COVID-19の無料検査を実際にしてみた【ニューヨークの新型コロナウイルス事情】

公開日 : 2020年05月19日
最終更新 :

NYC Covid-19(新型コロナウイルス)の無料検査

NYでは、クオモNY州知事も、デブラシオNY市長も、経済再開にあたって検査が重要としており、検査場を増大しています。

2020年5月17日デブラシオNY市長の会見で、CityMDの協力を得て、新たに123のウイルス検査場が立ち上がったとのアナウンスがありました。今までは、エッセンシャルワーカー(医療機関従事者、警察官、消防士、救急隊、スーパーマーケット関係など)およびウイルス感染が疑われる人が優先でしたが、これからは一般市民も受けられるようになりました。CityMDでは、被保険者のみならず、無保険者でも無料で検査してもらえます。

Covid-19(新型コロナウイルス)検査ができる、CityMDについて

●予約不要

●ウォークイン(直接出向く)形式

●無保険者でも無料で受けられる

●場所は下記にて検索

*CityMDのサイト:https://www.citymd.com/

■参照記事

City Reaches Milestone of Testing 20,000 New Yorkers Per Day and Triples Number of Available Testing Sites with CityMD

May 17, 2020-NYC GOV

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CityMD (C)Sara Aoyama

CityMDは、どれくらい混んでるのか

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CityMDで8amオープンを待つ人たち (C)Sara Aoyama

デブラシオNY市長の会見で言っていた、CityMDの自宅近くを調べてみると、歩いて10分程度のところです。検査はどこも混んでいると聞いていたので、どの程度混むのか様子を見に出かけてみました。この時は、検査を受けるつもりはなく、様子見だったのです。午前8時少し前に着いてみると、待っているのはたったの4人でした。社会復帰するにあたって、いずれは検査をすべきなのだから、空いている今やったほうがいいかもと列に並んでみました。ニューヨークも陽性、陰性のデータが欲しいのですから協力しましょうか。待っていたのはチャイニーズ系、ラテン系、私の後ろは白人でした。

実際に検査してみた。CityMDの検査の手順

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(C)Sara Aoyama

CityMDは、平日は8am〜8pm、土日は8am〜5pmや9am〜6pmなど、週7日間長い時間開いているので助かります。検査を受けるにあたって、何をしたのかご説明しますね。

検査を受ける手順(ニューヨーク市クイーンズ区の私が訪れたCityMDの場合)

1.外で順番を待つ。

2.呼ばれて、中に入る(待合室は係りの人を除き、2-3人しか入れない)

3.用紙に訪問の意図(検査をしたい)、Eメールアドレスを記入。写真付き身分証明書を提示。

4.タッチパネルで、名前、住所、生年月日、人種、言語など個人情報を入力。保険証を持っている場合は係りに渡すと、スキャンされる。

時間がかかるのは、このタッチパネルの入力。人種、言語などはニューヨーク市のデータに使うためと思われます。

5.検査

採血検査(antibody testing)

PCR検査(Nasal Swab Testing)

の2種類から選択。

6.検査結果は、テキスト(電話のメッセージ)あるいはEメールで連絡。

7.検査が終わった後、CityMDのアカウントにログインするようEメールが来ていました。自分のアカウントに、検査結果が来るものと思われます。

検査は「どちらにしますか?」と聞かれ、どちらでも良いと答えたら、2種類ともやることになりました(汗)。PCR検査(Nasal Swab Testing)は、クオモNY州知事が会見で手本を見せ(写真下)、「痛くも不快でもない」と言っていたので、本気にしておりました(単純)。検査をする人に、「PCR検査(Nasal Swab Testing)は、ちょっと嫌な感じがするけど、すぐ終わるからね」と言われ、あら話が違うのねと思いましたが、鼻の奥に長い綿棒を突っ込むのですから、不快でないわけがないですよね。でも、一瞬で終わりました。外出禁止の長さと辛さに比べたら、痛くも長くもないです。

私の近所のCityMDは運良く空いていましたが、場所によってはかなり混んでおり、オープン1時間以上前から並び、35人も列を作って待っているところもあるそうです。検査場所は問われないので、空いているエリアを見つけて、検査をしたほうがよいでしょう。

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(C)The Official Website of New York State プレスリリース  PCR検査の見本を示すクオモNY州知事

全米で150万8957名、アメリカは世界一の感染者数。

NY時間2020年5月19日午前 3:32:18 時点の、感染症研究のエキスパート米ジョンズ・ホプキンス大学Johns Hopkins Universityの公式ウェブサイトによると、世界の感染者数は480万6299名。アメリカの新型コロナウイルス感染者数は150万8957名で、世界最多の感染国。アメリカはダントツの1位で、2位のロシアの約5.2倍の感染者数。3位ブラジル、4位英国、5位スペイン、6位イタリア、7位フランス、8位ドイツ、9位トルコ、10位イラン。アメリカ、ロシア、ブラジルがワースト3を占めています。ロシアは死亡数が少なく回復数が多いのに対し、英国は死亡数が多く回復数が少ない、逆のデータが出ています。

日本の感染者数は現在1万6305名、死亡者数は749名、回復者数は1万1564名となっています。日本はニューヨークのように、爆発的には増えていません。

【新型コロナウイルス感染国ワースト5】2020年5月19日

世界の感染者数 4,816,299名(死亡318,599名)(回復1,788,108名)

1.アメリカ 1,508,957名(死亡90,369名)(回復283,178名)

2.ロシア  290,678名(死亡2,722名)(回復70,209名)

3.ブラジル  255,368名(死亡16,853名)(回復100,459名)

4.英国  247,709名(死亡34,876名)(回復1,090名)

5.スペイン  231,606名(死亡27,709名)(回復150,376名)

日本 16,305名 (死亡 749名) (回復11,564名)

■参照記事

Johns Hopkins University. NY時間2020年5月19日午前 3:32:18 時点のデータによる

2020年5月18日現在 ニューヨーク州感染者数35万1371名

2020年5月18日付在ニューヨーク日本国総領事館の「総領事館からのお知らせ」メールによると、現在のニューヨーク州の感染者数は35万1371名。死亡者数は2万2729名。ニューヨークは世界の感染の震源地となり、アメリカは感染国ワーストワン(恐怖)。

ニューヨークシティで、感染者数が多い順番は、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、マンハッタン、スタテンアイランド。いずれも人口密集地であることから、感染者数が連日増加しています。私の住むクイーンズ区は、人種のるつぼニューヨークシティの中でも、特に多様な人種が集まるエリア。5万9000人を超え、感染率はNYCの中で約31%とトップ。しかもエルムハースト病院(Elmhurst Hospital,Queens,NYC)の医療現場の惨さが世界中に伝わっています。いわば、世界一の感染拡大地域で、私はまだ生き延びています(泣)。マンハッタン区の感染者数が少ないのは、お金持ちはすでに、セカンドハウスを持つほかの州や、他国へ移動済みだからです。( )内は前日の数。

クイーンズ区:59,324名(59,132名)

ブルックリン区:52,485名(52,298名)

ブロンクス区:43,158名(43,022名)

マンハッタン区:25,216名(25,130名)

スタテン島区:13,047名(13,011名)

詳細につきましては、在ニューヨーク日本国総領事館の新型コロナウイルス関連情報で確認することができます。

5月18日現在、当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。( )内は前日の数

○ニューヨーク州:感染者数 351,371名(350,121名),死者数 22,729名(22,619名)

・感染者数内訳(主なエリア) 

ニューヨーク市:感染者数 193,230名(192,593名),死者数 14,725名(14,665名)

NY市の内訳

クイーンズ区:59,324名(59,132名)

ブルックリン区:52,485名(52,298名)

ブロンクス区:43,158名(43,022名)

マンハッタン区:25,216名(25,130名)

スタテン島区:13,047名(13,011名)

ナッソー郡: 39,225名( 39,136名),死者数 2,530名(2,517名)

サフォーク郡: 38,224名( 38,177名),死者数 1,804名(1,799名)

ウエストチェスター郡: 32,323名( 32,224名),死者数 1,419名(1,412名)

ロックランド郡: 12,777名( 12,758名),死者数 442名(440名)

○ニュージャージー州:感染者数 148,039名(146,334名),死者数 10,435名(10,356名)

○ペンシルベニア州:感染者数 63,056名( 62,234名),死者数 4,505名(4,418名)

○デラウェア州:感染者数 7,869名(7,670名),死者数 297名(290名)

○ウエストバージニア州:感染者数 1,502名( 1,492名),死者数 68名(65名)

○コネチカット州フェアフィールド郡:感染者数 14,436名(14,248名),死者数 1,153名(1,146名)

○プエルトリコ:感染者数 2,710名( 2,646名),死者数 124名( 123名)

○バージン諸島:感染者数 69名( 69名),死者数 6名(6名)

■ 在ニューヨーク日本国総領事館

299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171

筆者

アメリカ・ニューヨーク特派員

青山 沙羅

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

【記載内容について】

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