日本語で読める!ニューヨーク市のCOVID-19お助けマニュアル【ニューヨークの新型コロナウイルス事情】

公開日 : 2020年05月22日
最終更新 :

日本語で読める、ニューヨーク市のCOVID-19中のお助けマニュアル

ニューヨークは再開に向けて少しずつ動き出し、知らぬ間に道路には車両が走り、ストリートには人が増えています。とはいえ、外出禁止令はまだ解けず、いまだ仕事に戻れない人がほとんどです。

そのなかで、頭を悩ます、健康や家賃、食料について。永住権やビザがあるなしにかかわらず、ニューヨーク市は私たちに救いの手を差し伸べています。日本語で読める、ニューヨーク市のCOVID-19中のお助けマニュアルを見つけましたので、ご参考までに。ググってもなかなか探せないことが多いので、お役に立てば幸いです。

COVID-19 体調が悪いけど、健康保険がない!

●NYC Health + Hospitalsでは、在留資格にかかわらず、ニューヨーク市に居住しているすべての方に医療を提供しています。 保険に加入しておらず医療サービスの支払いができない場合でも、NYC Health + Hospitalsはサポートを提供します。これは救急医療や往診、投薬、長期医療、入院などのあらゆる種類の医療サービスに当てはまります。NYCHealthandHospitals.org/immigrantを参照するか、844-NYC-4NYC(844-692-4692)または311に電話してください。

●NYC Careは、健康保険の加入に必要な資格か経済的に余裕がないニューヨーク市居住者を対象としており、低価格または無償のサービスをNYC Health + Hospitalsから提供するプログラムです。社会距離戦略(同一世帯で暮らしていない人から最低6フィート/約1.8m離れること)を守るため、NYC Careのスタッフメンバーが希望者の連絡先情報を取得し、面会可能となったときに加入のための連絡を行います。NYCCare.nycを参照するか、1-646-NYC-Care(1-646-692-2273)または311に電話してください。

●ニューヨーク市では、多数の地域医療センターが所得に応じた変動制料金に基づいて医療サービスを提供しています。この医療サービスは、在留資格にかかわらず誰でも利用できます。最寄りの場所については、FindaHealthCenter.HRSA.gov またはNYC低価格/無償医療サービス一覧を参照してください。

COVID-19 仕事に行けなくて、家賃が払えない!

●ニューヨークでは現在、在留資格にかかわらず、住民の強制退去手続きおよび係争中の強制退去命令がすべて保留されています。つまり、現在、家主が家賃の滞納を理由として借主を立ち退かせることはできません。詳しくは、市庁直属の賃借人 保護室(Mayor's Office to Protect Tenants)ウェブサイトやニューヨーク州司法長官のCOVID-19と居住権に関するページを参照してください。

●賃借中の物件について不明な点があるか法律相談を必要としている借主は、家主からハラスメントや強制退去の脅迫を受けている場合、311に電話をかけて市の住宅賃借人ホットラインに相談することができます。このホットラインでは、COVID-19 危機中に発生している賃借物件の問題について、郵便番号や所得、在留資格にかかわらず、すべてのニューヨーク市居住者をサポートするために、市の給付金を取得する方法や、支援、無償法律相談、その他のリソースを申請する方法についてガイダンスを提供しています。

●新型コロナウイルス流行のため勤務時間が減り、家賃を支払えなくなった場合は、緊急資金支援(Emergency Cash Assistance)を申請できます。利用には在留資格に関する条件があります。ACCESS NYCを参照するか、HRAの情報ライン(718-557-1399)に電話してください。

COVID-19 無償で提供される食事、食材

下記のサービスは、在留資格にかかわらず、全ニューヨーク居住者に無償で提供されます。非正規滞在の移民の方でもサービスを受けられます。なおサービスを受けることによって「公共の負担」と見なされることはなく、永住権の申請資格に影響が及ぶこともありません。

●ニューヨーク市のフードバンクでは食料品を提供しており、コミュニティキッチンでは温かい食事を用意しています。所得制限はありません。最寄りの場所と時間については、FoodHelpNYCを参照するか、311に電話してください。

●市内各所のミールハブでは、ニューヨーク市居住者であれば誰でも1日につき3食を受け取ることができます。平日の午前7時30分〜11時30分は子どもとその家族が、午前11時30分〜午後1時30分は大人が利用できます。食事の受け取りに登録や身分証明、その他の証明は一切必要ありません。教育省(Department of Education)による無償の食事提供場所の検索ウェブサイトを参照するか、311に電話してください。テキストメッセージ「FOOD」を877-877に送信することによってもサービスを受けられます。

■参照

ニューヨーク市がCOVID-19流行中に移民の方へ向けて提供しているリソース-NYC GOV 最終更新日:2020年5月4日

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全米で157万7287名、アメリカは世界一の感染者数。

NY時間2020年5月22日午前 2:36:47 時点の、感染症研究のエキスパート米ジョンズ・ホプキンス大学Johns Hopkins Universityの公式ウェブサイトによると、世界の感染者数は510万6686名。アメリカの新型コロナウイルス感染者数は157万7287名で、世界最多の感染国。アメリカはダントツの1位で、2位のロシアの約5倍の感染者数。3位ブラジル、4位英国、5位スペイン、6位イタリア、7位フランス、8位ドイツ、9位トルコ、10位イラン。アメリカ、ロシア、ブラジルがワースト3を占めています。ロシアは死亡数が少なく回復数が多いのに対し、英国は死亡数が多く回復数が少ない、逆のデータが出ています。

日本の感染者数は現在1万6424名、死亡者数は777名、回復者数は1万2672名となっています。日本はニューヨークのように、爆発的には増えていません。

【新型コロナウイルス感染国ワースト5】2020年5月22日

世界の感染者数 5,106,686名(死亡333,001名)(回復1,952,490名)

1.アメリカ 1,577,287名(死亡94,729名)(回復298,418名)

2.ロシア  317,554名(死亡3,099名)(回復92,681名)

3.ブラジル  310,087名(死亡20,047名)(回復125,960名)

4.英国  252,246名(死亡36,124名)(回復1,134名)

5.スペイン  233,037名(死亡27,940名)(回復150,376名)

日本 16,424名 (死亡 777名) (回復12,672名)

■参照記事

Johns Hopkins University. NY時間2020年5月22日午前 2:36:47 時点のデータによる

2020年5月21日現在 ニューヨーク州感染者数35万6458名

2020年5月21日付在ニューヨーク日本国総領事館の「総領事館からのお知らせ」メールによると、現在のニューヨーク州の感染者数は35万6458名。死亡者数は2万3083名。ニューヨークは世界の感染の震源地となり、アメリカは感染国ワーストワン(恐怖)。

ニューヨークシティで、感染者数が多い順番は、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、マンハッタン、スタテンアイランド。いずれも人口密集地であることから、感染者数が連日増加しています。私の住むクイーンズ区は、人種のるつぼニューヨークシティの中でも、特に多様な人種が集まるエリア。6万人を超え、感染率はNYCの中で約31%とトップ。しかもエルムハースト病院(Elmhurst Hospital,Queens,NYC)の医療現場の惨さが世界中に伝わっています。いわば、世界一の感染拡大地域で、私はまだ生き延びています(泣)。マンハッタン区の感染者数が少ないのは、お金持ちはすでに、セカンドハウスを持つほかの州や、他国へ移動済みだからです。( )内は前日の数。

クイーンズ区:60,025名( 59,752名)

ブルックリン区:53,385名( 52,889名)

ブロンクス区:43,603名( 43,418名)

マンハッタン区:25,522名( 25,391名)

スタテン島区:13,140名( 13,100名)

詳細につきましては、在ニューヨーク日本国総領事館の新型コロナウイルス関連情報で確認することができます。

5月21日現在、当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。( )内は前日の数

○ニューヨーク州:感染者数 356,458名(354,370名),死者数 23,083名(22,976名)

・感染者数内訳(主なエリア) 

ニューヨーク市:感染者数 195,675名(194,550名),死者数 14,911名(14,858名)

NY市の内訳

クイーンズ区:60,025名( 59,752名)

ブルックリン区:53,385名( 52,889名)

ブロンクス区:43,603名( 43,418名)

マンハッタン区:25,522名( 25,391名)

スタテン島区:13,140名( 13,100名)

ナッソー郡:39,487名( 39,368名),死者数 2,558名(2,550名)

サフォーク郡:38,553名( 38,411名),死者数 1,851名(1,840名)

ウエストチェスター郡:32,673名( 32,517名),死者数 1,438名(1,430名)

ロックランド郡:12,877名( 12,831名),死者数 448名(447名)

○ニュージャージー州:感染者数 151,472名(150,399名),死者数 10,843名(10,747名)

○ペンシルベニア州:感染者数 65,392名(64,412名),死者数 4,869名(4,767名)

○デラウェア州:感染者数 8,386名(8,194名),死者数 317名(310名)

○ウエストバージニア州:感染者数 1,593名(1,545名),死者数 70名(69名)

○コネチカット州フェアフィールド郡:感染者数 14,751名(14,719名),死者数 1,180名(1,167名)

○プエルトリコ:感染者数 2,913名(2,866名),死者数 126名(125名)

○バージン諸島:感染者数 69名(69名),死者数 6名(6名)

■ 在ニューヨーク日本国総領事館

299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171

筆者

アメリカ・ニューヨーク特派員

青山 沙羅

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

【記載内容について】

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