静岡県で「絶海の自然 硫黄列島をゆく」開催中

公開日 : 2022年09月22日
最終更新 :

小笠原村には南硫黄島(みなみいおうとう)という、島全体が天然記念物として保護されている珍しい島があり、2017年6月に10年ぶりとなる南硫黄島の総合学術調査が行われました。

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その南硫黄島調査についての展示「絶海の自然 硫黄列島をゆく」が2022年11月6日まで静岡県の ふじのくに地球環境史ミュージアムで開催中です。

南硫黄島は観光地の父島・母島からは約300km離れており、硫黄島(いおうとう)・北硫黄島(きたいおうとう)とともに火山列島を成しています。小笠原村の一部ですが父島・母島から遠いこともあり村民といえども上陸はおろか、めったに目にする機会さえもない島々です。

硫黄島と北硫黄島には人が定住したことがありますが、南硫黄島は過去に人が定住したことがなく、まさに「手つかずの自然」が残るため原生自然環境地域に指定され立ち入りが禁止されています。

このような島は世界的に見てもたいへん貴重な存在です。

2017年に行われた調査風景をほんの少しだけご紹介します。

人が住まなかった(住めなかった)のは、この急峻な地形のためです。

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島の周囲は7.5km、面積は3.5平方kmしかないのに標高は916mもあり伊豆諸島・小笠原諸島の最高峰です。

皇居の広さに東京タワー3個分の高さをもつ平均斜度45度の島です。

そんな島を海から見上げると......。

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厳しい......厳しすぎる......。

山頂まで登るんだと考えると、かなり心がザワつく景色ですね。

桟橋はなくプロダイバーによるサポートを受けながら泳いで上陸する調査隊。

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山頂までは垂直に近い崖を登り平均斜度45度を歩きます。

トップクライマーにより工作された登頂ルートを機材を荷揚げするサポート隊や自然環境の調査をする研究者が登ります。

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心休まるベースキャンプは高波と崩落のスキマを利用

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小笠原村にある秘境の島々を紹介する動画の中で南硫黄島も取り上げられています。

絶海の自然 硫黄列島をゆく

■開催場所 ふじのくに地球環境史ミュージアム 静岡県静岡市駿河区大谷5762

■開催期間 2022年9月10日(土)から11月10日(日)

■開催時間 10:00~17:30(入館は17:00まで)

詳しくは公式ウェブサイトをご覧ください。

ふじのくに地球環境史

ミュージアム

〈感染症対策にご協力ください〉

おがさわら丸ご乗船前のPCR検査受検や船内・島内での感染症対策を引き続きお願いします。

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※PCR検査で陽性とならなかった方が到着後に発症するケースもあります。島で感染するとご予定が大幅に変わりますので島内でも感染症対策をしてお過ごしください。

※検体をゆうパックで提出した方はゆうパック送り状が受検証の代わりです。

※クリニックなどでPCR受検をされた方は証明書が受検証の代わりです。

筆者

東京・小笠原諸島特派員

たびんちゅ

元バックパッカー。小笠原諸島に移住して約20年になりました。

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