ムンクも愛したオスロの名店グランド・カフェが8月に閉店、141年の歴史に幕

公開日 : 2015年06月24日
最終更新 :
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 驚きのニュースが入ってきました。なんと、オスロで最も歴史があるカフェ兼レストランのグランド・カフェが8月末を最後に閉店となるそうです。

 グランド・カフェといえば、オスロ中心地カール・ヨハン通り沿いにあり、最高級老舗グランド・ホテルの1階にある、オスロで最も有名な飲食店です。

 グランド・ホテルはノーベル平和賞の受賞者が毎年必ず宿泊するホテルとしても知られています。同時に、カフェは1874年から経営されており、今年で141年目を迎えます。『叫び』で知られる画家エドヴァルド・ムンクや劇作家ヘンリック・イプセンも常連客でした。

 ノーベル平和賞受賞者、世界各国からの重鎮やセレブ、そして旅行者や地元の人々がひっきりなしに訪れるカフェが閉店するというニュースは、驚きをもって地元の各メディアが報道しています。閉店の理由は、意外なことに赤字だそうです。

 現地報道によると、中央駅に新しくリニューアルオープンされた飲食店スポットや、オスロフィヨルド沿いの開発地区へと人々の足が遠のき、レストランの奥まで席が埋まる日はほとんどなかったそうです。

 グランド・カフェは、日本の旅行者の間でもおなじみの定番の観光スポット。日本のテレビ番組や旅行ガイドブックでも、オスロが紹介される時はグランド・カフェも必ずといっていいほど紹介されており、筆者も撮影や取材で何度も訪れたことがあります。

 グランド・カフェは8月30日が最終日となる予定です。

Text&Photo:Asaki Abumi

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