海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP > 特派員ブログ > 日本  > 岡山特派員ブログ > 鬼の棲み家と伝わる謎の山城「鬼ノ城」 ~総社市~

日本国内/岡山特派員ブログ mami

日本国内・岡山特派員が現地から日本地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2020年12月 2日

鬼の棲み家と伝わる謎の山城「鬼ノ城」 ~総社市~


鬼の棲み家と伝わる謎の山城「鬼ノ城」 ~総社市~

先月は吉備津彦命(考霊天皇の皇子)が祀られた吉備津彦神社と吉備津神社の周りを中心に紹介しましたが、吉備津彦命による温羅退治の伝説は後世に引き継がれ、昔話の桃太郎による鬼退治の原型となったとされています。
さて、今回は温羅の棲み家といわれる鬼ノ城を紹介します。

3.JPG
中央に見える山が「鬼ノ城」と呼ばれ、古代山城の跡が残る山です。
一帯は急峻な山容で岩が露出し、そびえ立つ山肌、地形に沿った城壁が一体となり、人を寄せつけず周囲ににらみを利かせているような山です。山林が削られて見える場所は、遺跡を復元しています......。

1143.JPG
ここが鬼ノ城の西門跡に復元された城門です。城門といっても天守閣が聳える城の城門とは趣がずいぶん違いますね。
大和朝廷によって7世紀後半に築かれたとされる古代の山城です。
白村江の戦いで唐・新羅連合軍に大敗したあと、大和朝廷は防衛のために、対馬から畿内にいたる要所にさまざまな防御施設を築いています。鬼ノ城は歴史書には一切記されていませんが、そのときに築かれた城のひとつとされ「日本100名城」にも名を連ねています。

1141.JPG
この敷石も存在感があり、よく見る石畳とは違いますよね。このような敷石の発見は国内初だったそうで似たものは朝鮮半島で数例見つかっているだけだそうです。
そのせいでしょうか? 伝説では温羅は朝鮮半島からやってきたと言われています。

P3200463.JPG
高さ6mの城壁の下は、そそり立つ絶壁の崖地になっています。ここから望むパノラマ風景はすばらしく写真ではわかりづらいのですが児島湖や瀬戸内海の方まで見えました。
この城が作られた頃は海がこのあたりまで迫っていたと言われています。
麓の「吉備津」という地名は、もともと港の名前ともいわれています。津々浦々というように日本列島の地名の「津」や「浦」をつないでいくと昔の海岸線になると、地質調査関係の方から聞いたことがあります。

0904.jpg
この城壁には西の城門だけではなく、地図のように南門、東門、北門も備えてありました。
城壁に沿って整備された全長2.8kmのウオーキングコースを歩くのもおすすめですよ。

7.JPG
石垣の中でも最も迫力があるのが、この「屏風折れの石垣」と呼ばれる場所でしょう。
千年以上も昔、この山の絶壁にどうやって積み上げたんでしょう?
こんな場所に巨大な城を築けるのは鬼しかいない! ということから温羅伝説が誕生したのでしょうか?

周囲の城壁から眼下を望めば、吉備津彦命と温羅の戦いが繰り広げられた、楯築遺跡や矢喰宮、 鯉喰神社 (鯉喰神社遺跡)、血吸川など古くから護り伝えられた伝説ワールドが散らばっています。
次回はこれらの場所と伝説を紹介していきたいと思います。
山頂の手前には復元の過程や遺跡が出土したときの様子を紹介した「総社市鬼ノ城ビジターセンター」があります。

■鬼ノ城
・住所: 〒719-1101 岡山県総社市奥坂
・電話番号: 0866-99-8566(鬼城山ビジターセンター)
・URL: 総社市公式サイト
・営業時間: 8:30~17:00(鬼城山ビジターセンター)
・定休日: 月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
・アクセス: (車) 岡山総社ICから鬼ノ城ビジターセンターまで約20分、(公共)JR総社駅からタクシー約30分、下車徒歩約10分
・駐車場: 普通車30台、バスは小型バスまで乗り入れ可






記事の商用利用を希望される際はコチラからお申し込みください。
カテゴリー 自然・風景 見所・観光・定番スポット
2020年12月 2日
« 前の記事「御陵から吉備津さまへ ~備中一宮~」へ
»次の記事「パワースポットとしても密かな人気の「鬼の差し上げ岩」へハイキング ~総社市~」 へ
岡山特派員 新着記事
溜川を臨む「割烹バル 京ひろ」 ~倉敷市玉島~
ノスタルジックな溜川の風景 ~倉敷市玉島~
ドラム缶でできた浮橋 ~倉敷市玉島~
国民宿舎良寛荘で「しのうどん」を ~倉敷市玉島~
若き良寛和尚が修行した「円通寺」 ~倉敷市玉島~
羽黒神社の御朱印を! ~倉敷市玉島~
レトロな街並みの残る玉島市街地 ~倉敷市玉島~
日本最古の海水浴場「沙美海岸」 ~倉敷市玉島~ 
1年前の同じ月に投稿された記事
「椿山」で鹿に遭遇 ~備前市閑谷~
旧閑谷学校、学坊跡 ~備前市閑谷~
庶民にも教育パパだった池田光政公 ~備前市閑谷~
紅葉が見頃の国宝旧閑谷学校 ~備前市閑谷~

中国旅行 旅スケジュール

旅行者の作る、新着!旅スケジュールをご紹介します。 ■岡山県の旅行記・口コミ「旅スケ」へ

日本国内にもどる

  • 特派員プロフィール
  • 岡山特派員

    岡山特派員
    mami
    岡山生まれの岡山育ち。岡山市内在住の「おかやまっ子」です。鉄道好きの夫に連れられ県内外各地を歩くうち、カメラを手にするようになり、文章を書くことが好きなことも高じて2013年からは個人ブログ「つれづれ日記」をはじめました。地元民目線での岡山の四季折々の自然や人々の生活、そして美味しい情報をレポしていきたいと思っています。 DISQUS ID @disqus_LJ2QGvckC1

  • リーダーに登録

地球の歩き方Web特派員募集