40人の最後の人間VSトランスヒューマン 「生き残るのはだれ?」、ノルウェーから新しいオペラ
3月12日~4月2日、オスロにあるオペラハウスで『エリシウム』(Elysium)が上演中。
これまでのオペラの常識をくつがえすような内容。
未来の人類、サイエンスフィクション、宇宙人、ロボット、テクノロジー、サイボーグ、
絶滅する人間、生と死、欲望、裏切り、愛など、様々なテーマが交錯しあう。
ノルウェーのオペラハウスが手掛けた作品で、地元のメディアからも大絶賛されている。
SF映画の世界観のような作品が、オペラハウスで鑑賞できるのは珍しい。
孤島で暮らす、40人の人間。
「外」にいる者たちは、宇宙人なのか、モンスターか、ロボットか?
正体のわからない、「トランスヒューマン」たちに生かされている最後の人類。
支配力のある夫、人間性に絶滅しはじめている妻、無垢な小さな息子、ガンで今にも死にそうな仲間の女性。
人間に興味のある、カラフルな色に包まれ、不思議な「音」で交流するトランスヒューマン。
人間とトランスヒューマンが重なり合うとき、
孤島で、事件が起きる。
人間たちは生き残ることができるのか?
オペラなのに、映画や劇場を見ているかのような不思議な感覚。
これまでとは違う、ノルウェーがうみだした「新しいオペラ」を見てみたい方におすすめ。
言語:英語(字幕はノルウェー語、英語)
Text: Asaki Abumi
Photo: Den Norske Opera & Ballett
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