ノルウェーで初めてメガネを作ってみた!ファッション業界で話題のKAIBOSH

公開日 : 2016年05月06日
最終更新 :
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外国でメガネを作るというのは、けっこうドキドキしませんか?目のサイズが大きめの私ですが、視力が非常に悪いのです。コンタクトレンズとメガネがないと、道を歩くことができません。帰国したときに、日本でメガネを作っていたのですが、今回初めてノルウェーで挑戦してみました!

「もしメガネを作るなら、ここがいいな」とずっと思っていたブランドがあります。ノルウェーのファッション&メガネ業界を代表する、カイボシュ(KAIBOSH)! 数年前にファッションイベントの取材で、オーナーのヘルゲ・フロさんと出会ったことがきっかけです。

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北欧の中でもファッション業界では遅れをとりがちなノルウェー。その中で、KAIBOSHは、ノルウェーファッションを代表するブランドです。

「メガネをファッションにした」ブランドとして、国内のファッション雑誌でも引っ張りだこ。数日前も国営放送局で紹介されていました。

「そろそろ新しいメガネが欲しいな」と思っていたところ、そのうちの一つが成仏(床に落ちていたメガネを踏んづけました)。その数日後に、ヘルゲさんにたまたま遭遇。「これは運命だ」と思い、「ヘルゲさん!メガネ買いに行く!」、「おお、今週、店にいるからおいで!」という流れで進みました。

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オスロ、ベルゲン、コペンハーゲン(デンマーク)に店があり、オスロではグリーネルロッカ地区に。旅行者も簡単にアクセスできます。

店内はクリーンな雰囲気で、さまざまな種類のデザインメガネがずらり。

「アジア人がヨーロッパでメガネを買うときに気を付けないといけないことが、鼻の高さなんだよね」というヘルゲさん。私の顔を見ながら、「ほら、鼻が低いだろう?どのメガネでも合うというわけではなくて、鼻が高い北欧人にあわせたメガネだから、日本人だとメガネの縁が頬の周辺にぶつかってしまうんだよ」。

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確かに。いくつか試しましたが、肌とぶつかるものもあり、笑う度に化粧が崩れそう。

「アジア人旅行者がサングラスとかを買うとき、そのことに知らぬふりをして、"似合っていますよ"とおすすめする店員もいるから、気を付けたほうがいいよ」。

私の顔をじーっとみて、ヘルゲさんが「これか、これかな」とすぐに選びだしてくれました。プロのアドバイザーがいてくれると、助かります。

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分かりやすいのが料金価格。取り扱う90%のメガネが、デザインに関わらず一定料金。 

度なし 850ノルウェークローネ

レベル1 -3~+3  1150ノルウェークローネ

レベル2 -8~+6  1650ノルウェークローネ 

※レベル1・2はKAIBOSHの基準。 

ちなみに私は-9.75と、さらに視力が悪いのですが、レベル2で対応してもらえました。旅行者はフレームだけ購入することも可能(850ノルウェークローネ)。日本語でも度数がわかる診断書があれば、レンズを入れた後に郵送もしてもらえます(診断書はできれば英語で)。この辺りは臨機応変に対応してもらえるので、なんとかなります! 

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「1650ノルウェークローネって、ノルウェーのメガネとしては価格は高いほうなの?」と聞いたところ、「普通のメガネ屋だと、レベル2と同じものなら、3000~4000ノルウェークローネはするよ」との回答。びっくりです。

「ノルウェーでは料金が高いから、日常生活にひとつのメガネだけを考え、"自分にどれが似合うと思う?"というアドバイスを求めてやってくる人が多い。でも、靴屋に行った時は、"どの靴が似合う?"よりも、"どんな靴があるの?"と聞くだろう?」と話すヘルゲさん。何種類もの服や靴を買い替えるように、メガネをファッションとして考えるノルウェー人は、まだまだ少ないそうです。

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ワードローブに服がたくさんあるように、「いくつものメガネを、その日の気分で選んで楽しんでほしい」と、熱弁していました。これが、KAIBOSHのビジネスモデルが評価される理由です。 

お店では、瞳孔間距離(PD)だけ図ってもらいました。 

私の場合、視力を図ったのが数年前だったので、「しっかり検査してもらえば?」というヘルゲさんのアドバイスで、オスロ中央駅近くにあるショッピングセンターOslo City内にある別の眼科&メガネ屋Brillelandへ!

なんと検査予約に2週間待ちだと言われました!日本の感覚で、全てがスムーズに進むわけではないのですね。「えー」とつぶやいていたら、たまたま他のお客さんのキャンセルが出たようで、すぐに検査してもらえました。ほかのBrilleland店舗なら、ここまで混むことはないそうです。

度数を図ってもらっただけで、490ノルウェークローネ(約6300円)もしました! 「高い!」と言ったら、店員さんに、「Brillelandは安いほうだよ、ほかのところだと、さらに100ノルウェークローネくらい高くなる。ノルウェーでは、歯や目の検査は価格が高いんだよ。ノルウェーで仕事をしている人にとっては、気になる料金ではないけれどね」。

視力検査は日本とは大きく変わらないのですが、「あいうえお」ではなく、「ABCD」のアルファベットを読みました(ノルウェー語表記のØなどは無し)。

度数の結果が印刷された診断書をいただき、スキャン→メールに添付して、KAIBOSHに送信。 

メガネができるまでには10日間かかると言われました。さて、どうなるのでしょう?

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その後、メガネが自宅に配達されてきました! 私が選んだメガネは、ヘルゲさんにおすすめしてもらったGONZO。

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(普段まったくセルフィーをしないもので、変な顔で申し訳ありません...。携帯電話で外で撮ってみたら、やけに白くぼやけました) 

KAIBOSHは、メガネを紙袋に包むパッケージ包装でも知られています。買い物を楽しんだ気分になりますね。また、アパレルショップの店頭でも、服の隣に並んで販売されているブランドでもあります。ただの眼鏡ではなく、ファッションとしてのメガネだと評価されている証拠。 

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新しいメガネは、日本で作った他の私物メガネよりも高さが低めですが(私の鼻が低いから)、心地よい使い心地です。今の手持ちのメガネとはデザインが異なるので、服にあわせて使うことが楽しみ。ノルウェー人の友人に「ハリー・ポッターみたい」と言われましたが、イメチェンできているということで、ポジティブに捉えます。 

外国でメガネやサングラスを選ぶときは、正直な意見を言ってくれる店員さんとの出会いが大事。ノルウェーでメガネ作りのレポートでした!

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Photo&Text: Asaki Abumi

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