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日本国内/岡山特派員ブログ mami

日本国内・岡山特派員が現地から日本地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


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忌部神社は駅から10分も離れていませんが、小鳥のさえずりが聞こえ、人気もなく別天地のようです。
この神社は天津神社の末社で、創建は不詳ですが、窯元六姓「金重・森・木村・大饗・寺見・頓宮」の窯元たちが備前焼の繁栄を祈り、この社を祀ったといわれています。この神社の「忌部」が今の「伊部」という地名の由来となっています。

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忌部神社の左側は、なだらかな傾斜地に見えます。室町時代から江戸時代にかけて、備前焼の同業者が共同で使用した大規模な窯の跡です。
この辺りには、古い備前焼の破片が散乱していますが、文化財の一部なので拾って帰っちゃあいけませんよ。

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忌部神社から右手側にさらに上りの山道が続きます。
この先には伊部の町を見下ろせる展望台があるので、ぜひ行ってみましょう!

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展望台から駅を中心とした眺めです。大きなグレーの建物が備前焼ミュージアムで、ちょっと建物に遮られていますが、かまぼこ屋根の飛び出した建物が伊部駅と備前焼伝統産業会館で、登り窯をイメージした外観です。

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展望台を降り、忌部神社を経由、古い窯跡「伊部北大窯跡」を西に下ります。

こちらも、登り窯の煙突ニョキニョキ。

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山の麓には、金網で囲った古い窯跡があります。これが天保窯跡です。案内板によると、築窯当初は5室でしたが改修・補修を繰り返して最終的には7室になり、昭和15(1940)年頃まで使用されたそうです。江戸時代後期の融通窯のうち残っているのは、この窯だけだそうです。

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天保窯跡から現代の登り窯が見えました。

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この辺りは観光地ではありませんが、ひなびた小道を歩けば、古い備前焼を利用した擁壁や基礎などを見ることができます。

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マップにも載っていない小道を歩けば、あなただけの備前焼の世界を見つけられるかもしれません。








2019年11月14日

前回から備前焼の故郷、備前市伊部をご紹介していますが、今回はその町並みをご覧いただきましょう。

赤穂線の伊部駅に降り立ったら、まずは駅ビル内にある備前焼伝統産業会館を目指しましょう。1階はお土産屋で、2階と3階に備前焼が展示されています。
いきなり、駅前に並ぶお目当てのギャラリーに足を踏み入れるのもいいのですが、備前焼伝統産業会館には備前市内のギャラリーや作家さんの作品が一堂に会し、おおよその値段や新人作家さんの作風も確認できます。

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また、お隣の備前焼ミュージアムもおすすめです。古備前から現代作家の作品、さらには人間国宝の方の作品までさまざまな備前焼が展示されています。
ここで千年の歴史がある備前焼の特徴と知識を詰め込んで、見てまわるのも面白いと思います。

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駅前の交差点を渡ると正面の道路にはギャラリーや窯元が立ち並んでいます。
いんべ駅前公園を過ぎた左側には桃蹊堂さんの登り窯が見えます。備前焼窯元六姓のひとつ、木村家の窯で予約をすれば陶芸体験もできます。

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突き当って左右の道路際にもギャラリーが続いています。
備前焼まつりの時は、車がやっとすれ違えるこの道に2日間で約10万人もの人出で賑わうのです。

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最近、伊部の町を歩いていると、このような看板をあちこちで見かけます。これは、今年の11月30日から上映される映画「ハルカの陶」の「ロケ地巡りマップ」に掲載された場所です。QRコードをスマートフォンなどで読み取ると、撮影風景の動画が視聴できるわけです。

「ハルカの陶」予告編 →  http://harukano-sue.com/
―備前焼の重要無形文化財保持者や備前焼陶友会による全面協力のもと、本物の窯を使った迫力ある窯焚きの映像を織り交ぜながら備前焼の魅力と、その土地に生きる人々の夢と情熱を描く―。(HPより)

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東へ進むと小西陶古の陶古窯の煙突も見えます。
以前、お邪魔したときには二代目陶古さんから直々に備前焼の目利きや作家と職人さんが作る焼き物の違いを教えてていたいたことがあります。

窯元 小西陶古 → http://www.toukogama.com/touko




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前回ご紹介した一陽窯を過ぎて、さらに東へ進むと天津神社があります。千年の歴史をもつ由緒ある神社です。

天津神社 → https://www.okayama-jinjacho.or.jp/search/17847/>

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江戸時代に安置されたという備前焼の狛犬。

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屋根瓦もしゃちほこもすべて備前焼です。


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屋根瓦、狛犬、参道の敷石、参道沿いの塀の陶板にも備前焼で彩られています。

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備前焼の十二支も、あちらこちらに佇んでいるので、自分の干支探しに夢中になりますよ。

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天津神社でお参りをしたら、拝殿左の脇道をすすみ忌部(いんべ)神社へ向かいます。

今回は長くなるので「その2」に続きますね。











2019年11月 9日

今年もあと、2か月で終わりますね。
今回から備前市をご紹介します。
備前市は、岡山県南東部にある市で備前焼と耐火煉瓦の町です。旧備前市、旧日生町、旧吉永町のエリアから成り立ちます。

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備前市といえば備前焼を思いうかべる方も多いと思います。
「日本六古窯」のひとつで、縄文から続いた世界に誇る日本古来の焼き物技術を継承しています。最近は「きっと恋する六古窯」のキャッチコピーで日本遺産にも選ばれています。

伊部(いんべ)駅に降り立つと、赤れんがの煙突がみえる家並みが広がり、落ち着いた味わい深い備前焼をショーウインドーに並べる店が連なります。

先月は、10月19日~20日まで、備前焼祭りが開催されました。
毎年10月第3日曜日と前日の土曜日に予定されていますが、今では2日間で約10万人もの人出でにぎわう、県内でも有名な祭りとなり、多彩な催しが予定されています。

その中でも、多くの人のお目当ては、各店舗や特設会場作品を正札から2割引で買えたり、人間国宝に指定された名工の作品入りの福袋が発売されたりすることでしょう!
臨時列車も出ますが、この日は早朝から岡山駅も多くの人でごった返し、伊部駅は小さな駅なので岡山駅で帰りのチケットも買うようにとアナウンスですすめているほどの人出です。


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伊部を訪れたのは、祭りの日ではなく、平日の昼下がりでした。ちょうど、登り窯で窯焚きをしている窯元があったので見せていただきました。


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備前焼は、良質の陶土をろくろで一点一点成形し仕上げます。乾燥させ釉薬も施さず、絵付けも一切せずそのまま焼いたもので、土味がよく表れている焼き物です。
焼き味の景色(種類)は、窯変、胡麻、棧切り、緋襷など変化に富み、作品の詰め方や挟んだワラの科学反応、燃料の松割木の焚き方などで景色が変わり、一点として同じ形も焼き味もありません。1200度以上の炎の力によって七〜十昼夜かけてじっくり焼き締めます。こうして「投げても割れぬ、備前すり鉢」といわれるような硬質の備前焼が誕生します。実際、作家さんが備前焼のぐい飲み同士をぶつけてみせてくましたが、澄んだクリアな金属音がしました。


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店内のギャラリーには、備前焼を使ったテーブルがディスプレーされていました。
保温力が強く、熱しにくく冷めにくくい備前焼は、湯飲みや徳利だけではなくビアジョッキなども作られています。さらに備前焼の内部には細かな気孔があるため、飲み物を香り高くまろやかで、こくのある味にし、花瓶の花は長持ちするといわれています。また、表面には小さな凹凸が多いため、食物が皿肌に密着せず、ご飯つぶなど一粒一粒が箸で取りやすく、水分の蒸発力が弱いのでお料理の乾燥を防ぐと言われています。

わが家でも備前焼の花瓶や湯飲み、皿などを愛用しています。人間国宝といわれる方々の作った美術品としてのイメージもある備前焼ですが、流通する焼き物は上質な日常使いの道具としての備前焼です。岡山に来られたら「お茶碗を買いに行こう」という感覚でお気に入りの一点を見つけてはいかがでしょうか。伊部ではなくても岡山駅など県内の土産物店には必ず備前焼が売っていますよ。


交通アクセス(車)
   山陽自動車道備前ICから約15分または、和気ICから約10分
交通アクセス(公共)
   JR赤穂線伊部駅からすぐ(岡山~伊部約40分)
   宇野バスは岡山から「片上・伊部方面行き」伊部駅前バス停下車



 


2019年10月30日
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    岡山生まれの岡山育ち。岡山市内在住の「おかやまっ子」です。鉄道好きの夫に連れられ県内外各地を歩くうち、カメラを手にするようになり、文章を書くことが好きなことも高じて2013年からは個人ブログ「つれづれ日記」をはじめました。地元民目線での岡山の四季折々の自然や人々の生活、そして美味しい情報をレポしていきたいと思っています。 DISQUS ID @disqus_LJ2QGvckC1

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