ユタについて

公開日 : 2011年11月09日
最終更新 :
筆者 : MO

今日は、沖縄のユタについて紹介したいと思います。

「ユタ」とは、琉球王国時代から続いている沖縄のシャーマンのことです。先祖事や死者の口寄せ、運勢などを予言したりする存在で、カウンセラー的役割を果たしています。

「ユタと沖縄の歴史」は切っても切り離すことができません。

昔、大学の講義で「沖縄の歴史と文化」という授業を専攻したら、ユタの事について結構時間を割いていました。

さらには、歴史以外の「心理学」の講座でも、ユタの事が取り上げられていたのには驚きました。

ユタって、結構歴史のなかでは、重要な存在で、政治にも深く関わっているんです。

まず、「ユタ」にはどうしてなるのか?という疑問が生じると思いますが、ある日突然に神がかるようです。

(※ちなみに私は特別な宗教信者ではなく、沖縄の一般的な思想・風習の視点から書いています)

そうして、ユタになると神と交信し、修行をするために、(今や観光地化されている)斎場御嶽や神の島と言われている「久高島」などを巡るそうです。

※余談ですが、斎場御嶽などのスポットは、あんなに観光みたいな雰囲気で溢れていますが、沖縄県民の感覚では、神聖な場所という認識があります。

そんなユタなんですが、沖縄での生活でも、登場してくる機会が多々あります。

「祖母がユタなんだ」「ユタの家系だから霊感が強い」という人は沖縄には結構いますし、友人は、結婚の日取りをユタと相談したと言っていました。他の友人は、離婚のことを相談したと言っていました。

私はまだユタにはお世話になったことがないのですが、どんな感じなのか友人に聞くと、まず生年月日、住所を聞かれるそうです。そして、ユタが神と交信し、相談事に対応してくれるそうです。時間毎にお金を支払うそうです。

ユタにもいろんなスタイルのユタがいて、人気/有名なユタがいたり、不安なになるようなことを言って、拝みをすすめて、お金をだまし取るような悪質なユタもいるんです。

最近では、ユタは、全国のテレビや雑誌なんかでも、ちょくちょく話題として取り上げられていることも増えてきています。

沖縄を舞台にした「ナビィの恋」という映画でも、ユタが登場するのですが、本当によくユタの様子が表現されていました。

見てて、あぁこんなユタいるいると思いました。

ちなみに、沖縄の生活全体もよく描かれているなぁと思った映画です。おすすめです。

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