石川雲蝶が眠る・節分の鬼踊りで有名な本成寺~新潟県三条市~

公開日 : 2018年07月02日
最終更新 :
筆者 : fuji

6月22日撮影。新潟県三条市にある、本成寺に行ってきました。

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本成寺は法華宗の総本山であり、山号は長久山。

1297年・日朗聖人を宗派の初代とし、日印聖人が創建(開山)した根本道場。

約6,000坪の境内には本堂・客殿・鐘楼・宝塔・千仏堂・番神堂・山門などの七堂伽藍があります。

山門は"三門"ともいい、1532年からの戦乱で焼失。その後日修聖人が再建し、朱塗りのため"赤門"とも呼ばれています。

五間三戸二重門といわれるこの構造は県内でも大規模な貴重なものであり、平成4年に新潟県指定有形文化財に指定されました。

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境内に入ると、右側に鐘楼と多宝塔が並び、ともに三条市指定有形文化財の建造物に指定されています。

鐘楼の彫刻からは山門(1786年建築)や多宝塔よりやや遡り、1758年にあった火災後に早い段階で再建されたといいます。

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本堂では毎年節分に行われる"鬼踊"が有名で、日本三大鬼踊りのひとつだそう。

戦国時代、本成寺の僧兵と農民が協力して戦乱をおさめたことが由来。

赤鬼・青鬼・黄鬼・緑鬼・黒鬼・三途川婆(そうずかば)が登場して斧などを振りかざし、年男・年女が豆を投げて退散させ、一年の平安祈願をする行事になっています。

毎年新潟のニュースや新聞にも載る、恒例行事として親しまれています。

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ここ本成寺は"彫刻師・石川雲蝶"のゆかりの地であり、いくつかの作品と本堂裏にお墓があります。

本名を石川安兵衛といい、1814年江戸生まれ、仏壇を彫りながら二十歳半ばで江戸彫石川流を習得。

本成寺の世話役・三条の金物商人が雲蝶に「本成寺の彫刻を彫ってほしい」と三条へ連れてきたのち、雲蝶は三条の酒井家に婿入り。

本成寺以外にも、三条市の石動神社ほか、新潟県内の魚沼市や長岡市などにも雲蝶の作品が残っているのだそう。

本成寺に彫刻を残したものの火災などで焼失したこともあり、数少ない作品が大事に保管されています。

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広く立派な本成寺と、石川雲蝶の彫刻をぜひ、見に行ってみてください。

【法華宗総本山本成寺】

住所:新潟県三条市西本成寺1丁目1-20

営業時間:無休/寺務所は17時まで(御朱印など)

駐車場:あり

料金:無料(宝物殿・雲蝶作品は有料)

関連リンク:三条市公式HP

筆者

新潟特派員

fuji

新潟県在住。新潟の四季折々をお伝えします。

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