深緑の泉源(せんげん)渓谷 ~旧上斎原村~

公開日 : 2020年05月16日
最終更新 :
筆者 : mami
1.JPG

こんにちは。岡山特派員のmamiです。39県で緊急事態宣言を解除されました。一人ひとりの行動で感染者が少なくなっていますが、まだまだ旅行へ出かけるという訳にはいきませんね。

今回も過去の写真で県北の初夏の様子をご紹介します。

岡山森林公園から帰る途中、聞こえてくる水の音に気づき、車を停め羽出川を覗くと清流の流れる渓谷でした。 

2.JPG

ここは吉井川の支流、羽出川の上流で、延長2kmに及ぶ「泉源渓谷」と看板にありました。

新緑と小鳥のさえずり、マイナスイオンに包まれとても気持ちのいい渓谷です。

3.JPG

花崗岩の侵食美がいたるところで見られ、コブシやナラの新芽が涼しげです。

4.JPG

このあたりが「蛇渕」だと思います。

右に唐松の滝が水飛沫をあげ、正面に小さな滝があります。

古い言い伝えでは、昔、大蛇が棲みつき、夜な夜な村の娘を襲い、娘を持つ親たちは毎日「立岩」に上り、娘の無事を祈っていました。

ある日、「立岩」の上に大天狗が現れ、親たちの願いを聞き、ある月夜、天狗は美しい娘に化けて渕へ出かけ、一撃で大蛇を倒したという話が伝えられています。

6.JPG

急流や滝によったできた甌穴も見られます。

甌穴は幾万年かの月日により、川床にある石を廻し、その摩擦によって凹ができ、穴が掘られ、さらにその穴に砂や石が入って渦を巻き、次第に大きくなり、窪んで壷状になったものです。

いろいろな奇岩が多く「龍の口」と名のついた岩もあります。

8.JPG

ここが、大天狗の現れた立岩です。

高さ12m、幅7m、長さ14mの独立した巨岩です。

昔、大鬼が袂(たもと)に、この岩を入れてとおりかかったところ、龍が出てきて、驚いて落としたものと伝えられています。

この岩の謂われもダイナミックですね。どれだけ大きな大鬼だったのでしょう!

清流と風が心地よく、1時間以上も夢中でシャッターをきっていました。

紅葉の時期にもう一度訪れたい場所です。新型コロナウイルスが収まったら皆さまもぜひ!

・住所: 〒708-0511 岡山県苫田郡鏡野町羽出

・電話番号: 0868-44-2111(鏡野町上齋原振興センター地域振興課)

・鏡野町公式ウェブサイト: https://www.kagamino.holiday/spot/entry-303.html

・交通アクセス: 中国自動車道院庄ICから約40分

・駐車場: なし

筆者

岡山特派員

mami

岡山生まれの岡山育ち。岡山市内在住の生粋の「おかやまっ子」です。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。