風邪をひいたらビスケットとコーラ!

公開日 : 2011年01月18日
最終更新 :
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 ほぼノルウェー人全員が即答するのが「コカ・コーラ」。「体調が悪いときはコーラ」、これは常識。お医者さんに行っても、薬は処方されず「家でコーラを飲んで安静にしていなさい」と言われることもよくあります。

詳しくは過去記事「不調の時はコカ・コーラを飲もう」をご覧ください☆

「ビスケットをたくさん食べなさい」

 「薬だと思って、コーラと一緒にビスケットを食べなさい。それでも治らなければドラックストアで薬(パラセット)を買いなさい」。

 これはつい先日に頭痛・吐き気のおさまらない友人が医者に行って言われた一言。ノルウェーでは「シェックス」(Kjeks)というビスケット(クッキーと言ってもいいのかもしれません)がスーパーやコンビニなどで販売されています。メーカーもいくつかあり、チョコレート味、ブルーベリー味など種類も豊富。本来はコーヒーと一緒に食べる「お菓子」ですが、ノルウェーのお医者さんでは時にコーラと一緒にこのクッキーを大量に食べるように勧める人もいるようです。「吐き気がひどい時はビスケットだよ!」という声はほかの友人たちからも聞かれました。

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 ラズベリー味など色々あるビスケットですが、友人のお医者様によると「フル・コーン」(Fullkorn)が一番いいそうです。ちなみに"りんごジュース100%"のように、メーカーによって「フル・コーン40%」、「フル・コーン60%」と色々ありました。できるだけフル・コーン濃度(?)が高いものを選ぶと良いかと思われます。

※写真は「KORNMO」という36%フル・コーンのビスケット。スーパーにて15.90クローネ(約226円)。マリエ・シェックス(Marie-kjeks)というメーカーもよいそうです。

 そのほか、アンケートの結果このような回答もありました。人によって「えー、それは効かないよ!」ということもあるので、一部の声として参考にしていただけたらと思います。

●コニャック(大人の男性からよく聞かれた回答です)

●喉が痛い時にははちみつ入りの牛乳、温めた牛乳、温めたサフト(ノルウェーで見かけるジュースのようなもの)

●体調不良でエネルギーを早く摂取したい時にはスープ

●吐き気がある時は、「セブンアップ」、「スプライト」などのソフトドリンク

●不調の時は、バナナ(もしくはコーラ)と一緒にロフという白いパンを食べる(ロフは日本人から見ると「白い食パン」ですが、ノルウェーでは砂糖が入っているとされ、虫歯の原因・子どもの歯の敵ともされています)

●ファリス(炭酸ウォーターの人気ブランド)とりんごジュースをブレンドしたドリンク

●サフト(とても農耕な果実液のようなもので、水と混ぜるとジュースになるノルウェーで一般的な甘い飲み物)を飲む。クロスグリ(Solbær、赤黒色のカシスのような果実)味がベストという人も。

●ジンジャー・ティー。レモンとはちみつを混ぜた生姜茶で無敵になれるという人も。

●生姜やニンニクを混ぜた食べ物

●カビの生えたチーズ(Muggost)、ブルーチーズを食べる人もいるそうです・・・。

●レモン(できればオーガニック、もしくは農薬を少しでも取り除くためによくゴシゴシ洗ったもの)+潰したニンニク+すった生姜+ジュースをブレンドしたドリンク

●お湯+胡椒の粒+はちみつをブレンドしたドリンク

「お見舞い」という考え方がないノルウェー人

 日本のドラマでよく、「気になる人が熱をだしたから、自宅で看病してあげて・・・」という展開がよくありますが、ノルウェーではまず「お見舞い」という単語が存在しません。また「おかゆ」などの日本でよくあるような「風邪にはこれ!」という食べ物もそこまでないので、「風邪ひいた。家でコーラとピザを食べてる」。「夕飯作るエネルギーない。インスタント食品食べて寝てる」ということもしばしば。心優しい日本人がお見舞いにきて何か作ってあげると、ノルウェー人はその気遣いに感動することでしょう。

医者には頼らない!

 「炭酸/ガス入りの飲み物を飲む」(Solaなどのソフトドリンクもありますが、ノルウェー人が愛するのはコーラ)というのはほぼ全員のノルウェー人に共通していました。日本では病院にすぐ行き、薬ですぐに治すということが一般的ですが、ノルウェーでは日本人の「風邪」程度では薬ももらえることはほとんどありません。病院に行っても、場合によっては受付で「それは重症じゃない。家で寝てれば治る」と診察を断られたり、担当医師に面会できても、「うん、まぁ、家で寝てれば治るよ。大学で試験や、仕事があるなら、診断書書いてあげるから休んでいいよ」と言われることが多くあります。

薬はイヤ!自然治癒力で治したいノルウェー人

 ノルウェー人は医者に行って薬をもらうことに抵抗感を示す人が多い印象があります。ケミカルなものは体にいれたくないノルウェー人。薬よりもコーラが大好き。また、ノルウェー人が医者に行くときは、薬をもらうというよりも、ドクターストップの診断書をもらうためというケースが頻繁にあります。医者の診断書はノルウェーでは圧倒的なパワーがあるので、仕事も日本ほど気兼ねなく休めますし、大学の試験も休んで後に追加試験を受ける「権利」が国民にはあります。

 今回は「風邪をひいた時には・・・」ノルウェー版をお送りいたしました☆日本とはやはり「常識」が色々と違っていて面白いです。

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