被災地の様子を伝える「SOWING SEEDS」写真展 オスロで開催中
展示されている写真は、4人の日本人写真家によって撮影されたものです。
「普段忘れかけていた2年前の映像の衝撃を写真を見て思い出し、そして考え、共感している人々が多くいます」と主催者は語っています。
ノルウェーでは、日本の被災地の様子はメディアではほとんど報道されなくなってきています。地元の人々にとって、今回の写真展は、2年前の遠い地で起きた出来事を思い出すきっかけとなっているようです。
=情報を広める」
600枚以上のスナップ写真を展示したインスタレーションでは、訪れた人が手にとって心に残った写真を選び持ち帰ることができます。会場には募金箱が設置されているので、その写真に対して募金をできるコンセプトになっています。
今回、企画をしているStøttegruppe for Nordøst-Japanは、オスロ在住の日本人を中心に構成された東北震災サポート団体として、2011年の東日本大震災後にはオスロでチャリティー・ポスター展「100のこと、再考」などを開催しました。
代表のRico Iriyamaさんから、今回の写真展開催にあたり、次のようなコメントをいただきました。
2年経った今、震災は実際に経験した人や住む人以外、少しずつ忘れられていく現状です。わたしも日常忘れています。
それはしょうがないことですが、たまに少しだけ思い出す機会を与えるという、またこの展示のタイトル「SOWING SEEDS = 種を蒔く=情報を広める」という意味合いも込めて、この展示の企画を夏から準備しました。私たちは2012年夏に東北を廻り、まだまだこれから10年は確実にかかるという現実を目の当たりにしたからです。
「少しずつ×たくさんの私たち」が思い出す気持ちが、被災地の人々の日常の元気になるのではないかと考えます。
もちろん募金して寄付するのもそうですが、この段階ではむしろお金というより、「気持ち」が大切だと実感します。
写真は展示品および50部リミテッドで購入可能となっています。「写真というと高価なイメージがありますが、今回はフォトグラファーの皆様のご好意により購入しやすい価格で販売されています。できるだけたくさんの人に見ていただいて、飾っていただければという想いからです」と、Iriyamaさんは語ります。また、今後はウェブでの写真販売も検討中とのことです。
SOWING SEEDS
期間:3月11日~23日
月~日曜 10:00~17:00(木曜~19時)
会場:ヴィジュアルコミュニケーション団体施設Grafill R21
住所: Rosenkrantz gate 21
最寄り駅:地下鉄Stortinget駅
入場料金:無料
公式HP(英語)
Facebookページ(英語)
Photographer, 展示写真を撮影した4人の日本人写真家:fujita haruka, Tomiyuki Takahashi, Yasushi Komura, SETO
Text: Asaki Abumi, Photo:Støttegruppe for Nordøst-Japan
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