年3月15日現在ニューヨーク州感染者数729名

IMG_2200_3.jpg

2020年3月15日付在ニューヨーク日本国総領事館の「総領事館からのお知らせ」メールによると、現在のニューヨーク州の感染者数は729名。新型コロナウイルス感染による死亡は現在5名、3月15日に亡くなった4名はNY市在住の79歳女性、78歳男性、56歳男性、53歳女性。

詳細につきましては、在ニューヨーク日本国総領事館の新型コロナウイルス関連情報で確認することができます。

3月15日現在,当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。( )内は前日の数

○ニューヨーク州:729名(613名)

【感染者数内訳】

ニューヨーク市:329名(269名)

ウエストチェスター郡:196名(178名)(ニューロシェル「封じ込めエリア:3/15ー25」は現在も有効)

オルバニー郡:8名(5名)

ブルーム郡:1名(1名)

デラウェア郡:1名(1名)

ダッチェス郡:7名(4名)

エリー郡:3名(1名)

グリーン郡:2名(新規)

ハーキマー郡:1名(1名)

モンロー郡:2名(1名)

モンゴメリー郡:1名(新規)

ナッソー郡:98名(79名)

オレンジ郡:6名(6名)

プトナム郡:2名(新規)

ロックランド郡:13名(12名)

サラトガ郡:3名(3名)

シェネクテイディ郡:2名(1名)

サフォーク郡:47名(41名)

タイオガ郡:1名(1名)

トンプキンス郡:1名(1名)

アルスター郡:5名(5名)

【死者数内訳】

ニューヨーク市:5名(1名)

ロックランド郡:1名(1名)

○ニュージャージー州:感染者数 98名(69名),死者数2名(1名)

【感染者数内訳】

バーゲン郡:29名(25名)

モンマス郡:12名(8名)

ミドルセックス郡:12名(10名)

エセックス郡:11名(7名)

ハドソン郡:11名(5名)

パサイック郡:5名(2名)

バーリントン郡:4名(3名)

ユニオン郡:4名(1名)

モリス郡:4名(3名)

カムデン郡:2名(2名)

オーシャン郡:2名(1名)

マーサー郡:1名(1名)

サマーセット郡:1名(1名)

【死者数内訳】

バーゲン郡:1名(1名)

モンマス郡:1名(1名)

○ペンシルベニア州:63名(47名)

【内訳】

アレゲニー郡:3名(2名)

バックス郡:4名(3名)

チェスター郡:2名(2名)

カンバーランド郡:5名(3名)

デラウェア郡:7名(6名)

リー郡:1名(新規)

ルゼーン郡:1名(新規)

モンロー郡:6名(3名)

モンゴメリー郡:24名(20名)

ノーサンプトン郡:1名(1名)

フィラデルフィア郡:6名(4名)

パイク郡:1名(1名)

ワシントン郡:1名(1名)

ウェイン郡:1名(1名)

○デラウェア州:7名(6名)

【内訳】

ニューキャッスル郡:7名(6名)

○コネチカット州フェアフィールド郡:16名(8名)

○プエルトリコ:3名(3名)

■ 在ニューヨーク日本国総領事館

299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171

NYCはシャットダウンへ

DSC_3129_3.jpg

新型コロナウイルスの感染を避けるため、すでに閉鎖している、メトロポリタン美術館

2020年3月15日NY市長は、3月16日(月)から市内の公立学校を閉鎖することを決定。3月13日(金)発表の開校予定はやはり覆されました。再開は早くとも4月20日で、3月23日からオンライン授業が導入されます。公立学校の閉鎖の決定が遅れた理由には、アメリカの貧困や家庭内暴力、家庭の崩壊などの背景があり、親の暴力や居場所がない、学校へ行かないとご飯が食べられない子供がいることが考えられます。

レストランやバーはデリバリーやテイクアウトに限られ、店内で飲食することはできません。コンサートホールや映画館、ナイトクラブ、小劇場も閉鎖へ。美術館やミュージカル劇場、スポーツイベントはすでに閉鎖しています。つまり、エンターテインメントの町、ニューヨークはシャットダウンへ。観光客はほぼいなくなるでしょう。アメリカ一の観光都市ニューヨークのシャットダウンで、飲食系やショービジネスで働く多数のニューヨーカーは職を失います。新型コロナウイルスのダメージは経済、精神的にも大きく、フラストレーションの向かう先も懸念されます。ウイルスの蔓延をシャットダウンして、ピークが過ぎ、日常に戻ることを誰もが切実に願っています。

【公立学校について】

●3月15日NY市長は、3月16日(月)から市内の公立学校を閉鎖することを決定。

●再開は早くとも4月20日で、3月23日から自宅でオンライン授業へ。

●学校を閉鎖しても、3月16日の週については持ち帰りの昼食(grab & go)を学校で提供する。

●ウェストチェスター郡およびナッソー郡の公立学校も明3月16日から公立学校が閉鎖されます。

【レストランについて】

●レストランなどの業界に対しては、収容率を50%以下に抑える規則の遵守に関する取り締まりを実施。

●NY市長の発表によると、3月17日(火曜日)午前9時より、レストランやバーの営業は、テイクアウトとデリバリーに限られる。

【コンサートホールや映画館について】

●NY市長の発表によると、3月17日(火曜日)午前9時より、コンサートホールや映画館、ナイトクラブ、小劇場は閉鎖へ。

【50人以上の集まりについて】

●CDC(the Centers for Disease Control and Prevention)の3月15日付ガイドラインによると、今後8週間は、地方自治体および個人的による50人以上の集まり(会議、フェスティバル、パレード、コンサート、スポーツイベント、結婚式など)をキャンセルすることを推奨。

【交通機関について】

●地下鉄やバスはすでに乗客が激減していますが、現在具体的なスケジュール変更の発表はありません。

■参照記事

Coronavirus updates: NYC schools and theaters to close, restaurants limited to delivery or take-out CBS News

Coronavirus in N.Y.C.: Schools, Restaurants and Bars Are Shut Down The New York Times

Get Your Mass Gatherings or Large Community Events Ready

CDC(the Centers for Disease Control and Prevention)

在ニューヨーク日本国総領事館 

新型コロナウイルスの影響について、ニューヨーカー(日本人女性)に聞きました

新型コロナウイルスの大流行は、現在全世界で一番の関心事で、大きなダメージです。玉石混交の情報が飛び交うなかで、実際にニューヨーカーはどう考え、行動しているのか伺いました。回答してくれたのは、40代の日本人女性Hさん(日系食料品店勤務)。日本人男性の配偶者と高校生の息子さんの家族がいます。

仕事へ行けなくなったら、深刻な問題になる

1.あなたの新型コロナウイルス対策について教えてください。

よく手を洗うこと。外出先から戻ったらうがいをします。

2.仕事や生活に対する支障はいかがですか。

今のところは支障はないですが、仕事へ行けない状態になったら、お給料が入らないので、深刻な問題になります。

3.新型コロナウイルス情報を何から得ていますか。

インターネット(Google、Yahoo)、テレビ(CBS)。

4.アジア人に対する差別を感じますか(新型コロナウイルスが発生した中国人およびマスクの習慣があるアジア人に対して)。

マスクをすると攻撃されるのではと心配なので、周りがマスクをしたらしようと思っています。

嫌な気持ちになることは、日常でもあります。ファストフード店で、物乞いに来た女性を無視していたら、ニーハオと言ってそのあとコロナと言われました。イーストハーレムでは、13歳の男の子がアジア人を蹴ったと聞きます。

こちらで気をつけようもないことで、恐怖を感じます。

5.新型コロナウイルスはいつ終結すると思いますか。

夏には終息すると、意図はなく思っています。世界中の人々が、早く安心して暮らせるようになって欲しいと願うばかりです。

まだ先の見えない、新型コロナウイルスの終結。ニューヨーカーはどう感じているのか、引き続き生の声をお届けしたいと思います。

[Photos by Hideyuki Tatebayashi] Do not use images without permission.

筆者

アメリカ・ニューヨーク特派員

青山 沙羅

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。