アメリカは国家非常事態を宣言。NY州感染者数421名【ニューヨークの新型コロナウイルス事情】

公開日 : 2020年03月14日
最終更新 :

2020年3月13日現在ニューヨーク州感染者数421名

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2020年3月13日付在ニューヨーク日本国総領事館の「総領事館からのお知らせ」メールによると、現在のニューヨーク州の感染者数は421名。

詳細につきましては、在ニューヨーク日本国総領事館の新型コロナウイルス関連情報で確認することができます。

トランプ大統領は、ついに国家非常事態を宣言しました。ニューヨークシティからは人が減り、地下鉄やバスには、空席が目立ちます。また除菌に務め、地下鉄車両内はアルコール消毒されているので、かつてないほど車両内はきれです。今までいかに汚かったかということが分かります。それでも日本の清潔さとは、比べものになりません。

3月13日現在,当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。( )内は前日の数

○ニューヨーク州:421名(325名)(このうち50名が入院中で,18名はICU)。

【感染者数内訳】

ニューヨーク市:154名(95名)

ウエストチェスター郡:158名(148名)(ニューロシェル「封じ込めエリア:3/15〜25」は現在も有効)

ナッソー郡:51名(41名)

サフォーク郡:28名(20名)

ロックランド郡:9名(7名)

サラトガ郡:3名(3名)

アルスター郡:5名(4名)

オレンジ郡:3名(1名)

ダッチェス郡:3名(1名)

オルバニー郡:2名(1名)

モンロー郡:1名(1名)

デラウェア郡:1名(1名)

ハーキマー郡:1名(1名)

ブルーム郡:1名(1名)

シェネクテイディ郡:1名(新規)

○ニュージャージー州:感染者数 50名(29名),死者数1名(1名)

【感染者数内訳】

バーゲン郡:13名(13名)

カムデン郡:1名(1名)

パサイック郡:1名(1名)

ハドソン郡:1名(1名)

ユニオン郡:1名(1名)

モンマス郡:5名(5名)

ミドルセックス郡:2名(2名)

バーリントン郡:2名(2名)

サマーセット郡:1名(1名)

エセックス郡:1名(1名)

モリス郡:1名(1名)

【死者数内訳】

バーゲン郡:1名(1名)

○ペンシルベニア州:33名(22名)

【内訳】

バックス郡:2名(2名)

チェスター郡:1名(新規)

デラウェア郡:4名(1名)

モンロー郡:3名(2名)

モントゴメリー郡:17名(13名)

ウェイン郡:1名(1名)

フィラデルフィア郡:3名(1名)

ノーサンプトン郡:1名(1名)

パイク郡:1名(1名)

○デラウェア州:4名(4名)

【内訳】

ニューキャッスル郡:4名(4名)

○コネチカット州フェアフィールド郡:4名(4名)

■ 在ニューヨーク日本国総領事館

299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171

トランプ米大統領の国家非常事態宣言

2020年3月13日、トランプ米大統領は新型コロナウイルスの流行を受け、国家非常事態を宣言し、感染拡大の防止に向けて500億ドル(約5兆4000億円)の連邦資金を投入すると表明しました。迅速な新型コロナウイルス検査を促進するために、Google、Target、Walmartなどの民間企業との連携を進めており、Target(スーパーマーケット)とWalmart(スーパーマーケット)では、駐車場スペースを利用した「ドライブスルー」型の検査施設、グーグルは感染の疑いがあるなら専用Webサイトにログインして、最寄りの会場を確認して検査し、結果をWeb上で見られるWebサイトを構築中。来週以降新型コロナウイルスの140万の新しいテストが利用可能になり、来月中に500万人が利用可能になるそうです。

参照記事

Trump declares national emergency to combat coronavirus, authorizes waiving of laws and regulations NBC News

Trump declares national emergency in latest bid to combat coronavirus

国家非常事態宣言で庶民の向かう先は

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2020年3月13日 国家非常事態宣言後のNYクイーンズ区のスーパーマーケット。人々が押し寄せ、商品棚がカラになっている

2日前までは、まだ商品が豊富にあったスーパーマーケット。アメリカ大統領の国家非常事態宣言後、庶民がカートを引いて向かい、商品棚がカラになっているのが目立ちます。中国やイタリアに続いて、アメリカも国全体をシャットダウンする可能性があることに備えはじめています。気温が摂氏20度を超え、春らしい日が訪れたニューヨーク。新型コロナウイルスの憂鬱さを忘れそうな気持ちのよい日に、国家非常事態宣言が発動され、のんびりした気分が吹き飛んでしまいました。

2020年3月13日NY市長の会見によると、ニューヨークの義務教育の小・中学校、高校はクローズせず、引き続き開校する予定。ニューヨークでは共働きが多く、子供だけで留守番させるのは法律違反(虐待)になるので、保護者からは賛否両論。学校が閉校になると日中子供をどうするかという問題があります。月曜まではまだ間があるので、状況が変わることもあるかもしれません。

新型コロナウイルスの影響について、ニューヨーカー(韓国系アメリカ人女性)に聞きました

新型コロナウイルスの大流行は、現在全世界で一番の関心事で、大きなダメージです。玉石混交の情報が飛び交うなかで、実際にニューヨーカーはどう考え、行動しているのか伺いました。回答してくれたのは、30代の韓国系アメリカ人女性Lさん(ライター)。韓国系アメリカ人男性の配偶者と幼児の家族がいます。

攻撃されるのが怖いので、マスクはつけたくない。

1.あなたの新型コロナウイルス対策について教えてください。

私は自分の顔に触れないように、もっと気をつけるようになりました。たびたび手洗いし、ハンドサニタイザー(アルコールを主成分とした除菌剤)を使用しています。(アジア人への偏見で)攻撃されるのが怖いので、マスクは着けたくありません。感染していなければ、着ける必要もないと考えています。

2.仕事や生活に対する支障はいかがですか。

無回答

3.新型コロナウイルス情報を何から得ていますか。

友人、ソーシャルメディア、Google。

4.アジア人に対する差別をどう思いますか。(新型コロナウイルスが発生した中国人およびマスクの習慣があるアジア人に対して)

アジア人は、常に差別され続けています。人々はウイルスを口実に、彼らの怒りに火を注ぎ、アジア人を嫌悪する。私たち(アジア人)が、病気を持ち込んだわけではないのに。

5.新型コロナウイルスはいつ終結すると思いますか。

できるだけ早く終わることを願っています。

まだ先の見えない、新型コロナウイルスの終結。ニューヨーカーはどう感じているのか、引き続き生の声をお届けしたいと思います。

[Photo by Hideyuki Tatebayashi] Do not use images without permission.

筆者

アメリカ・ニューヨーク特派員

青山 沙羅

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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