オペラハウスでの震災祈念行事に大勢の人々が訪れる

公開日 : 2012年03月13日
最終更新 :
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 メモリアルコンサートが行われた2階バルコニーには約250席が用意されていたが、当日はその2倍となる数の人が集まり、入場制限をするほどとなった。

 コンサートの前には、ノルウェー国立オペラ劇場の最高経営責任者であるTom Remlov氏、ノルウェー外務省のSeverre Lund氏、在ノルウェー日本国大使館代表の方からのスピーチがあり、仙台市長からノルウェーの人々へのメッセージも代弁された。スピーチは全て英語で行われた。

 また、コンサートの後に、1階ホワイエで行われたバレエの様子はノルウェー放送局(NRK)のニュースでも報道された。

NRK 「Danset i Oslo til minne for tsunamiofrene」(津波の犠牲者を思い、オスロでダンス)

 オペラハウス入り口前では、学生団体Act for Japanによる日本の震災を振り返るスライド上映も行われた。Act for Japanは約1週間、オスロの中心地で街頭募金活動を行い、1万9407ノルウェークローネ(約27万9650円)を集め、全額オスロ赤十字社へと寄付。これらの寄付金は支援金として日本赤十字社へと送られる。

以下は、仙台市長 奥山恵美子氏から、オペラハウスへ足を運んだ人々へのメッセージである

国立オペラハウスにお集まりのみなさまへ

 2011年3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0という巨大地震が三陸沖を震源として発生しました。国内観測史上例のない大地震、そして大津波は、住み慣れたわがまち、わが家を無残な形に変え、想像を絶する数の尊い命を奪いました。

 がれきの散乱する泥土となった沿岸地域、ライフラインの途絶、極度のエネルギー・物資の不足。社会全体が混乱を極める中、震災からの復旧、復興には途方もない時間がかかることが予見されました。その長い時間を耐え抜いて行く覚悟はあるものの、歩むべき道筋も手順も、すべてが手探りでした。

 そんな五里霧中の中でも、勇気を奮い、復旧・復興へと立ち上がることができましたのは、日本中、世界中からお寄せいただいた物心両面にわたる力強く温かいご支援があったからでした。被災地の重荷をともに背負おうと力を尽くしてくださったすべてのみなさまの友情に、心から感謝を申し上げます。

 東日本大震災から1年が経過しましたが、復興の道のりはまだ緒についたばかりです。それがどれほど遠く険しい道のりであろうとも、必ずや美しく穏やかなわがふるさとを取り戻し、再び元気な仙台・東北の姿をお目にかけることをお誓いして、仙台市長からのごあいさつといたします。

2012年3月11日

仙台市長 奥山恵美子

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Foto: Gisle Daus

※今回の記事の作成にあたり、祈念パフォーマンスの指揮をとり、情報を提供してくださったオペラハウスのヴァイオリニスト、三上由紀子さんにこの場を借りてお礼を申し上げます。

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