クジラを「満腹」にさせたプラスチック袋、ベルゲン歴史博物館で展示
2017年2月、ノルウェーの入り江に迷い込んだクジラのお腹の中は、プラスチックの袋とマイクロプラスチックで一杯になっていた。人間が捨てたプラスチックが、海の生物にどのような影響をもたらしているか。その衝撃的な写真は、ノルウェーを飛び越えて、世界各地のメディアでも報道された。
詳細はYahoo!ニュース 個人「ノルウェー入り江に迷い込んだ病気のクジラ、胃の中はまるでゴミ箱。大量のプラスチックを発見」にて。
クジラが発見された当時は、「アカボウクジラ」と呼ばれる、ノルウェーでは希少な種類だったために、博物館側は保存を希望。保存作業のためにお腹を開けたところ、人間が捨てたゴミが中から発見された。
ベルゲン大学が所有するベルゲン歴史博物館は、クジラの標本だけではなく、このプラスチックの袋も展示することを決める。6月2日から、2019年6月7日までと長期間の展示が予定されている。
「プラスチッククジラ」と題された部屋は、チケット売り場がある1階から、階段をのぼって2階にある。ニュースや写真で多くのノルウェー人が目にした、実物のプラスチックの袋が部屋の中央に展示されている。
じっくりみると、「チーズ」や「チキン」と書かれた英語文字もうっすらと残っており、プラスチックは他国から漂流したものであろうことも予想される。英語字幕が付いたショートフィルムもあり、見る価値がある。
このプラスチッククジラがきっかけとなり、ノルウェーでは海に流れるプラスチック問題議論が政治レベルでもさらに加熱することに。
博物館はベルゲン中心地にある。観光スポットのブリッゲンなどから、徒歩でアクセス可能。時間があれば、ぜひ立ち寄ってみてほしい。
公式HP「Plasthvalen」(ノルウェー語)
Historisk museum
住所:Haakon Sheteligsplass 10
Photo&Text: Asaki Abumi
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