急増するアジア系ヘイトクライムに遭わないための注意点について

公開日 : 2021年04月01日
最終更新 :

2021年3月 アジア系ヘイトクライムが急増するニューヨーク

●2021年3月29日(月)午前11時40分頃、マンハッタン西43番ストリートを歩いていた65歳のアジア系女性が男から蹴り倒され、頭部を踏みつけられるなどの激しい暴行を受け、重傷。その後、犯人は逮捕済み。

NY市警提供による、犯行当時の動画

WANTED in connection to an assault. On Monday, March 29th at 11:40 AM, at 360 West 43rd St, a female, 65, was approached by an unidentified male who punched and kicked her about the body and made anti-Asian statements. Have Info? Call or DM電話1-800-577-TIPS. Up to $2500 reward.

犯人はもちろんのこと、事件を見ていて何もせずドアを閉めたビル職員に非難殺到。救助しようとしなかったビルの職員は停職処分へ。

●2021年3月29日(月)の早朝、ブルックリンからマンハッタンに向かう地下鉄車内でアジア系の男性が別の男から一方的に殴られ、首を絞められて意識を失う様子が撮影されたビデオがソーシャルメディアに投稿。ニューヨーク市警が調査中だが、詳細については不明。

NY市警提供による、犯行当時の動画

We need the public's help. The NYPD is aware of this video and is investigating. Anyone that has information regarding this incident is urged to call or DM

@NYPDTips

1-800-577-TIPS and provide additional details including the date and time of occurrence. @NYPDTransit @NYPDnews

報道によると、ニューヨーク市警のヘイトクライム特別捜査班は、現在までに30件以上のアジア系住民に対する事件を捜査中。アジア人の私服警察を増員すると発表しています。

アジア系住民に対する犯罪被害に遭わないための注意点について

アジア系住民に対する犯罪被害に遭わないための注意点として、ニューヨーク市警察官からのアドバイス

・アジア系住民を狙った犯罪が増えているので、外出時は可能な限り、ひとりではなく、複数人で行動する。

・コロナ禍以降、暴力事件などが発生しても感染への恐怖から周囲の支援が得られない可能性がある。

・地下鉄は可能な限り避け、バスの利用を推奨する(シティバイクなども有効な移動手段)。

・地下鉄を利用する際は、ホーム中央付近に設置されているMTAサインボードなどの近くで待つようにする(線路突き落とし事案防止、犯人から逃げる際の障壁として利用可能)。

・MTAサインボードが近くにない場合は、壁際やMTA職員から見通せる場所で待つ。

・駅構内に交番があるときは、警察官の所在を確認してその近くで待つ。

・可能な限り車掌が乗っている車両を選んで乗車する。ドアを叩くことで車内の異常を伝えることができ、車掌の通報で早期対処が見込まれる。

・公共交通機関利用中には、周囲の状況把握ができないおそれがあるので、けっして携帯電話の画面を注視しないこと。

【問い合わせ先】

■在ニューヨーク日本国総領事館

・住所: 299 Park Avenue、 18th Floor、 New York、 NY 10171

・TEL: (212)-371-8222

アジア系ヘイトクライムに遭ったら(ニューヨーク市公式サイト)

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(C) NYC

住宅関連、または職場や公共の場での嫌がらせや差別を通報するには、311に電話をかけて「human rights」(人権)と告げてください。憎悪犯罪の被害を受けたり、目撃したりした場合は、911まで通報してください。

アジア人もほかの人と同じニューヨーク市民です。貴方は人種差別行為に対する保護があります。アジア人差別で損害を被ったかそういう差別事件を目撃した場合にはニューヨーク市人権委員会の電話番号212−416−0197に電話してください。

筆者

アメリカ・ニューヨーク特派員

青山 沙羅

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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