備前焼の古里、伊部をお散歩その2 ~備前市伊部~

公開日 : 2019年11月14日
最終更新 :
筆者 : mami
13.JPG

忌部神社は駅から10分も離れていませんが、小鳥のさえずりが聞こえ、人気もなく別天地のようです。

この神社は天津神社の末社で、創建は不詳ですが、窯元六姓「金重・森・木村・大饗・寺見・頓宮」の窯元たちが備前焼の繁栄を祈り、この社を祀ったといわれています。この神社の「忌部」が今の「伊部」という地名の由来となっています。

14.JPG

忌部神社の左側は、なだらかな傾斜地に見えます。室町時代から江戸時代にかけて、備前焼の同業者が共同で使用した大規模な窯の跡です。

この辺りには、古い備前焼の破片が散乱していますが、文化財の一部なので拾って帰っちゃあいけませんよ。

15.JPG

忌部神社から右手側にさらに上りの山道が続きます。

この先には伊部の町を見下ろせる展望台があるので、ぜひ行ってみましょう!

16.JPG

展望台から駅を中心とした眺めです。大きなグレーの建物が備前焼ミュージアムで、ちょっと建物に遮られていますが、かまぼこ屋根の飛び出した建物が伊部駅と備前焼伝統産業会館で、登り窯をイメージした外観です。

17.JPG

展望台を降り、忌部神社を経由、古い窯跡「伊部北大窯跡」を西に下ります。

こちらも、登り窯の煙突ニョキニョキ。

18.JPG

山の麓には、金網で囲った古い窯跡があります。これが天保窯跡です。案内板によると、築窯当初は5室でしたが改修・補修を繰り返して最終的には7室になり、昭和15(1940)年頃まで使用されたそうです。江戸時代後期の融通窯のうち残っているのは、この窯だけだそうです。

20.JPG

天保窯跡から現代の登り窯が見えました。

21.JPG

この辺りは観光地ではありませんが、ひなびた小道を歩けば、古い備前焼を利用した擁壁や基礎などを見ることができます。

22.JPG

マップにも載っていない小道を歩けば、あなただけの備前焼の世界を見つけられるかもしれません。

筆者

岡山特派員

mami

岡山生まれの岡山育ち。岡山市内在住の生粋の「おかやまっ子」です。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。