NYCの無料食料配布でいただいた内容は【ニューヨークの新型コロナウイルス事情】

公開日 : 2020年05月01日
最終更新 :

ニューヨーク市で行われている無料食料配布とは

世界最大の感染国アメリカでは100万人以上が感染し、ほとんどの州はまだ外出禁止令が解除されていません。エッセンシャルワーカー(生命線に関わる業種の労働者)を除く多くの人が、自宅勤務あるいは無給の自宅待機へ。私を含めニューヨーカーの半分以上は、自宅待機という名の無職になりました。

そのなかで、ニューヨーク市長は、健康、安全、食糧、住居を守ることを約束。2ヵ月近く収入がなく、お財布の中身も厳しくなってきた住民のために、無料の食糧配布を増やしてくれました。ニューヨークでは、フード・パントリー(Food Pantry)またはフード・バンク(Food Bank)と呼ぶようです。前回近所で偶然通りがかっていただいた無料配布の食糧の中に、私の住むエリアの無料食料配布スポットの情報(場所、配布日、時間など)が記載してある用紙が入っていました。

立派に無職ですし(苦笑)、時間もあるので、趣味と実益を兼ねて(? )、取材がてら行ってみました。日本人でこういった内容を載せている人はあまりいないようなので、私がレポートしたいと思います。

以前の無料食料配布関連記事はこちら。

NYCの無料食料配布の内容は

【場所】ニューヨーク クイーンズ区

Blessed Virgin Mary Help of Christians Church, 7031 48th Avenue, Woodside, NY 11377

【行った時間】水曜日16:00少し前 (配布日は、水曜日16:00〜18:00、木曜日9:30〜12:00昼)

【待ち時間】約50分、40〜50人待ち

【来ている人たち】ヒスパニック系80%、アフリカ系10%、その他10%。アジア系は私のみ。

【条件】貰う人数分の写真付き身分証明書提示。私は自分の分しか持っていなかったので、次回持ってくるということで主人の分ももらいました。もう行かないけど。

【配布内容】寄付が多いので、内容は毎回異なると思います。いただいたのは2名分(主人と私)です。

ドライフルーツとミックスナッツ 454g 1袋

鮭缶(ピンクサーモン) 418g 1缶

グリーンピース缶 425g 1缶

インゲン豆の缶詰 400g 2缶

低脂肪のミルク 946mL 1パック

スパゲッティ 454g 1袋

冷凍のポークパティ 1kg弱 1袋

チェリオ(シリアル) 340g 1箱

【特徴】

待ち時間が長く、基本的には求められないはずの身分証明書の提示要。しかも貰う人数分の身分証明書まで。基本は木曜日の朝配布のようで、次回は木曜日来るようにいわれる(だって用紙に水曜日と書いてあったし)。エリアはホームレスの宿泊場所があり、あまり治安がよくないので、次回行くことはなさそう(ちょっと怖い)。内容は2択から選択可能。例えば、ツナ缶か鮭缶かなど。

St Mary's, Woodside (7031 48th avenue) Wednesday from 4 pm to 6 pm, Thursday from 9:30 to 12:00 noon

Food Bank for NYC

私の周りも無給の自宅待機や労働時間の短縮、学生で補償対象外など厳しい生活を過ごしているので、さっそくもらった内容の情報を皆とシェアしました。私は新型コロナウイルスが流行るまで、無料配布のお世話になったことはありませんでしたが、非常事態で手を差し伸べてくれる何かがあるのであれば、利用すればいいと思います。自分がいつか手を差し出せるときに、恩返しをいたしましょう。ニューヨークの実質的再開は、まだまだ先と思われます。恥じることなく、差し出された手につかまり、生き延びましょう。どなたかのお役に立つことを祈ります。

food woodside.jpg

[Photos by Sara Aoyama] Do not use images without permission.

全米で107万26名、アメリカは世界一の感染者数。

NY時間2020年5月1日午前 2:32:29 時点の、感染症研究のエキスパート米ジョンズ・ホプキンス大学Johns Hopkins Universityの公式ウェブサイトによると、世界の感染者数は325万7996名。アメリカの新型コロナウイルス感染者数は107万26名で、世界最多の感染国。アメリカはダントツの1位で、2位のスペインの5倍以上の感染者数。3位イタリア、4位英国、5位フランス、6位ドイツ、7位トルコ、8位ロシア、9位イラン、10位ブラジル。

日本の感染者数は現在1万40885名、死亡者数は430名、回復者数は2460名となっています。日本はニューヨークのように、爆発的には増えていません。

【新型コロナウイルス感染国ワースト5】2020年5月1日

世界の感染者数 3,257,996名

1.アメリカ 1,070,026名(死亡63,019名)(回復153,947名)

2.スペイン  213,435名(死亡24,543名)(回復112,050名)

3.イタリア  205,463名(死亡27,967名)(回復75,945名)

4.英  国  172,481名(死亡26,842名)(回復861名)

5.フランス  167,299名(死亡24,410名)(回復50,380名)

日本 14,088名 (死亡 430名) (回復2460名)

■参照記事

Johns Hopkins University. NY時間2020年5月1日午前 2:32:29 時点のデータによる

2020年4月30日現在 ニューヨーク州感染者数30万4372名

2020年4月30日付在ニューヨーク日本国総領事館の「総領事館からのお知らせ」メールによると、現在のニューヨーク州の感染者数は30万4372名。死亡者数は1万8321名。ニューヨークは世界の感染の震源地となり、アメリカは感染国ワーストワン(恐怖)。

ニューヨークシティで、感染者数が多い順番は、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、マンハッタン、スタテンアイランド。いずれも人口密集地であることから、感染者数が連日増加しています。私の住むクイーンズ区は、人種のるつぼニューヨークシティの中でも、特に多様な人種が集まるエリア。5万人を超え、感染率はNYCの中で約31%とトップ。しかもエルムハースト病院(Elmhurst Hospital,Queens,NYC)の医療現場の惨さが世界中に伝わっています。いわば、世界一の感染拡大地域で、私はまだ生き延びています(泣)。マンハッタン区の感染者数が少ないのは、お金持ちはすでに、セカンドハウスを持つほかの州や、他国へ移動済みだからです。( )内は前日の数。

クイーンズ区: 51,631名( 50,741名)

ブルックリン区:44,872名( 44,236名)

ブロンクス区: 37,244名( 36,600名)

マンハッタン区:21,920名( 21,604名)

スタテン島区: 11,811名( 11,660名)

詳細につきましては、在ニューヨーク日本国総領事館の新型コロナウイルス関連情報で確認することができます。

4月30日現在、当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。( )内は前日の数

○ニューヨーク州:感染者数  304,372名(299,691名),死者数 18,321名(18,015名)

・感染者数内訳(主なエリア)

ニューヨーク市:感染者数  167,478名(164,781名),死者数 12,514名(12,325名)

NY市の内訳

クイーンズ区: 51,631名( 50,741名)

ブルックリン区:44,872名( 44,236名)

ブロンクス区: 37,244名( 36,600名)

マンハッタン区:21,920名( 21,604名)

スタテン島区: 11,811名( 11,660名)

ナッソー郡:  35,854名( 35,505名),死者数   2,111名(2,077名)

サフォーク郡: 33,664名( 33,265名),死者数   1,228名(1,205名)

ウエストチェスター郡:28,970名( 28,626名),死者数   1,144名(1,119名)

ロックランド郡:   11,708名( 11,586名),死者数     370名(  364名)

○ニュージャージー州:感染者数  118,652名(116,264名),死者数 7,228名(6,770名)

○ペンシルベニア州:感染者数  45,763名( 44,366名),死者数   2,292名(2,195名)

○デラウェア州:感染者数     4,734名(  4,655名),死者数     152名(  144名)

○ウエストバージニア州:感染者数 1,125名(  1,109名),死者数      44名(   40名)

○コネチカット州フェアフィールド郡:感染者数  11,294名(10,985名),死者数  810名( 774名)

○プエルトリコ:感染者数     1,539名(  1,433名),死者数      92名(   86名)

○バージン諸島:感染者数        66名(     62名),死者数       4名(    4名)

■ 在ニューヨーク日本国総領事館

299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171

筆者

アメリカ・ニューヨーク特派員

青山 沙羅

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

【記載内容について】

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