ムーチービーサ

公開日 : 2008年01月17日
最終更新 :
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ちょっと前まで暑くてTシャツでもいい感じだったのに、なんだかここ数日、すごく寒い。あー寒い寒い、と思いつつ、カーラジオを何気なく聞いていると、そうでした。ムーチービーサですよ。沖縄では旧暦12月8日は鬼餅(ムーチー)の日。ムーチーとは、餅粉をこねて白糖や黒糖でほんのり甘く味付けしたものを月桃の葉でくるみ、蒸したもの。カーサ(葉っぱの意味)ムーチーとも呼びます。

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沖縄に伝わる民話にちなんだ行事で、この日は厄よけと健康を祈願して、月桃の香りに包まれたこの素朴な味を楽しみます。小さなこどものいる家ではこどもの年の数だけ軒先に吊るしたりすることも。この季節になると、どこからともなく「ムーチー食べる?」と差し入れがあったりして「そうか、もうムーチーの日かー」と気づくのです。

が、今年はどこからももらえなかったので、仕方なく市場へ出向いてムーチーを購入。観光客向けでもあるのか、ちょっと小さめのムーチーが5個で450円でした。家族二人の我が家にはちょうどいい感じ。月桃の葉をぴりぴりとむしりつつ、できるだけ手をむちゃむちゃにさせないように、歯でこそげおとすように食べます。このムーチーを食べる時ほど、「むちゃむちゃーする」という沖縄独特の表現の仕方に感心することはありません。ベトベトする、とかじゃ、なんかしっくりこないんですね。やっぱり「うへ〜手がむちゃむちゃするぅ〜」とか言いながらほおばるのがいいんです。

そして、このムーチーの日を迎えると、沖縄はほんとに寒くなります。それを「ムーチービーサ(鬼餅寒)」といいます。今年はあったかいよね、なんて昨日まで言っていたと思ったら、ムーチーの日を待っていたかのようにしっかり寒くなる。昔の人は本当にすごいです。そしてそんな昔ながらの教えを伝え、旧暦が生活の中に馴染んでいる沖縄も、すてきだなーと思うのです。

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