伝統音楽をピアノに、ノルウェーのピアニストIngfrid Breie Nyhus
7月に開催された伝統音楽とワールドミュージックを祝うフォルデ音楽祭。記憶に残った演奏会は、ピアニストのIngfrid Breie Nyhus と、ノルウェーの民族楽器ハーディングフェーレ奏者Knut Buenのノルウェー人コンビでした。
Ingfrid Breie Nyhusはフォーク音楽を聴きながら育ちましたが、ピアニストの自分にはノルウェー独特の民族楽器の音をピアノで表現することは不可能だと思い込んでいたそうです。それでも、どうしてもフォーク音楽の音を自分なりに表現したくなり、2015年にアルバム『Slåttepiano』を発表。結果、「伝統音楽、ハーディングフェーレのピアノ版」としてメディアで喝采を浴び、ノルウェーのグラミー賞ともいわれるスペッレマンにもノミネートされました。
You Tubeには『Slåttepiano』の楽曲は公式にアップされている動画があまりないので、Spotifyなどでぜひ検索してみてください。
Knut Buenはこれまで何百もの作詞作曲を手掛けたハーディングフェーレ奏者。弾き語りも上手で、曲の間に短くお話をしていたのですが、会場の観客がその度に大爆笑していました。
Photo&Text: Asaki Abumi
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