17日よりディーゼル車を一時的に禁止に オスロの大気汚染問題

公開日 : 2017年01月16日
最終更新 :
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追記:17日18時、オスロ市は規制の解除を発表しました。現在は車も公共交通機関も、元通りの状態で動いています。詳細はYahoo!「ディーゼル車2万台が首都から消えた!オスロの車禁止令、批判を浴びた1日の結果は?」

オスロ市は、1月17日6~22時まで、ディーゼル車を禁止する緊急条例の適用を発表しました。市内の大気汚染状態が改善されるまで、適用は数日間続く可能性があります。

オスロでこのような措置がとられるのは初となるため、初日は混乱も予想されます。公共交通機関は通常より混雑することも考えられ、移動には時間に余裕をもって行動することを、交通機関機関Ruterは発表しています。

全域が禁止対象となっているわけではありません。オスロが所有する自治体の道路は禁止対象ですが、国が保有する国道は走行が可能です。しかし、運転手にはこの道路の違いが分かりにくいため、現地の住民からも非難の声があがっています。

Ring3、E6、E18、RV 4 Trondheimsveien、 RV 163 Østre Aker vei、RV 190 Strømsveien、またRing1の一部の道路などでは、「走行が可能」です。

走行が禁止されている道路は、黒線部分。走行が許可されている道路はオレンジ色部分です。

Kart Oslo Dieselforbud_Område Oslo S.jpg
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この日にディーゼル車を走行した運転手は、1500ノルウェークローネ(約2万円)の罰金が課せられます。

ディーゼル車でも、オスロで走行が許可される特例があります。

公共交通機関、ユーロ6の重量車、走行が特別に許可されていることを証明する書類が提出できる場合、障がいのある人を乗せた車や障がい者専用の駐車場の許可証を提出できる場合、緊急自動車、公共サービスで利用されている車、患者を搬送する場合、車でフェリーに乗り込む場合、外交官車両などの特殊なナンバープレートの車などです。

オスロ市は、ノルウェー語では報道機関やSNSを通して公式発表していますが、英語での情報発信が現時点ではされていません。現地在住者で該当車をご利用の方は、ご注意ください。

追記:16日16時にオスロ市の公式HPで英語情報が掲載されました。ただ、情報量はノルウェー語ページよりは少なめです。

「注意警報がでている日でも、オスロや他の都市に2日ほど滞在するだけであれば、問題はありません」とノルウェー大気研究室 広報クリスティーネ・F・ソルバッケンは答えていいます。 

地球の歩き方 オスロ特派員ブログ

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Photo&Text: Asaki Abumi, Map images: oslo.kommune.no

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