北欧デザインの「今」に出会えるクリスマスマーケット

公開日 : 2013年12月08日
最終更新 :
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「伝統的なクリスマス市はしない!」

ノルウェーで活躍する150人のデザイナーによる冬の祝典が開催

12月7、8日にかけて、首都オスロにあるノルウェーデザイン建築センターDogA(ドガ)にてクリスマスマーケットが開催されています。このイベントはちょっと特別! 1999年より開催されており、ノルウェーを中心とした各国の150人のデザイナーが大集合して、ご本人が商品を販売をします。「お決まりの伝統的なクリスマス市はしない」というコンセプトを掲げた、クリエイターたちによる冬の祭典です。

Photo & Text: Asaki Abumi

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主に、編み物、陶器、ガラス食器、グラフィックデザイン、子ども向けアパレル、絵本、文房具など、日用品が出品されています。伝統的なクリスマス市のイメージを型破り、新しいこれから注目のデザインばかりが集まるこのイベントには、多くのデザイン関係者も足を運びます。デザイナー自身にとっても重要なPRの場であり、地元の人々にとっても特別な一点モノのクリスマスプレゼントを見つけることができる場所です。購入した商品の作成者と直接コミュニケーションがとれることも、このクリスマス市の醍醐味のひとつです。それでは写真レポートをお楽しみください。

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 この「ザ・ビッグ・フォー」作品は、オスロ市内のお土産屋さんやデザインショップで購入可能です。

公式HP(英語) http://oslonaut.com/

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こちらはエンベラ・ケラミック陶芸工房のコーナーです。オスロ市内で唯一の楽焼で陶器を製作している工房で、ノルウェーで話題の最高級レストランMaaemoでもお皿が使用されています。2010年にこの工房を紹介した記事「北欧ノルウェーの陶芸工房 エンベラ・ケラミック」を書いたのでこちらもご覧ください。写真の女性は工房で働く

ノルウェー人のAnja Borgersrud さんです。右側に並んでいるのが全て彼女の作品。

公式HP(ノルウェー語)http://embla-keramikk.com/

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こちらは「これから流行りそう」と個人的に非常に気になったBindesbøll(ビンデスボル)です。ひとつひとつデザインが違うこのバックパックは100%ウールでできており、ノルウェーの工場で使用されなくなった素材を再利用して作られています。デザイナーは南アフリカのケープタウン出身のフェルディナンド・ディネール(Ferdinand Diener)さん(写真左)。パートナーであるノルウェー人(写真右)の苗字をそのままブランド名にしたそうです。

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こちらはグリーネルロッカ地区でおしゃれなカフェ「Liebling」の経営者であり、デザイナーでもあるカティさん(写真)です。この地区には雑貨屋さんがたくさんあるのですが、彼女の作品をよく見かけます。

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このカッティングボードは「地球の歩き方 北欧」でも紹介されているショップ「Skaperverket」でも購入可能です。シロクマなどのデザインがあり、朝食のパンを置くボードとしても使用できます。

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ノルウェー語の小さなメッセージメモです。「ありがとう/タック Takk」など書かれています。

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カラフルなバックなどを作る「ZNデザイン」(ZN-Design)のデザイナーであるアニータさんです。こちらもグリーネルロッカ地区にある雑貨屋Skaperverketで商品購入可能です。

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こちらは私がずっと会いたいなと思っていたノルウェー人イラストレーター&グラフィックデザイナーのリン・ブレヴィク(Linn Brevick)さんです。ノルウェーのヴィンテージ食器ブランドFiggjoのすてきなイラストポスターなどをデザインされています。http://cargocollective.com/linnosaurus。彼女の作品も雑貨屋Skaperverketで購入可能。

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ノルウェー人デザイナーであるシェルスティ・ヨハネッセン(Kjersti Johannessen)さんの造形美の美しい作品です。こちらは別記事で紹介した「ノルウェーのデザインショップBRUDD.」で購入可能です。http://www.kjerstijohannessen.com/

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こちらがヨハネッセンさんです。彼女によると、ノルウェー王大使妃であるメッテ=マーリット妃が日本の皇族へのプレゼントとして作品を購入されたこともあるそうです。

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ノルウェー、北極圏にあるスヴァールヴァル諸島出身のデザイナー、オーセさん(Åse Mariann Arild)さんの代表作は、柔らかいクリスマスツリーです。ホッキョクグマも住むこの地域は、その極寒の気候のために木が生えません。木の生えない故郷のスヴァールヴァル諸島からインスピレーションを受けた彼女の作品は、次第に注目を集め始め、現在は故郷の美術館やショップなどで販売されています。

フェイスブック Arctic Christmas Design

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クリスマス市には150人のデザイナーが出展いるため、1~3階のスペースを全て貸しきってイベントは開催されています。次から次へとお客さんがくるので、会場は大変混雑していました。

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ノルウェーにあるクロッセル農家の木を使用して作られた、キャンドル立て、木製ボード、イスを販売しています。年輪がしっかりと刻まれており、「"私はこの年に産まれたのよ"って数えることができるでしょう?」とデザイナーの方が語るように、ブランド名は「クロッセル年輪/Krosser Årringene」です。http://krosser.no/

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北欧デザインを代表するキャサリンホルムのロータス柄のカレンダーを発見!

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私たちが想像しがちな伝統的なクリスマスマーケットとはちょっと様子が違いますが、ノルウェーを初めとする北欧、そしてイギリスやドイツなどの様々なデザインに出会うことができます。2013年は12月8日(日)が最後! 来年もまた開催されるので、デザインや雑貨、文房具が好きな方はぜひ立ち寄ってみてください。

デザイナーたちのクリスマスマーケット/Designerenes eget julemarked 2013

日時:2013年12月7・8日

10:00~18:00

場所:ノルウェーデザイン建築センターDogA

住所:Hausmannsgt 16

アクセス:オスロ中央駅より徒歩約10分

トラム11・12・13番でHausmannsvgate駅より徒歩約3分

バス30・54番でJakobs kirke駅より徒歩約1分

入場料:40ノルウェークローネ(カード払い不可、現金要)。チケットの代わりに手の甲にスタンプを押されます

買い物時の支払い方法:支払いはブースごとで。出展者によりますが、ほぼ全てのベースでカード払いが可能。ただし現金を多めに持参したほうが安心です

(12月お題"クリスマス")

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