ムンクをポップアートに堪能!ベッドカバーが可愛く変身、美術館でジャスパー・ジョーンズとのコラボ展

公開日 : 2016年06月17日
最終更新 :
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ムンク美術館では、画家エドヴァルド・ムンクの「従来の鑑賞方法」の常識を打ち破る試みが続いている。この夏は、ポップアートの画家として知られるアメリカのジャスパー・ジョーンズと、ムンクがどのような影響を与え合ったのかを考える展覧会が開催予定。これまでの展覧会の中でも、特にカラフルで、可愛らしいポップなデザイン界で溢れている。

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特に気になるのは、館内でも主役のモチーフとなっている、ピンクと黒のラインデザイン。意外なことに、実はムンク作品からのものだ。ムンクの自画像『Self-Portrait, Between the Clock and the Bed, 1940-1942』では、ムンクが立つ一室の右端に、同じデザインのベッドカバーで覆われたベッドが描かれている。絵が描かれたポストカードを、友人から郵送してもらったことをきっかけに、ジョーンズはこの作品を知ることとなった。不思議な出会いが、2人の作家を結びつける。このクロスタッチ模様は、ジョーンズの世界観にもインスピレーションを与えた。  

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館内には、オリジナルのベッドカバーが展示されている。絵画に実際に描かれているカバーが、これまで保存されていたことは奇跡ともいえよう。カバーはハンドメイドで、ちょっとしたミスやデザインの崩れも目に見てとれる。その手作り感溢れる昔の手作業に、キュレーターは魅了されたようだ。 

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ミュージアムショップでは、ベッドカバーのポップなデザインを再現したエコバックやメガネケースが販売されている。可愛いデザインは、お土産におすすめだ。

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120以上の作品を展示する展覧会は、6月18日~9月25日。ジョーンズの作品に大きくフォーカスする展覧会は、スカンジナヴィア諸島では初となる。ムンクの『叫び』リトグラフ 1895 年も飾られており、ジョーンズのデザインと、どのように比較されているのかも見ごたえあり。

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前回のムンク美術館の展覧会では、写真家ロバート・メイプルソープとの作品が比較された。日本では展覧会が恐らく実施不可能であろう、衝撃的な裸体写真が数多かったため、お子様連れの旅行者にはあまりおすすめできなかったのだが、今回の展示はハラハラせずに鑑賞することができそうだ

Photo & Text: Asaki Abumi

All photos are taken and used with permission of Munchmuseet

ムンク美術館の許可の元、写真は撮影・使用。無断転載禁止

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