北欧バラード『ベンディークとオーロリリャ』
1698年頃に書かれ、ノルウェーで2番目に古いバラードといわれる『Bendik og Årolilja』(『ベンディークとオーロリリャ』)をご紹介します。
内容は要約すると、
ベンディークは王の娘オーロリリャに恋をした。
男が娘を訪ねてきたと知った父は怒り、ベンディークを処刑する。
悲しんだオーロリリャは自ら命を絶ち、ふたりの体が埋葬された教会の上には
アイリスの花が咲く。王はベンディークを処刑したことを後悔する。
大学の「ノルウェー文学」の授業で取り扱ったバラードです。
先生曰く、この時代のヨーロッパの絶対王政を遠回りに批判している曲のようです。
「Årolilja, kvi søve du så lengje」
「オーロリリャ、どうしてそんなに長い間眠っているの?」
"オーロリリャ、クヴィ・スーべ・デゥ・ソー・レンゲ)
と、問いかける歌詞が何度も繰り返されるのですが、一度聞くと耳から離れません。
YouTubeでぜひ聞いてみてください。
Bukkene Bruseというグループの『ベンディークとオーロリリャ』。
挿絵つきでストーリーのイメージが沸きやすいかと思います。
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