夏の夜に聞く北欧民族音楽 大自然とフィヨルドに囲まれたノルウェーのヨルステル町
ノルウェーの南西ソグン・オ・フィヨーラネ県にある町ヨルステル(Jølster)。北欧最大規模の伝統音楽とワールド・ミュージックの祭典フォルデ祭の一環で、フォルデからバスで片道20分のところにあるヨルステルでも、特別な音楽の催しが開催されました。会場となったヨルステル美術館(Jølstramuseet)は、小さな小さな村のようになっており、3か所の家屋の中で様々なアーティストが世界中の音楽を奏でました。イベントは7月7日の夜中23時から深夜1時ほどまで続いたのですが、到着時はまだ明るめ。北欧の夏の夜とあり、真っ暗になることはありません。青黒い空がこの時期の特徴です。
関係者に、「ヨルステルの会場は、魔法のようだから見に行ったほうがいいよ。映画『ロード・オブ・ザ・リング』のホビットの村みたいだよ」とおすすめされていたのですが、確かにその雰囲気が流れています。この日はパラパラと雨も降っていたのですが、滴がさらに幻想的な空気をつくりだしていました。
この日は北欧のフォークミュージックも聞くことができました。北欧の民族音楽を代表するスウェーデン出身のAle Möllerとノルウェー出身のGunnar Stubseidによる共演は伝説的なコラボともいわれています。Stubseidによるノルウェーの民族楽器ハダンゲルヴァイオリン(ハーディングフェーレ/Hardingfele)は、まさにノルウェーの歴史とアイデンティティが詰まった音ともいえるでしょう。
フォルデ音楽祭では、優秀な若いタレントの育成のために「タレント・プロジェクト」というものがあります。今年は、ケニア、マラウイ、ノルウェーという3か国から若者が3人ずつ選ばれました。「タレント・ノルゲ」というノルウェーを構成したのは、Helga Myhr、Ingeborg Ulberg Sommar、Torfinn Hofstadの3人。こちらでもハダンゲルヴァイオリンの音色が美しく響きました。
2017年のフォルデ音楽祭は7月5~9日に開催予定です。
Yahoo!JAPAN 北欧の癒しサウンドとなるか?若手が伝統音楽に改革を起こす!ノルウェー現地レポート
Photo&Text: Asaki Abumi
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